安藤忠雄氏の設計による本堂を有する「亀王山大岳院」

秦野市今泉に曹洞宗寺院「亀王山大岳院」はある。創建は天文10年(1541)。開基は今泉村の土豪「小林正永」、開山は大通梵伊大和尚。本尊は木像十一面観音像(平安後期作)。当寺の場所に鎌倉時代頃よりあった「薬師堂」を天文10年(1541)に今泉村の土豪が蔵林寺3世を招いて開いたお寺である。古くから今泉村の中心寺院として村民の墓地もあり、また寺子屋をしていたことが分かっている。秦野駅南口より数分「太岳院池」と呼ばれている「今泉湧水池」があり「今泉名水公園」傍に構えられた「寺号標」(寺門)の正面に鐘楼、幾つかの石碑と地蔵が祀られている。左にある「山門」を抜けると世界的著名な建築家「安藤忠雄氏」の設計による鉄筋コンクリート製のモダンな「本堂」がある。堂の周りには水が配置され堂姿を映し出し幻想的である。当寺は「南はだの村七福神」の福禄寿、また相模新西国三十三観音32番札所(本尊は千手観世音菩薩)である。(1811)