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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

横浜市の土砂災害警戒情報と避難勧告は解除

2015年09月10日 17時58分17秒 | 天気と自然災害
 15時38分に横浜市に出ていた土砂災害警戒情報は南部・北部とも解除になった。これに伴い、10区に出ていた避難勧告も解除になったという市からのお知らせメールが届いた。
 横浜市に出いてた大雨警報と洪水・雷注意報も、大雨警報・雷注意報に変わった。
 しかしまた雨が降ってきた。とてもしつこい雨である。房総半島の南にはまだ雨の区域が残っている。

 栃木・茨城・福島を中心とした今回の被災状況はとてつもなくひどい。これ以上に被害が拡大しないでほしいものである。今後の復旧には多大な労力と費用がかかるのは間違いがない。水位が上がって堤防を越えたのではなく、決壊であるので、堤防の修理をしないことには水がひかないと思われる。とても時間がかかるのではないか。

 茨城県に住んでいる友人からは被害は受けていないとのメールがあり、ホッとしている。

寒山拾得図

2015年09月10日 15時12分49秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 私の寒山拾得のイメージは森鴎外の「寒山拾得」という短編のイメージしかない。寒山・拾得がそれぞれ文殊・普賢菩薩であるというような話に仕立てて、作品の中ほどに「盲目の尊敬では、たまたまそれを差し向ける対象が正鵠をえていても、なんにもならぬのである」と、盲目の信仰を揶揄していると癇癪できる。
 そうして閭というお偉い役人の俗物性を揶揄しているのが鴎外の作品である。豊という風来坊の僧を使って禅寺の雑用係りの小僧を文殊・普賢と見立ててそそのかしてからかうという話である。拾得が去った後、他の僧が飯や菜のお代わりを求めて閭のまわりに集まったというのは、どう解釈したらよいだろうか。寺では身分の上下に関係なく日常の作業を分担するのだという嫌味と解釈するのか、単に拾得がいなくなった代りの者を高僧が連れてきたと誤解したのか、そこまではわからないが私は後者だと思っている。


【与謝蕪村「寒山拾得図」(1778)】


【菱田春草「寒山」、横山大観「拾得」(1903)】


【伊藤若冲「寒山拾得図」(1700年代)】

 画題としての寒山拾得を見る場合、隠者に仕立てられて皮肉たっぷり、世の中をどうみても斜に見ている二人の様子や、何とも嫌味たっぷりの哄笑する姿は私の好みではない。
 いかにも知識人風の人間が無理をして襤褸をまとい、最下層の僧の形をして、他の知識人や社会を見下して笑っているいるようだ。私の年代の者にとっては拗ねて無理をしてフーテン風に振る舞っている人間にしか見えない。それでは社会に対する批判にはなり得ない。笑いが心の底からのものではないようだ。映画「フーテンの寅」の作品としての人気の秘密は嫌味のない実直さである。あれが拗ねた知識人ならば受け入れられることはない。
 しかし先にあげた伊藤若冲の寒山拾得図となると嫌味の無い、屈託のない笑いと変化していく。そういう無垢性が宗教や信仰とどう結びつくのかはわからないが、隠者風に仕立てられた中国特有の厭世観は私にはなかなか理解できない。
 そういった意味で、与謝蕪村の寒山拾得図は私にはよく理解できない。ただし絵としてどうかと云われれば、それは面白いのかもしれない。
 大観・春草の初期にかかれた寒山拾得図も隠者風の描写である。ただし表情は無理のない笑みであり、あまり斜に構えた嫌味は薄らいでいる。どちらかというと拗ねた知識人ではなく、実直な庶民性が窺われる。嫌味のない笑いに見えて好感度は高いのだろう。
 伊藤若冲の寒山拾得図ではそのような庶民性とか知識人的というような枠をすっかり外してしまっている。ここまで行ってしまうと嫌味も毒も、批判精神もすべて胡散霧消してしまう。これがいいとは私も思わないが、一般的な受けはいいのだろう。
 いろいろな寒山拾得図があるが、中国の作品は隠者風に仕立てられ、日本にわたって時代が下るにしたがい嫌味な哄笑は少なくなり、世の中を拗ねて斜に見るような描き方は薄らいでいく。このあたりの変化を見るのは面白い。



越水・溢水とは

2015年09月10日 12時17分09秒 | 天気と自然災害
 大雨警報と洪水・雷注意報が発令されたまま。洪水警報が注意報に変わったのが夜中。それ以降は変化はない。現在も横浜は厚い雲に覆われて雨がまた降り始めた。風は湿気を多く含んでいるが肌寒い。ランニングと半ズボンでは寒い。半ズボンは履き替えないが、上はTシャツを着ることにした。

