
垣根に絡まる蔓と三つに割れた葉、割れ目のある花弁、振れた蕾、葉の表面の産毛のような微かな毛、見飽きることはない。とじた花は丸まってそっと消えてゆく。
同じ色合いの紫陽花が梅雨にあでやかに色を変じながら咲くのとは、随分と印象が違う。水をやると垣根からわずかに涼風を呼ぶ。
朝顔には乾いた夏の土と、明るい入道雲がよく似合う。
朝顔のかきねに立てばひそやかに
睫(まつげ)にほそき雨かかりけり(長塚節)
朝顔の垣根の隙(ひま)にひとのかげ(Fs)
もう昨日になったが、12日(火)は寒かった。山形県北部に2泊して仙台経由で11日夜に帰宅したものの、こんなに寒くは感じなかった。
職場自体が3連休で冷え切っていたためか、お昼過ぎにようやく室内は暖かくなった。職場の窓から外を眺めると低い雲、どんよりとした薄暗さから十分想像できた。午前中仕事で外回りをしたが、帰ってきて熱いコーヒーを2杯立て続けに喫した。底冷えという言葉がぴったり。
さて肘折温泉、帰宅してからネットで検索したところ、肘折温泉と東北芸術工科大学のコラボレーションによるアートプロジェクトと称してさまざまな取り組みが紹介されていた。これは注目かな、ということで肘折温泉再訪を画策することとした。