那覇市にある沖縄県立博物館・美術館をはじめて訪れた。ここはモノレール「おもろまち駅」を下りてから歩いて6分ほどのところにある。まずその異様な外観にびっくりした。時代は特定土器ないが、沙漠にある巨大な要塞のような印象を持った。ちょっと入るのをためらいたくなるような威圧感すら感じた。好みが判れる外観でもある。しかしよく見ると格子状に穴の開いたコンクリートの外観は、沖縄にあるコンクリート造りの家やマンションのベランダなどに見られる防風構造の格子模様に似ていなくもない。2007年に開館しており、新しい。
中に入ると広い空間が明るくできており、落ち着ける。外観との落差にびっくりした。入口入って左にチケット売り場。左か博物館入口、右が美術館入口。
まずは同行した友人たちと一緒に博物館に入った。展示も解説もなかなか丁寧でわかり安かった。とても1時間で歯見て回れない。これまでに自分で知った沖縄の自然史、古代から独自文化を作り上げた琉球王国時代、薩摩の支配、明治政府による支配と沖縄戦、戦後の沖縄史等の再確認や新しい知識など、刺激に溢れた時間である。1時間というのはあまりに短い時間でとてもではないが、時間が少なすぎる。何回も訪れたいものである。これから何回も沖縄に行くことはないと思われるが、少なくとも沖縄を訪れる機会があればその時は必ず訪れるようにしたいものである。
今回は自然史、古代の縄文時代、琉球王国成立までそして美術工芸のコーナーに時間をかけた。
その後さらに駆け足で美術館にまわった。今回はコレクション展のみの鑑賞で、「沖縄美術の流れ」と「宮良瑛子展-いのち-」を速足で見て回った。企画展は文化勲章受章記念「志村ふくみ-母衣への回帰-」が開催されていたが、時間の都合上断念。
「沖縄美術の流れ」展では「塔」(1958、安谷屋正義)か一番惹かれた作品である。