昨日から聴いているのが、マーラーの第4番のシンフォニー。エリアフ・インバル指揮のフランクフルト放送交響楽団の演奏。全曲を30代に購入した。当時ずいぶん評判になった全集であった。
この第4番の副題は《大いなる歓びへの賛歌》となっている。ひねくれ者の私は、副題の「歓びへの‥」が気に入らなかったが、言葉による意味づけを無視して曲を聴くのが好きであったし、それは今も変わらない。購入した当時はいくども聴いて愉しんだ。最近はご無沙汰していた。第1番のシンフォニーに続いて、しばらくはこの全集を愉しんでみたい。
1985年の録音で翌年には日本で発売されている。多分1986年か87年には購入したと思われる。
私の個人的な状況では、1989年の労働組合の再編の中で、いろいろと難しい立ち位置を求められたり、組合の交渉事でも難題が降りかかっていた時である。自分たちの影響力を市内19箇所に散らばる職場でどのように拡大するか、悩み続けた日々であった。多分そんな状況の中で、深夜に音を絞って聴いていた曲である。第1番、第4番、第5番を交互に聴いていたと思う。
第1楽章、第2楽章、第3楽章は記憶に残っており、すぐに旋律が思い出された。特に第1楽章の冒頭の装飾音付きの8分音符が私を取り巻く状況とは違って妙に明るいのに違和感と惹きつけられる力と、同時に感じた。明るさと混沌を同時に感じた。
また第3楽章の絞り出すような弦楽器のアンサンブル、ならびにヴァイオリンのソロとホルンの掛け合いも忘れ難い。
いつものとおり、歌唱というものには惹かれることがないのだが、歌詞の意味よりも人の声を楽器の様に聴いていた。歌詞の和訳がついているが、私には読むに堪えない日本語なので当時も今もまったく無視をしている。
第2、第3楽章だけを幾度も掛けたことも思い出された。今回もそれぞれの楽章をランダムにかわるがわる聴いている。何日か後には、通して一つの曲として聴くことにする。
本日は朝から団地の会議、正午過ぎから親のワクチン接種の申込みにトライ。電話もネットでの申込みもダメとあきらめ、14時過ぎにはウォーキングとコーヒータイム、そして眼鏡の注文のために外出。
近点用の眼鏡を新たにもうひとつ買うことにした。今回は焦点の合う位置を少し先の40センチほどにしてもらった。一番安い材質のレンズとフレームで頼んだ。出来上がりは11日。これは持ち歩きようで、会議で使う。遠近両用はこれまでのものを継続使用。昨年購入した近点用は焦点の合う位置が目に近すぎた。これはごく短時間布団の中で本を読むときに使うと便利。
最高気温は21℃と平年並みであったが、ずいぶんと温かく感じた。外にいる間はずっと半袖の開襟シャツで過ごした。
本日から横浜市では80歳以上のワクチン接種の予約受付が始まることになっていた。しかし午前中に早くもシステムそのものがダウンしたようだ。電話からの予約も中止となっている。
80歳以上は横浜市では34万人、その受付が初日に集中することは初めから分かっていたことである。年齢ごとに分けるなり、接種会場ごとに分けるなりの工夫があってしかるべきことである。それを一挙に一か所で集中して受付けるとシステムの容量や、人的な対応が限界に達することくらい想像できたはずである。
受託業者の対応が悪いということだけではなく、発注する側のチェック体制の甘さが指摘されると思う。私は採用されてから定年にまるまで配属になった職場ではないが、横浜市の職員であった体験からはあまりにお粗末のような気がする。
「再開に向けた調査を行っていましたが、本日中に再開の見込みが立たないことから、本日の受付を中止といたします。今後の予約再開に係る情報については、5月4日(火)午前9時にあらためてお知らせします」となっている。テレビのニュースによると明後日以降の受付になりそうとのこと。これもニュースで知るということはホームページが情報発信の機能をはたしていないということでもある。
システムダウンの原因もまだ分かっていないということであろう。私の親のワクチン接種の申込もどうなることやら、見通しがたたない。他の年齢の受付も後ろ倒しになっていく予感がする。私も高齢者であるが、順番が回ってくるのはいつのことやら。また現役世代の方の順番はさらに遠のいていく。