本日もどんよりとした空模様。梅雨であることを忘れさせないために、頭の上に雲がのしかかっている。気分は空模様を忠実に反映している。
FMからモーツアルトのヴァイオリン曲が聞こえてきた。 「バイオリン・ソナタ イ長調 K.305」(ヴァイオリン)西川 茉利奈、(ピアノ)文 京華 続いて同じ組み合わせで、「前奏曲とアレグロ」(クライスラー) 。
気分というのは天候に左右される割合も高いのだが、その日の気分に似つかわしい曲が二種類ある。気分と同様の曲か、気分と対極的な曲か、どちらかである。
沈鬱な気分のとき、対極にある気分とはむやみに明るい曲のときもあるが、ドラマチックな分を駆り立てる曲の場合もある。静かで静謐な曲の場合もある。気分が次にどのような方向に進もうとしているか、自分自身を探る手段として使うゆとりがあるうちはまだ深刻ではない。そのようなうちに気分の転換がはかられるのが望ましい。
疲労困憊しているときはそう簡単にはおさまらない。
さて本日はユーチューブでベートーベンのヴァイオリン協奏曲を見つけた。ヤッシャ・ハイフェッツのヴァイオリン、シャルル・ミュンシュ指揮のボストン交響楽団、録音は1955年11月。【⇒https://www.nicovideo.jp/watch/sm9826993】
演奏は早い。カデンツァは私にはなじみのないもの。古い録音なので、残念ながら乾いた音色で、音響が薄っぺらに聞こえるが、それはやむを得ないことなのだろう。早いパッセージはとてもメリハリが効いている。