政治資金規正法違反や自民党の裏金問題の告発を続けて来た政治資金オンブズマン代表で憲法学者の著者が、政治資金規正法のしくみと問題点、政治家の資金集めと報告書記載を逃れる手口、報告書の入手やチェック方法と政治資金規正法違反の見つけ方などを解説した本。
細川内閣の下での「政治改革」では、企業献金禁止を目指すことをいってその代わりに税金から数百億円もの政党助成金を交付することとし、小選挙区制を導入したのですが、政党への企業献金は禁止されず企業が政治家のパーティー券を買うことも禁止されず実質は企業献金がフリーパスのままである上に政党は多額の政党助成金を得られてまさに盗人に追銭だし、小選挙区制と多額の政党助成金が政党を通して議員(建前は「政党支部」)に配られることで自民党の総裁への権力集中が進んだと説明されています。まったくそのとおりだと思います。不祥事がある度に再発防止対策と称して実質的に規制が緩められて行く火事場の焼け太りは、原発でも繰り返されてきました。懲りない面々への監視と追及はとても重要で、続けている人には頭が下がります。
上脇博之 岩波新書 2024年7月19日発行
細川内閣の下での「政治改革」では、企業献金禁止を目指すことをいってその代わりに税金から数百億円もの政党助成金を交付することとし、小選挙区制を導入したのですが、政党への企業献金は禁止されず企業が政治家のパーティー券を買うことも禁止されず実質は企業献金がフリーパスのままである上に政党は多額の政党助成金を得られてまさに盗人に追銭だし、小選挙区制と多額の政党助成金が政党を通して議員(建前は「政党支部」)に配られることで自民党の総裁への権力集中が進んだと説明されています。まったくそのとおりだと思います。不祥事がある度に再発防止対策と称して実質的に規制が緩められて行く火事場の焼け太りは、原発でも繰り返されてきました。懲りない面々への監視と追及はとても重要で、続けている人には頭が下がります。
上脇博之 岩波新書 2024年7月19日発行