なあむ

やどかり和尚の考えたこと

宿用院「地蔵まつり」のご案内

2010年05月25日 11時54分23秒 | 宿用院

忘れていて直前のご案内になってしまいましたが、今度の日曜日、5月30日、宿用院地蔵まつりを開催します。

22回目を迎える今回は、昨年松林寺集中講座で大変好評だった中村ブンさんをお迎えしています!

中村ブンさんは、『柔道一直線』『太陽に吠えろ』『必殺仕事人』などに出演した俳優ですが、シンガーソングライターとしても活動しています。

自分の少年時代の体験を歌にした『かあさんの下駄』は、一昨年リバイバルとして大ブレークし、テレビで話題となりました。

他にも、みんなを元気にする心の歌を歌うアーティストとして各方面から注目されています。

今回も「こころの歌」涙と笑いのコンサート、と題して大いに歌っていただきます。是非この機会に、生の声をお聴き下さい。絶対お勧めです!

「22.doc」をダウンロード


衣替え

2010年05月17日 17時47分21秒 | 宿用院

1ヶ月ぶりに何もない1日となり、ようやくストーブを片づけたり、のれんを下げたり、住まいの衣替えをしました。

一息ついてビールを飲み始めたところです。

最近、法話チラシを何枚か書いています。プリントアウトもできますので、よろしければどうぞ。

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5月の予定

2010年04月30日 13時45分00秒 | 宿用院

他寺院のブログを拝見していて、こういう書き方いいなと、参考にさせていただきました。

松林寺予定
8日 13:30 花まつり 花を一輪お持ちよりください

10日 19:30 写経会

29日 19:30 道元講

宿用院予定
9日 6:30 座禅会

9日 13:30 花まつり 花を一輪お持ちよりください

10日 9:30 写経会

16日 6:00 一斉墓掃除

30日 15:00 地蔵まつり、中村ブン「心のうた」コンサート

その他

13日 SVA理事会

23日 河北町環境を考える会 移動例会 「楽舎」にて地産地消を味わう


だんご、だんご

2010年02月15日 21時52分15秒 | 宿用院

いろいろありました。

宿用院の先代住職の奥様が亡くなられて米沢で葬儀がありました。宿用院の隣に住宅を持っておられて、寺のことを伺いながらお世話になりました。3年前から娘さんのところへ移られて療養されていました。93歳でした。葬儀の時に話題に上りましたが、「もったいない」を徹底的に実践された、禅寺の奥様でした。

相前後して山形のお寺さんの結婚式もありました。お寺に嫁がれたのは、何と、キャンドルナイトと宿用院地蔵まつりに出演していただいたピアノの田中奈織美さんだったのです。披露宴でも池田敏美さんと共に演奏されていました。ご多幸を祈ります。

14日は宿用院の15日は松林寺のそれぞれ涅槃会でした。涅槃会とはお釈迦様のご命日で、2月15日になります。どこのお寺でも、お亡くなりの姿を描いた「涅槃図」の掛け軸をお掛けして供養を営む習慣です。

宿用院の涅槃会の時間はちょうど先代奥様の葬儀の時間だったので、梅花講の皆様に追弔の御詠歌を奉詠していただきました。

100215_214817 松林寺の涅槃会は、古くから「涅槃団子」を撒く習慣で、「だんごまき」とも言っています。節分の習慣とも重なったのかもしれませんが、大量の団子を本堂に集まった参詣者めがけて撒き、粉で真っ白になりながら大騒ぎで拾うという行事です。冬の楽しみでもあったのかもしれません。

この団子は古来よりお守りになると言われていて、親戚や友だちにも差し上げる方が多く、喜ばれているものです。欲しい方はどうぞお寺までお越しください。


写経会

2010年02月01日 21時12分13秒 | 宿用院

毎月第1月曜日は写経の例会です。

宿用院は午前10時から、松林寺は午後7時からです。

宿用院は平成3年から始めているので、来年20周年を迎えます。当初宿用院檀家が中心のこぢんまりした集まりでしたが、友だちが友だちを誘ってくるようになり、今では檀家以外が7割ぐらいです。会員数も一時は40名を超え、テーブルを並べるのに苦労したほどでした。納経数の合計は昨年二万巻を越えました。

