文學界新人賞の表題作を含む短編3編。
表題作はオカメインコを買う大学講師がずうずうしい学生に転がり込まれて居座られ、オカメインコを食べられて復讐しようとしたら、オカメインコのたたりが・・・というような話を隣人の主婦と大学講師サイドの視点を交差させながら語っています。セットされた2作も恐竜に喰われるという幻視体験が共有されたり、動物を喰う胡蝶蘭の話だったりします。
どれも他の生物の脅威というか肉食の他生物とのつきあい方というような感じですが、SFっぽくもなく、コミカルでもなく、どこか不気味感が残ります。ジュンブンガクしてるというのか、昔見た「怪奇大作戦」や「ウルトラQ」を思い出すというか。
藤野可織 文藝春秋 2008年9月15日発行
表題作はオカメインコを買う大学講師がずうずうしい学生に転がり込まれて居座られ、オカメインコを食べられて復讐しようとしたら、オカメインコのたたりが・・・というような話を隣人の主婦と大学講師サイドの視点を交差させながら語っています。セットされた2作も恐竜に喰われるという幻視体験が共有されたり、動物を喰う胡蝶蘭の話だったりします。
どれも他の生物の脅威というか肉食の他生物とのつきあい方というような感じですが、SFっぽくもなく、コミカルでもなく、どこか不気味感が残ります。ジュンブンガクしてるというのか、昔見た「怪奇大作戦」や「ウルトラQ」を思い出すというか。
藤野可織 文藝春秋 2008年9月15日発行