今日は恒例の松林寺地蔵尊例大祭。水子地蔵様と六地蔵さま、そして中の地蔵様の前でお経と御詠歌を唱えます。
昨日は梅花講のお母さんたちにお地蔵様の頭巾と前掛けを作っていただきました。
新しい赤い頭巾をかぶった地蔵様は、いつもより凛々しく立派に見えました。毎年ありがとうございます。
中の地蔵様は小振りな木造ですが、なかなか年代が古いと見ていました。
古い過去帳をめくってみると、ありました。その記録が。
なんと!享保11年、今から283年前のことです。山形宮ノ内、伝燈阿闍梨沙弥恵淳と書いてあります。おそらくは、このお坊さんが作ったということでしょう。
松林寺では一番古い仏像になると思います。この寺が一度焼失したのが寛保2年(1742)とありますから、この地蔵様だけは救い出されて現在の伽藍に安置されたものだと思われます。
これまで、長い間、この地の人々の悲しみ苦しみを受けとめてこられた地蔵様、これからもよろしくお願いします。
認識を新たにするいい地蔵例大祭となりました。