「『ひきこもり』が問題視されない社会となるために当事者・臨床家・研究者の3人が過去を振り返り、現在を確認し、未来の構想につなげる」という長いサブタイトルにあるように、研究者と当事者と精神科医の著者3名が「ひきこもり」をめぐるメディア、行政、精神科医らのこれまでの対応について語り、あるべき姿を論じた本。
2022年12月18日に立教大学で行ったシンポジウムの内容を書籍化したものだそうです(はじめに:2ページ)。
3者の立ち位置が違うことは折に触れて語られています(例えばはじめに:3ページ)が、当事者団体の代表理事を務めている著者がひきこもりを病気とする者たちへの反発を語る、その語り方に私は精神疾患に対する偏見を感じてしまいました。ひきこもりが問題視されない社会を目指すということであれば、それはまた精神病患者が問題視されない社会をも目指すはずではないかと、私は思うのですが。
精神科医の著者の、専門家で臨床実務を行ってきた立場での葛藤と気苦労に、仕事がら痛み入ります。
石川良子、林恭子、斎藤環 岩波ブックレット 2023年8月4日発行
2022年12月18日に立教大学で行ったシンポジウムの内容を書籍化したものだそうです(はじめに:2ページ)。
3者の立ち位置が違うことは折に触れて語られています(例えばはじめに:3ページ)が、当事者団体の代表理事を務めている著者がひきこもりを病気とする者たちへの反発を語る、その語り方に私は精神疾患に対する偏見を感じてしまいました。ひきこもりが問題視されない社会を目指すということであれば、それはまた精神病患者が問題視されない社会をも目指すはずではないかと、私は思うのですが。
精神科医の著者の、専門家で臨床実務を行ってきた立場での葛藤と気苦労に、仕事がら痛み入ります。
石川良子、林恭子、斎藤環 岩波ブックレット 2023年8月4日発行
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます