12月4日は仙山カレッジに100名を超す皆さんが集まってくれました。
3名のパネラーもそれぞれの方面から経験を話されていいフォーラムになったと思います。
またまたいい出会いもたくさんでき、今後が楽しみな感じもします。
フォーラムの様子は11日の河北新報に詳しく掲載されるようなので、興味のある方はご覧ください。
5日、松林寺梅花講の総会にサプライズで気仙沼大漁唄い込みの方々30名が来てくださり、唄い込みを披露してくださいました。
これは、赤倉幼稚園の園児がDVDを見て唄い込みを練習してくれたのに応えて、本物とのジョイントを演じてくれた帰りに松林寺にも寄ってくれたもので、迫力ある唄に再び感動いたしました。
6~7日、特派布教師の協議会で東京でした。
この中で、被災地の布教師さんからの現地報告がなされたのですが、特に福島の報告には胸が痛み、すぐ近くで、9ヶ月にもなるのに、ほとんどこれまで実態を知らなかったと、慚愧に思いました。
「雲の上にどっかりと放射能の問題が乗っかっているようで、福島の人々はみんなウツ状態にある」との言葉通り、これまで、福島の人々は自らその状態を外に発信していくことができなかったのではないか、もしかしたら、それをするのは福島以外の人の役目なのではないか、と感じました。
何ができるか分かりませんが、少し動いてみたいと思います。
そして、原発の問題を、もっともっと真剣に勉強する必要がある、と強く感じました。
原発問題は今後ますます深刻になると思われます。
仏教界が少し動きました。
全日本仏教会の宣言文です。長くなりますが全文掲載します。
宣言文
原子力発電によらない生き方を求めて
東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散により、多くの人々が住み慣れた故郷を追われ、避難生活を強いられています。避難されている人々はやり場のない怒りと見通しのつかない不安の中、苦悩の日々を過ごされています。また、乳幼児や児童をもつ多くのご家族が子どもたちへの放射線による健康被害を心配し、「いのち」に対する大きな不安の中、生活を送っています。
広範囲に拡散した放射性物質が、日本だけでなく地球規模で自然環境、生態系に影響を与え、人間だけでなく様々な「いのち」を脅かす可能性は否めません。
日本は原子爆弾による世界で唯一の被爆国であります。多くの人々の「いのち」が奪われ、また、一命をとりとめられた人々は現在もなお放射線による被曝で苦しんでいます。同じ過ちを人類が再び繰り返さないために、私たち日本人はその悲惨さ、苦しみをとおして「いのち」の尊さを世界の人々に伝え続けています。
全日本仏教会は仏教精神にもとづき、一人ひとりの「いのち」が尊重される社会を築くため、世界平和の実現に取り組んでまいりました。その一方で私たちはもっと快適に、もっと便利にと欲望を拡大してきました。その利便性の追求の陰には、原子力発電所立地の人々が事故による「いのち」の不安に脅かされながら日々生活を送り、さらには負の遺産となる処理不可能な放射性廃棄物を生み出し、未来に問題を残しているという現実があります。だからこそ、私たちはこのような原発事故による「いのち」と平和な生活が脅かされるような事態をまねいたことを深く反省しなければなりません。
私たち全日本仏教会は「いのち」を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。誰かの犠牲の上に成り立つ豊かさを願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和する道を選ばなければなりません。
そして、私たちはこの問題に一人ひとりが自分の問題として向き合い、自身の生活のあり方を見直す中で、過剰な物質的欲望から脱し、足ることを知り、自然の前で謙虚である生活の実現にむけて最善を尽くし、一人ひとりの「いのち」が守られる社会を築くことを宣言いたします。
2011(平成23)年12月1日
財団法人 全日本仏教会
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