午前中は曇り空、昼過ぎから太陽が顔を出した。この太陽にだまされて傘を持たずに家を出た。ところが17時過ぎに組合の会館を出てみると本降りの雨であった。慌てて近くのいつもの居酒屋に駆け込んで、雨が上がるのを待つという名目で、生ビールを3杯。しかしなかなか降りやまない。
レインアイよこはまの画面で確かめると時間雨量に換算して5ミリ程度の雨が降り続いた。一時は10ミリ程度の雨の区域が通過したらしい。いつまでたっても雨が上がらないので、やむなく雨に濡れながら近くの鉄道の駅まで歩いて、横浜駅経由でバスを利用して帰宅。
降水確率30%というのは傘を持参するべきだ、という意見を尊重するべきであった。後悔先に立たず、である。
★秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな 中村汀女
★秋雨や夕餉の箸の手くらがり 永井荷風
家に着いてベランダから雨の様子を眺めていると、帰宅までの少々慌てた気分が一気に沈静化。涼しさも感じられて、雨を眺める心のゆとりが生まれた。
第1句はもう少し秋も深まったころにぴったりの句であろうか。寒さが感じられる。
第2句はすでに今の季節でもうなずける句だと思う。現在では夕餉の時に照明が暗いという場面は無いのかもしれないが、広い畳と現在よりは高い木製の天井板、裸電球の世界では夏に比べて暗い、というのが私のような世代に十分実感できる。