AKB総選挙で2013年と2015年に1位に輝いた著者のエッセイ。
大分では自信があったが東京に出て来て自分は正統派のアイドルにはなれないと悟った著者が、与えられたキャラを受け入れ、悪役であれ話題になればいい、ピンチを活かし、気持ちの切替でこなしていくというような考えでここまでやれてきたというようなことを語っています。
小5のときから2ちゃんねらーだったというエピソード、大分から東京へ出て来たときのギャップ、研修生時代の元彼に週刊文春に売られた事件などのエピソードを材料に、それなりに読ませるように書かれていますが、逆転に持っていくのに無理もあり、アイドルの処世術的に読んだ方がいいかなと思います。
「意見は伝えるけど、すぐ折れる」その方が後々得だから(113~115ページ)というのも、自分で計算高いだけといっていますが、人生論としても含蓄があるように思います。
この本、図書館で「AKB新書」なんてあるんだと驚いて手に取ったのですが、読んでる最中にフジテレビの「日本のダイモンダイ」とかいう生放送番組(2015年11月8日)で「安全保障関連法が成立して、まもなく2か月/Aこの国際情勢では、成立して良かった。B廃止すべき。」といういかにもAに誘導したフジテレビらしい2択の質問に、ゲスト出演していた指原莉乃が、松阪桃李、長嶋一茂らとともに「B」と回答(視聴者回答でも65.7%がBの「廃止すべき」だったそうですが)したという情報が流れ、見直しました。本人は、それが大騒ぎになってすぐに、「あー難しかった!知識のない指原には難しい質問がたくさん。自分の意見がなく、国民の意見はこうなんだろうなっていう多数派のほうにボタン押した問題も正直あって、改めて自分って何も知らないなって思った。たくさんテレビ見よう 」と tweet して火消しに走っていました。これも「すぐ折れる」「へたれキャラ」の実践なんでしょうね。したたかなんだと、さらに見直しておきましょう。

指原莉乃 講談社AKB新書 2014年8月11日発行
大分では自信があったが東京に出て来て自分は正統派のアイドルにはなれないと悟った著者が、与えられたキャラを受け入れ、悪役であれ話題になればいい、ピンチを活かし、気持ちの切替でこなしていくというような考えでここまでやれてきたというようなことを語っています。
小5のときから2ちゃんねらーだったというエピソード、大分から東京へ出て来たときのギャップ、研修生時代の元彼に週刊文春に売られた事件などのエピソードを材料に、それなりに読ませるように書かれていますが、逆転に持っていくのに無理もあり、アイドルの処世術的に読んだ方がいいかなと思います。
「意見は伝えるけど、すぐ折れる」その方が後々得だから(113~115ページ)というのも、自分で計算高いだけといっていますが、人生論としても含蓄があるように思います。
この本、図書館で「AKB新書」なんてあるんだと驚いて手に取ったのですが、読んでる最中にフジテレビの「日本のダイモンダイ」とかいう生放送番組(2015年11月8日)で「安全保障関連法が成立して、まもなく2か月/Aこの国際情勢では、成立して良かった。B廃止すべき。」といういかにもAに誘導したフジテレビらしい2択の質問に、ゲスト出演していた指原莉乃が、松阪桃李、長嶋一茂らとともに「B」と回答(視聴者回答でも65.7%がBの「廃止すべき」だったそうですが)したという情報が流れ、見直しました。本人は、それが大騒ぎになってすぐに、「あー難しかった!知識のない指原には難しい質問がたくさん。自分の意見がなく、国民の意見はこうなんだろうなっていう多数派のほうにボタン押した問題も正直あって、改めて自分って何も知らないなって思った。たくさんテレビ見よう 」と tweet して火消しに走っていました。これも「すぐ折れる」「へたれキャラ」の実践なんでしょうね。したたかなんだと、さらに見直しておきましょう。

指原莉乃 講談社AKB新書 2014年8月11日発行