 栃木・茨城両県だけでなく、福島・宮城両県、千葉・神奈川・群馬・埼玉・東京にまで雨の区域がかかっている。
 本日は一日このままの状態のようだ。少しずつ雨の区域が東と北に移っていくらしいとのことである。

 さて、今回の豪雨の状況説明の中で、テレビ報道で越水(えっすい)という聞きなれない言葉が出てきて、気になった。私が現役の時、といっても4年前までとそんなに古くはないのだが、この言葉は聞いたことがない。ネットで検索したところ、次のような記述が出てきた。

「溢水」(いっすい)=堤防が無い所で普段の河川敷の外まで水があふれ出ること。「越水」(えっすい)=堤防がちゃんと有るのにそれを越えて水があふれ出ること。

 私の職場では都市河川ばかりで、堤防がある河川は扱っていなかったが、それでも溢水という言葉を使っていた。普段は「あふれる」という言葉を使い、報告書などでは「溢水個所」などと表記をしていた。聞きなれないことばなのであくまでも文書の上でしか使ったことはない。そして越水ということばは見たことも無かった。
 ということは、あの説明で護岸だけでは堤防があるということではなく、あくまでも溢水でいいのだろうか。そういうことならば私が越水という言葉を聞いたことがないのは理解できる。
 しかし溢水ということばも耳慣れない。災害時にこのことばをつかって広報しても人には伝わらない。まして越水などということばも伝わらないと思う。堤防があるなしにかかわらず「あふれる」「堤防・護岸を水が超える危険がある」程度の表現でないと通じないということをいけないのではないか。マスコミ向けの説明に関係機関が使うのは好ましくないのではないか、と感じた。
 テレビ画面の説明で「越水しそうです」「溢水しましたので避難してくださ」と云われても漢字を見ないで聞いた人間には理解はできない。私もむろん初めは理解できなかった。緊急の場合、理解できない語句が入っている文章は、その文章全体、あるいは告知全体が無視されたり、聞き流されてしまうものである。

 法律用語や専門用語と、日常使うことばを混用しないように心がけたいものである。

気象庁の台風18号に関する情報41号(最終)

2015年09月10日 01時37分28秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
★平成27年 台風第18号に関する情報 第41号

平成27年9月9日22時50分 気象庁予報部発表 (見出し)関東地方と東北地方では、これまでの大雨で土砂災害の危険度が非常に高まっている所や増水している河川があります。栃木県では、記録的な大雨となる可能性があります。10日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。
(本文)
[台風の現況と予想]
 台風第18号は、9日21時に温帯低気圧に変わりました。
 中心は日本海にあって、1時間におよそ30キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は1000ヘクトパスカル、最大風速は18メートルで中心の北東側750キロ以内と南西側560キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 温帯低気圧は、日本海で動きが遅くなる見込みです。10日にかけて、関東地方と東北地方を中心に、引き続き湿った空気が流れ込み、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
[防災事項]
<大雨・雷・突風>
 関東地方から東北地方南部にかけて発達した積乱雲が南北に連なり、雷を伴って非常に激しい雨が降っています。栃木県では総雨量が400ミリを超えている所があり、記録的な大雨となる可能性があります。
 10日にかけて、引き続き関東地方と東北地方を中心に激しい雨が降り、局地的に1時間80ミリ以上の猛烈な雨が降るでしょう。北日本では、その後も太平洋側を中心に雨が降り続き、11日にかけて大雨となるおそれがあります。
 10日24時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで関東地方、東北地方200ミリ。
 関東地方と東北地方では、これまでの大雨で土砂災害の危険度が非常に高まっている所や、増水している河川があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。
 また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<強風・高波>
 北日本や西日本の日本海側では、強い風が吹いています。また、西日本の日本海側には台風第18号から変わった低気圧からのうねりが、北日本の太平洋側や関東地方には台風第17号からのうねりが入り、広い範囲で海はしけています。強風や高波に注意してください。
[補足事項]
 地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
 これで「台風第18号に関する情報(総合情報)」は終了しますが、今後、「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」を10日5時頃に発表する予定です。

http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20150909135032.html

栃木県に大雨特別警報

2015年09月10日 01時30分19秒 | 天気と自然災害
 気象庁は栃木県に大雨特別警報を発表しました。これまでに経験したことのないような大雨になっているとしていて、気象庁は最大限の警戒を呼び掛けています。

 特別警報が発表された地域では、これまでに経験したことのないような大雨が予想され、重大な災害の発生するおそれが非常に高くなっています。

 周囲の状況や市町村が出す情報などに注意して、ただちに命を守るための最善の行動をとってください。

 【大雨特別警報】
 宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、日光市、小山市、真岡市、大田原市、矢板市、那須塩原市、さくら市、那須烏山市、下野市、上三川町、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町、壬生町、野木町、塩谷町、高根沢町、那須町、那珂川町