今晩はベートーベンのビアノ協奏曲第3番を聴き直している。この有名な曲に私の偏執的な鑑賞を披露するのは恥ずかしいが、あくまでも直観として‥。
第1楽章の冒頭はいかにもベートーベンらしいリズミカルで覚えやすい。私の耳にはこの第1主題があまりに多く鮮明に再現されてくるので、第2主題がかすんで聴こえてしまう。私の耳というか、聴き方に問題があるのだろうが、この美しい旋律がもったいなく感じてしまう。
第2楽章は長大である。第1楽章と第3楽章のテンポとの落差が極めて大きい。私は単独でこの楽章を聴きたいと思った。全体とおしてこの第3番を聴くとこの3つの楽章のテンポと演奏時間の落差にストレスを感じてしまう。第2楽章を単独でも十分に私の耳を楽しませてくれるし、そのような気分のときも多いと思った。
第3楽章はベートーベンらしい軽快なテンポの曲であるが、先ほども記載したとおり、第2楽章の演奏時間の長さからするとあっという間に終わってしまう。
第1楽章 冒頭 第1主題
第2楽章 冒頭 主題