なあむ

やどかり和尚の考えたこと

再々度のご案内

2009年06月04日 19時30分35秒 | 宿用院

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Photo12s_2繰り返しのご案内で恐縮ですが、6月7日の口演会のご案内を繰り返し。

露の新治師匠。本当にすごい。

1,腹を抱えて、心から笑える。

2,ただのお笑いではない。考えさせる。

3,自分のいたらなさに気づかせてくれる。

4,聞いてよかったと満足させてくれる。

是非是非、お誘い合わせの上お越しください。

6月7日(日)午後4~6時

宿用院本堂

木戸銭 1000円

問い合わせ:0237-72-2155


永平寺に行ってきました

2009年06月04日 18時59分30秒 | 宿用院

観光地のお土産みたいなタイトルになってしまった。

やはり永平寺は永平寺。いつ行っても背筋が伸び姿勢が正される。

檀家衆も一様に心地よい緊張感を味わったようだ。感動の声をいただいた。

さて、息子陽堂(呼び名「耕雲」)だが、元気に頑張っている様子だった。

ちょうど接茶寮という、参籠者(お泊まり)のお世話係に配属されていたため、おそらく上の修行僧の配慮で、我々の団体の係にしてくれていた。

陽堂が、永平寺での流れの説明や注意事項の伝達、食事の作法、風呂への案内など、てきぱきと説明する姿を間近に見て、檀家衆も殊の外喜び、何ほどか安堵してくれたに違いない。

0002 私と家内の部屋に来た時は、こらえていた思いが吹き出したのか、言葉にならずテーブルに突っ伏して肩を振るわせていた。

話したいことが山ほどあったのだろうが、ゆっくりおしゃべりする時間もなく、公務へと戻っていった。

食堂(じきどう)において、たまたま家内と向かい合って座り、息子の説明の声を聞きながら薬石(夕食)小食(朝食)をとる時には、何だか自宅にいるような、不思議な気持ちになった。

翌朝は、木の芽拝登という行事のために朝早く出かけたので、息子の顔を見ることはできなかった。交わす言葉もわずかだったが、元気な様子を目の当たりにして安心できた。

約3ヶ月が経過し、一番厳しい時期は乗り越えたはずだ。体が慣れてくれば病的な食欲も次第におさまってくる。ただし、慣れるに従って気がゆるみ、大きな失敗をしたり、大事な修行を台無しにすることもあり得る。懈怠のないように願う。

昔はほとんどの仕事に修行期間があり、みんな苦労しながら体で覚えてきたのだろう。社会の常識や、人とのつきあい方なども同時に身につけてきたに違いない。

今、ほとんどの職業が学校から直ぐに就職ということになり、給料をもらうことになる。給料は高く、仕事は楽な方がいい。目的はお金であり、一人前の職業人になることではなくなってしまった。

大人としての生き方も身につけず、ただ、機械のコマになっているに過ぎないように見える。

今、どんな理由にせよ、修行させてもらえることはありがたいことだ。

永平寺で目にする修行僧の姿が、美しく、さわやかに、凛々しく見えるのは、修行の力なのだと改めて思う。