神奈川大学の生協まで出かけて昨年末に頼んだ単行本の入荷状況を聞いたら、版元で増刷中のためしばらくは入荷する見込みがないとのこと。それなりに売れている本を注文してしまったようだ。有隣堂などでは棚にあるようだが、致し方ない。
生協で10ミリの方眼のノートなどの文具を入手して、バスにて喫茶店のある駅へ。本日は「近代美術の巨匠たち」(高階秀爾)からボナールとデュフィを読み終えた。残るはルソーとあとがき。
私はボナールの作品が好きである。逆光に浮かび上がる裸婦像にはドキッとする。そして高階秀爾の次の指摘にも惹かれた。
「必ずしもその(ゴーガンの)美学に全面的に同調してはいない。何かひとつの美学にすっかり身を委ねてしまうには、ボナールはあまりにも自己の感受性に対する信頼が強すぎたのである。ボナールはゴーガンのように正面切って派手に自己の個性を主張することは決してしなかったが、しかし心のなかでは、頑固に自分の世界を守り続けた。」
生協で申し込んだ本を次に読む予定であったが、入荷が遅れるというので、次に何を読むか思案中。