山形県新庄市より50分程か、月山遠望の山里にある。宿より、晴れ間を大切に使おうとするかのような屋根の雪下ろしを見つめた。
里人は湯守りもこけし作りの職人もこぞって、屋根に登る。
雪のかたまりは短いながらくっきりとした低音を残して落ちて崩れる。山里の枯れ木を伝って雲の切れ目のわずかな青空へ音を返していた。
★山峡(やまかい)に生きたる響き雪おろし
温泉街は銅山川という川に沿ってひっそりと並んでいる。川は浅く、夏場には子供が石づたいに遊ぶためか、自然の配置の石なのか、そこにつもった雪が柔らかく薄日を溜めていた。
★川わたる歩みの幅に雪帽子
夜再び雪模様。家を洩る明かりはいづれも黄色にあたたかい。
★そこだけは時はゆるやか雪の窓
★湯煙に沿う風軽し雪空へ
里人は湯守りもこけし作りの職人もこぞって、屋根に登る。
雪のかたまりは短いながらくっきりとした低音を残して落ちて崩れる。山里の枯れ木を伝って雲の切れ目のわずかな青空へ音を返していた。
★山峡(やまかい)に生きたる響き雪おろし
温泉街は銅山川という川に沿ってひっそりと並んでいる。川は浅く、夏場には子供が石づたいに遊ぶためか、自然の配置の石なのか、そこにつもった雪が柔らかく薄日を溜めていた。
★川わたる歩みの幅に雪帽子
夜再び雪模様。家を洩る明かりはいづれも黄色にあたたかい。
★そこだけは時はゆるやか雪の窓
★湯煙に沿う風軽し雪空へ