なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災96 ハンモック支援

2011年10月03日 15時20分27秒 | 東日本大震災

ハンモックの受注は今でも続いており、750を突破しました。沖縄から、アメリカからもお申し込みがありました。

みんな被災した漁師さんたちのことを気にかけ、何とか早く、何とか元気に再起して欲しいと心から願ってくれています。ありがたいことです。

秋風が吹いたら売れない商品だと見限っていましたが、私は多くの皆様の熱い熱い思いを予測できませんでした。「来年の夏に間に合えばいいから」などと、1年近くも待ってくれる人々がこれほどこの国にいるとは思っていませんでした。私も漁師さんたちも本当に驚いています。

そして、もう一つ見積が甘かったのは値段です。

ハンモックの網の部分を編んでくれる漁師さんたちの手間賃、バーを取り付けて仕上げをしてくれる人の日当、材料費、送料を足すと、商品管理、発送梱包、入金管理をしているまとめ役の漁師さんの手元には、1万円からほんのわずかしか残らないことが分かってきました。一番最初に手がけ、一番苦労している漁師さんが苦労だけして収入にならなければ、なんの目的でやっているか分からなくなってきます。

当初これほどの注文が来るとは思っていなかったので、自分たちが全部片手間でできるものだと思っていました。

ところが、これほどの数になると、それほど待たせるわけにはいかないということで、人数を増やし、分業にしなければならなくなり、当初の思惑通りにはいかなくなったということです。

かといって、今更値段を上げるわけにもいかず、ということで、「まけない!タオル」プロジェクトから材料費の一部を拠出することにしました。

「漁師のハンモック」は、外部からの支援ではなく、漁師さんたちの自活のため、自己完結型でのプロジェクトとしてスタートしました。

しかし、商売は、素人が考える以上に難しいものだと思いました。

それなのに、あるスポーツ紙がろくに取材もせずに「ハンモックが大変売れているので余ったお金は募金に回すつもりだ」などと書いたりするものだから、漁師さんたちは困惑してしまっています。

上記の理由から、10月10日受付分から、ハンモックの料金を1万円(送料別)にさせていただきます。