「図書7月号」をようやく読み終わった。本日までに目を通したのは、
・科学を否定する人々に私たちは何が言えるのか 横路佳幸
・午前四時の試写室(中編) 川内有緒
・家族とロックを生きた二人 河合 蘭
・見ることの果てに 竹内万里子
「現実は口当たりよく消費しやすいイメージの世界とは違う。人生が必ずしもハッピーエンドではないように、写真を見ることもまたハッピーエンドであるとは限らない。写真を見ることを全力で引き受けた先に、これまで見えることのなかった人の気配や途方もない現実がふと立ち上がるように思える瞬間がある。そのためには目を凝らすだけではなく、耳を澄ます必要がある。写真を前にして、見えない声を聴き、見えない風に吹かれ、見えない大地に触れる。そうやって見ることの果てに、見えない光景と出会うために。」
・ウィーンと奈良 プレディみかこ
「妹とわたしの歩き方はちょっと違っていて、広大な自然の中で千年以上も前の歴史の跡を追いながら古代ロマンに浸っている妹に比べると、ヒトラーの足跡を辿るツァーに参加して、いつか原稿に使えないかとツァーの様子や参加者たちの表情などをスマホに入力していた私はスケールが小さいというか、せこいというか、よりこの世に近い「その世」巡りをしていた気がします。」
・ゆうやけ七色 近藤ようこ
・「時間の国」は何処にあるのか? 安藤礼二