Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「芸術のパトロンたち」  その2

2023年10月28日 18時05分12秒 | 読書

   

 午後からいつものとおり横浜駅近くの喫茶店で若干の読書。「芸術のパトロンたち」の第1章「パトロンの登場」を読み終わり、第2章「栄光のパトロン」を少々。

「ルネッサンス」時代における「再生」ないしは「復興」の要素を強調しようとすれば、当然のことながら、ルネッサンス以前においては芸術文化は衰退していたという見方にならざるを得ない。「暗黒の中世」は「栄光のルネッサンス」から必然的に導き出されてくる見方であり、・・・・。しかし中世は決して文化的にそれほど劣っていたわけではもなければ、暗黒時代だったわけでもなく、豊かな文化の花を生み出した時代であり、ルネッサンスの文化と呼ばれるものも、多くの点で中世の遺産を受け継いでいるというのが、「中世からの反論」論の趣旨である。
・・・・かつては二百年ないしは三百年に及ぶ長い栄光の時代と考えられていた「ルネッサンス」も今では「ゴシック」と「マニエリスム」に前後からはさみうちにされて、著しく短縮させられる傾向を見せている。
ミケランジェロ、ラファエロに関しては、教皇ユリウス二世の強烈な意志が、決定的役割を果たしている。普通の意味でのパトロンという以上に、もっと積極的に芸術家の創造活動に参加するものであった。

 しっかり私の頭に中に根付いて、前提となっている指摘である。

 



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