京都精華大学マンガ学部で「竹宮惠子先生の後任として」脚本概論を担当してきた著者が、マンガの脚本の創作に当たっての考え方を論じた本。
読み切りマンガを想定していることから、よい問題提起(読者の関心を惹く・身につまされる問題等)からいくつかのハードルを乗り越え問題解決へとつなぐ、読者の関心を惹き続けそらさないシンプルなストーリー(モデルは「はじめてのおつかい」!)をよしとしています。なるほど、ではありますが、長編や小説ではそうは行かないかなとも…
キャラクターの成長のパターンは、弱い人間が強くなる、バカが利口になる、悪い人間がよくなるの3つしかない(276ページ)、テーマは宇宙・世界とは何か(人間「外」の問題)と人間とは何か(人間「内」の問題)の2種類の根本的な問題に繋がるものであり、すべてのフィクションの使命は「世界とはなんだろう」「人間とはなんだろう」という根本的なテーマに新しいものの見方を提供すること(365~368ページ)などの言い切ったまとめが、示唆的に思えました。
さそうあきら 双葉社 2021年10月24日発行
読み切りマンガを想定していることから、よい問題提起(読者の関心を惹く・身につまされる問題等)からいくつかのハードルを乗り越え問題解決へとつなぐ、読者の関心を惹き続けそらさないシンプルなストーリー(モデルは「はじめてのおつかい」!)をよしとしています。なるほど、ではありますが、長編や小説ではそうは行かないかなとも…
キャラクターの成長のパターンは、弱い人間が強くなる、バカが利口になる、悪い人間がよくなるの3つしかない(276ページ)、テーマは宇宙・世界とは何か(人間「外」の問題)と人間とは何か(人間「内」の問題)の2種類の根本的な問題に繋がるものであり、すべてのフィクションの使命は「世界とはなんだろう」「人間とはなんだろう」という根本的なテーマに新しいものの見方を提供すること(365~368ページ)などの言い切ったまとめが、示唆的に思えました。
さそうあきら 双葉社 2021年10月24日発行