7月14日の朝日新聞「声」欄に掲載された記事です。
声の主は東京都武蔵村山市の小学生(9歳)の藤澤凛々子さん。
「この前、ギリシャ神話を読みました。人間に火を与えた神プロメテウスに、全能の神ゼウスが言いました。『人間は無知で、何が幸せで何が不幸かわからないからだめだ』
私はずっと人間は他の動物よりかしこいと思っていました。火を使い、便利で幸せな生活を送っているのは人間だけだからです。
でも、大い原発が再稼働したというニュースに、ゼウスの言う通り人間は無知なのかもと思いました。福島第一原発事こは、まだ終わっていません。放しゃ能で大変な事になってしまうのに、この夏の電力や快てきな生活を優先したのです。大い原発は幸せな未来につながるのでしょうか。私が大人になるまでに日本も地球もだめになってしまうのではないかと心配です。
神様、どうか私に目先の事だけでなく未来の事まで考えて何が幸せで何が不幸なのかわかる知恵をください。その知恵で人も他の動物も幸せにくらせるようにしたいです。おねがいします。」
9歳の女の子が神様に願うこと、それが、「目先の事だけでなく未来の事まで考えて何が幸せで何が不幸なのかわかる知恵をください」という叡智だということに感動します。
この国の未来を生きるのは、間違いなく、今現在の若者子どもたちで、その人たちがどんな未来にしたいのか、その意志決定はその人たちに任せるべきだと思うのです。
原発を稼働しないと電気が足りなくなるのであれば(あるとしても)、そのように説明して、原発による快適さを選ぶのか、それとも多少不便でも安全な生活を選ぶのか。未来を生きる人たちが選ぶべきだと思うのです。
未来のないお年寄りたちが、それまでの常識だけで未来を決めることは慎むべきでしょう。
もし、国民投票を行うなら、必ず子どもたちにも投票してもらいたいと思います。
決して子どもたちは無知ではない。
凛々子ちゃんのように、何がもっとも必要なのかをちゃんと知っています。
私も祈りましょう。
「神様仏様、どうか、政治家に、目先の事だけでなく未来の事まで考えて何が幸せで何が不幸なのかわかる知恵を授けて下さい」
「どうか、私に、どの政治家が未来の日本のため、世界のために役立つ政治家なのか、見分ける力をください」
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