松林寺は、住職になる17年から始め、宿用院から比べればまだまだ少人数ですが続けてやっています。

写経には不思議な魅力があります。

ただ静かに般若心経を書き写すだけなのに、充実感を感じます。頭にのぼった血が下がるような落ち着きと、穏やかさを感じることができます。坐禅と似ています。

みんな、来たときよりも優しい顔になって帰って行くような気がします。

それが写経の魅力なのでしょうか。あなたもどうですか。


葬祭サポーター会議

2010年01月27日 22時34分28秒 | 宿用院

既にご案内のように、宿用院において葬儀のサポートをする制度を立ち上げたいと思っています。

今日はその立ち上げ準備の打ち合わせでした。

Img_0001 色々な意見が出され、おおよその準備は整いました。今後サポーターを募り、護持会総会を経て正式なスタートを切ることになります。

この町は、これまで、周辺地域の流れに巻き込まれることなく、昔ながらの隣組を中心として菩提寺を式場とした葬儀が営まれてきました。

ここ最近、セレモニーホールも何軒か建ち、徐々にそちらに流れる傾向も見えてきました。

しかし、未だ隣組の絆がしっかりしているがために続けてこられた葬儀の形を、あえて自ら放棄する必要はないと考えます。

一度壊れてしまったら決して再構築できない「形」は、できる限り残していきたいと願っています。

そんな思いに共鳴した檀家有志のサポーター制度、うまくいくかどうか実験してみたいと思います。

興味のある方は以下の資料をお読みください。

「suppoter2.doc」をダウンロード


葬祭サポーター

2010年01月23日 22時11分30秒 | 宿用院

これまで隣組とお寺で執行してきた葬儀が、葬儀社の手にゆだねられる場合が出てきました。もちろん、当地以外では既にほとんどが葬儀は葬祭業に任せるというのが常識になっていることは承知しています。

ところが、この河北町においては、まだまだ古い形の葬儀が残っていて、「それがいい」という意見も多く聞かれます。それだけ隣組制度がまだまだ生きているということなのでしょう。

葬儀を隣組で執行するということには大きな意味があり、単に葬儀だけの意味ではありませんでした。防災上の意味、経済的な意味、信仰上の意味などがあり、詳しくは後日お知らせします。

そんなことを考えて、数年前から色々な機会に話をさせていただいてきましたが、昨年末、宿用院恒例の役員慰労会の席で、役員の中から、今まで通りの葬儀を行っていくために、葬儀を手伝う組織を作ったらどうだという意見が出されました。

「それはいい」という満場の賛同を得て今年から活動を開始すべく準備を進めてきました。

名付けて「宿用院葬祭サポーター制度」。

今度の27日に会合を開き、意見調整してから正式にスタートさせたいと思っています。

詳細はその後に報告させていただきます。

おそらくは、全国的にも前例のない取り組みだと思います。


おさいど

2010年01月15日 22時46分48秒 | 宿用院

14日は宿用院の「お焚き上げ」でした。

1年間のお札や位牌、塔婆、お守りなどを供養して焚き上げます。立ちのぼる炎を見るのも心惹かれますが、小さくなった残り火を静かに囲んでいる時間も好きです。

人間は太古の昔からこうやって火を囲んで生きてきたんだろうな、と、DNAをなぞるような安らぎを感じます。

15日は松林寺の「おさいど」でした。

昔ながらに藁で塔を作って火をつけます。以前は、子どもたちが村中から藁を集めて、田んぼに大きな塔を建て、大勢が集まって、腹をあぶったり背中をあぶったり、たばこに火をつけたり習字の半紙を燃やしたり、賑やかにした記憶があります。

080113_21120001 今は寺の駐車場で1メートルほどの小さな塔で、ごく内輪のおさいどになってしまいました。

「おさいど」は「お柴灯」で、神仏に供える燈明の意味でしたが、「護摩柴灯」などのように仏教の祈祷に使われてきました。

村々では、1年間の邪気を払ったり、健康を祈願したりの行事となって冬の楽しみにもなってきたのでしょう。


叱られた恩

2010年01月07日 22時38分46秒 | 宿用院

今日は宿用院で葬儀でした。

孫代表のお別れの言葉で、「じいちゃんは厳しい人でした。よく叱られました。食事の時、行儀が悪かったり、わがまま言ったりすると、げんこつで叩かれました」とのこと。

葬儀終わってから話しました。

「叱ってくれたのはじいちゃんの愛情でしたね。かわいい孫娘をげんこつで叩いて叱ってくれるようなおじいさんは今いなくなりました。立派な大人に育てるため、愛情をもって叱ってくれたのでしょう。今はおじいさんもお父さんも、みんな子どもから好かれよう、いいじいちゃんになろうとするものだから、小遣いをあげたりして誰も本気で叱ってくれない、だからこんな日本になってしまったのではないでしょうか。本当に子どもの幸せを願うなら、たとえ自分は嫌われようとも、しっかり叱らなければならないのだと思います。きっと亡くなってからじいちゃんのお陰に気づくことでしょう」

「個性を大事にする」「個性を伸ばす」ということが大事な子どもの育て方のように言われます。確かにそれも大事でしょう。しかし、人間が社会の中で生きていく以上、社会の常識はある程度身につけておくべき事柄です。常識も教えずに個性だけを大事にすることは社会に中で生きていく術を教えないということになるでしょう。当然社会の荒波の中でおぼれてしまいます。

最近の自殺相談の若い人々の話を聞いても、そのことを強く感じます。


庭師の技

2009年10月29日 21時06分18秒 | 宿用院

10月上旬から進めていた宿用院の前庭造園工事が終了しました。
大きなキャラを移動したり、竹垣を二つ新設したり、大がかりな工事でした。
それでいながら、既存の樹木や石を無駄なく利用し、組み替えしてくれました。
造園業者の藤庭園さんは、飯坂温泉の旅館なども手掛けた技術を持つ方ですが、今回、竹垣を組む工程を見ていてさすがプロだなと感心させられました。
Dvc00194 竹垣上部の縁の部分は、青竹を細く裂いて曲線を作るのですが、細~く均等に裂く技術はかなりの熟練が必要と見ました。
庭を眺めて月見に一杯といきたいところですが、それには少し寒すぎるかもしれません。
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