Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

秋の入日

2019年09月06日 22時14分18秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 明日の土曜日は天気は持ちそうであるが、日曜日は台風15号の影響で天気が荒れるとの予報になっている。
 月曜日の明け方までに天気は回復する予報になっている。月曜日は午後から退職者会の会議と新聞発送の作業日。昼までには確実に回復してほしい。先月は夏休みだったので、二カ月ぶりの会議である。

 これより夜のウォーキング。昼間はかなり暑かったし、夕方の傾いた太陽の光に向かって歩いたので、眩しくてつらかった。

★落ちてゆく重さの見えて秋没日(いりひ)   児玉照代
★秋の日が終る抽斗をしめるように       有馬朗人

 第1句、つるべ落としの秋の日に「重さ」を見たという感覚。「ならばなかなか落ちない夏の夕日は軽いのか?」と天邪鬼の感想は吐かずに、素直に肯定したいものである。この太陽、きっと作者の心境が託されているのかもしれないからだ。
 第2句、夏の湿度の高い空気では抽斗もスムーズには動いてくれない。ギクシャクしたり、あちこちに寄り道をせずに、まっすぐに日没地点に向かい、そしてすんなりと沈んでいく。未練がましい光など残さずに潔く退場する。太陽を見据えるだけのゆとりが生まれてきたのだろう。映画のラストシーンは未練がましく過剰表現ではいけない。あっさりとした方が余韻が残る。人生の最後もこのように在りたいものである。
 そうはいっても「のたうち回る」人生のラストにも惹かれることもある。人生は、その最後の場面まで、結末はわからない。「恋の終りはいつもいつも/立ち去るものだけが美しい/残されて戸惑う者たちは/追いかけて焦がれて泣き狂う」(中島みゆき、「わかれうた」)、人は得てしてこんな場面にも惹かれる。



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