明日の準備は一応出来上がり。宿題が終わったような気分。NHKのFM放送の「聴き逃し」でブラームスの晩年のクラリネット五重奏曲を聴いている。ウィーン弦楽六重奏団のメンバーによる演奏とのことである。
妻から団地でキンモクセイ(金木犀)の花の匂いがした、と言われた。嗅覚のほとんどない私にはわからないので、どこに咲いているか、もすぐには見当がつかない。40代初めまでは、匂いのきつい花は、匂いで花のありかがわかったが、今はとても無理である。
明日は時間があれば、団地内を少し歩いて探してみたいものである。
そして芝生で盛んに鳴いていた秋の虫の音も少し下火になってきた。昼間の蝉の声も時々聞こえる程度である。季節はどんどん進んで、影も長くなり、秋の星座であるベガスス座とアンドロメダ座がこの時間に天頂に見えるようになった。が、暑さはまだまだ続くようだ。来週も30℃近くまで最高気温が上がるらしい。
天の川、流星は秋の季語。
★天の川怒涛のごとし人の死へ 加藤楸邨
★今日ありて銀河をくぐりわかれけり 秋元不死男
★死がちかし星をくぐりて星流る 山口誓子
★流星の使ひきれざる空の丈 鷹羽狩行
星のことを記している最中に、雨が降り出した。5ミリ程度の強さの雨であるが、音を立てて降っている。明日は傘を持って出ないといけないのだろうか。
ブラームスと俳句と、虫の音と雨の音と・・・少し贅沢な時間を過ごした。