書くのを忘れていました。
先日、以前から会いたいと思っていた人に会うことができました。
日本の伝統芸能である猿曳きの村崎修二さんとその息子さんの耕平さんです。
村崎さん親子は、猿曳きの芸で全国を廻っておられるのですが、たまたま山形に来ていることを知らせてくれる人がいて、連絡を取ったところ、何と最上町で公演をするというではありませんか。12日、会場である満沢小学校に行きました。子どもたちだけでなく、地区のお年寄りも連絡を受けて集まっていました。
猿の芸の前に耕平さんが説明をします。
「猿は古くから神の使いとして神聖なものでした。その土地を浄め、その土地の汚れを払う役割として猿回しは伝えられてきました。一度すたれかかった芸を復活したのが村崎修二です。我々は昔ながらのやり方で猿を育てています。決して、叩いたり、怖れさせることなく、ほめて育てています。だから気分が乗らない時は芸をしない時もあります。でも、ここに猿が来ただけでこの土地は浄められたことになるのです」
「他のところでは、叩いて教え込むところもあります。猿はストレスで毛が抜けてしまいます。だから服を着せるのです」
「この猿を見て下さい」
「服を着てますか?裸です。毛が抜けてますか?きれいな毛並みでしょう」
そして、「信頼関係がなければできない芸です」と言って、猿の手をつかんで飛行機のようにぐるぐると回しはじめました。猿は、全身の力を抜いて気持ちよさそうに回っています。
「これを『猿回し』と言います」
その晩、堺田の山田さんのところで酒盛り+雑魚寝をしておもしろい話をたくさん聞きました。私の尊敬する人が村崎さんと対談した時の話を読んで、いつかお会いしてみたいと思っていました。念願かなってうれしいひとときでした。いつかきっと、寺でも公演をお願いしたいと思います。