なあむ

やどかり和尚の考えたこと

滋賀巡回2 大津

2011年10月20日 06時45分06秒 | 布教活動

今朝は起きがけにベッドの上で坐禅をしてみました。

柔らかすぎて座りにくくはありましたが、これはいい!

旅に出ると、他に用事がないので、余裕で座ることができます。

今日が3教場目で、今日終わって中日です。

一昨日の毎日新聞に、飯舘村菅野村長の言葉が載っていました。

少し長いですが後半部分を引用します。

「飯舘村では、事故前から『までいライフ』に取り組んできました。までいとは『丁寧』『思いやりを持って』『心を込めて』を意味する方言です。

戦後日本経済は大量生産、大量消費、大量廃棄で動いてきました。モノの豊かさを追求し、自分さえよければよいという考え方を見直し、さまざまな人の意見に耳を傾け、相手を思いやりながら、物事を決めていくということです。

お互いが気遣い合う社会の実現は、小さな自治体の生き残り策として取り組んできましたが、いざ原発事故に遭うと、30年、50年先に目指す日本の姿だと思うようになりました。

次世代の人たちが振り返ったときに、『東北の、福島の人たちのあの苦しみがあったからこそ、日本が世界から尊敬される国になった』という転換点にしてほしいものです。

そうでなければ、今の我々のつらさはあまりにもむなしい。」

最後の言葉は胸に突き刺さります。

これほどの苦しみを、未来への教訓として活かしてくれなければ、捨石として忘れ去られてしまうならば、今生きていることがとても耐えられない、という思いだと受け止めました。

菅野村長とは二度お会いしています。今月27日には仙台で講演もあります。是非お話を聞いてみたいと思います。