いやあ楽しかった。
楽しすぎてブログ更新するの忘れてました。
松林寺集中講座、今年は今まで以上に盛り上がり、楽しかった。
オープニングの「気仙沼大漁唄い込み」は、すごい迫力で、来場者の絶賛の嵐でした。みんなが元気をもらいました。
やなせななさんは、トークと歌で涙を誘いました。最後はななさん自身も感極まっていました。
「黒澤餅搗き唄」、餅搗き、餅切りの妙技と振る舞われたきなこ餅の旨さに、まさに舌鼓を打ちました。
そして、さん喬師匠の落語。今回は「長短」「湯屋番」「井戸の茶碗」の三題でした。
しかし、途中にわか雨は降るは、パトカーは通り過ぎるは、カメムシは舞うはで、師匠にはまことに申し訳ない環境になってしまいました。
特にカメムシは、今年は異常に早く、また大量発生で、落語中の師匠の上の蛍光灯に集まり、グルグル回り出し、あろう事か師匠の着物にも落ちてしまいました。
さすが師匠!
着物に落ちたカメを何食わぬ顔でさっと手に取り、何と!着物の袖の中に!
みんな心配顔で注目する中、何事もなかったように平然と落語を語り続けました。
さすがプロ!
そして、そして、その後の打ち上げは、全員総立ちで、歌い狂い、踊り狂い、本堂が割れんばかりの大騒ぎとなりました。こういう感動があるからやめられません。
そんな中、気仙沼から来た一人のお父さんが、一曲歌った後、語り始めました。
「津波で息子を亡くしました。三人の息子の内二人を亡くしてしまいました。ありったけ泣きました。今日はここに来るバスの中で初めて笑いました」と嗚咽しながら語ってくれました。
それを聴いていた周りの漁師さんたちも涙をこらえています。多かれ少なかれ、みんな誰かを失っているのです。
被災地を離れた者たちは、ややもするとすぐに被災を忘れてしまって、何事もなかったかのように錯覚してしまいますが、当事者の皆さんは、まだまだ被災中です。中には今も母親を捜し続けている人もいたのです。
そんな人々が、腹の底から歌い、笑い、踊ってくれたことに、心からうれしく思いました。
写真は後日UPします。