Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

俳句誌3月号投句

2012年12月22日 22時25分45秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 本日は横浜での年おさめの句会であった。終了後に忘年会も兼ねて懇談会があり、参加した。投句した句は残念ながら自分でも不出来の句ばかりであったので、アップするのは遠慮する。
 俳句誌への投句の締切日、今月に作った俳句から自分で次の句を選句してみた。いつもこの選句でとても悩む。まだまだ未熟なのである。

 俳句誌3月号投句
★色褪せし半跏思惟の像寒し
★菊咲けり石の地蔵の足の先
★ためらいて落ち葉を踏めり猫の足
★遠汽笛冬三日月に雲映える
★朴訥な人の微笑み枯蟷螂
★参道の陽だまり無音石蕗の花
★木枯しに少年頬のほてりかな
★廃船の底に小春日津波跡
★ビル風のとどまる日向菊大輪
★十二月八日歪んだ飛行雲

本日は冬至

2012年12月21日 22時49分31秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 さて今日は冬至であった。冬至の定義としては「一年中で最も夜の長い日。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられた。冬至南瓜や柚湯の慣習が残る日」ということあたりが無難な説明だろうか。
 ということで、カボチャの煮つけを妻が作った。いつもの味付けで出てくる料理はありがたい。出来上がりも少し柔らかめで私の好みだ。そしていただいた柚がひとつだけ残っている。お風呂に入れるには少ないが、もらった7つのうち6個は酎ハイに入れて飲んでしまった。これは自業自得、我慢するしかない。
 冬至にカボチャと柚、その謂れと効能は次のとおりらしい。

 「かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的。本来かぼちゃの旬は夏だが、長期保存ができるので、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもある」
 「冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えに基づく。端午の節句の菖蒲湯も同じ。柚子湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果がある。さらに、芳香によるリラックス効果もあり、元気に冬を越すためにも大いに役立つ」

 具体的な効能は特に期待しないが、季節感は食事など日常生活にはいいアクセントになる。どだい酎ハイに柚をたらして飲んでしまう私には、健康に効果があるかどうかなんということは考慮の埒外である。季節感を味わうことが出来ればそれだけで心も充たされる。

 明日は東京以北の関東地方は積雪の予想。幸い横浜は雨とのことだが、それでもかなり寒そうな予報だ。都市機能の大きな麻痺が起きないことを願うしかない。都市機能の維持の一端に携わってきた者として、被害が最小限であることを切に願う。

緑内障とジェネリック

2012年12月21日 20時14分49秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 1ヵ月ぶりに眼科に行き、いつものとおり緑内障の点眼薬2種類を処方してもらった。6年前に健康診断で緑内障の疑いと指摘され、職場の近くの眼科に行き視野検査を行い緑内障と診断された。視野の欠損自体は小さな範囲なのだが、一生点眼薬を続けなければならないと宣告さた。翌年職場が変わり、新しい職場のすぐ傍の眼科に通い、退職後は自宅近くの眼科あてにに紹介状を書いてもらった。
 この点眼薬2種類、とても高い。1ヵ月半に1回かかるごとに医院と薬局にあわせて6000円位かかる。少しでも安くしたいと思い、医師と薬局でジェネリック薬品を希望したが、発売されていないということだ。これに年3回の視野検査などの費用を加えなくてはならない。
 これまで加入していた健康保険事業の掛け金も現役時代とは違い使用者分も支払うことになっており、医療費の負担は大きい。はやく安価なジェネリック医薬品が出てきてほしいものだ。

※この記事を書いた後、先ほどネットで検索してみたら、2種類のうち1種類はジェネリック医薬品がヒットした。今日もらった薬がなくなったら再度病院で確認してみることにしよう。でも価格をみたら1瓶につき450円しか安くなっていない。これでは焼け石に水程度の効果しかない。

ガン検診の再検査結果

2012年12月20日 23時29分50秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日ガン検診の再検査結果を聞いてきた。胃、肺、口腔、咽喉ガン、膵臓は問題なしとすでに結果を知らされており、二次検査は受けずに済んでいた。二次検査を受けた前立腺、胆嚢についても再検査当日に問題なしと診断された。

 本日は大腸の内視鏡検査の結果と、肝臓のCT検査結果の説明ということで15時を指定されていた。
 大腸の内視鏡についてはその検査の当日に「2つのポリープがあり、1つは完全に切除済みで形態からは悪性のものではない。2つ目は切除したが1つ目より少し大きめで完全に切除したかはっきりしない、ただし形態上悪性のものではない」との説明は受けていた。
 本日の話では「ポリープは2つとも血液検査でも組織検査でも悪性のものではなかった。大きいほうも完全ではないがほぼ切除できている。ただし2~3年後には再度検査を受けたほうが良い」とのこと。
 肝臓については、「以前の病巣が石灰化しているのが映っており、これは何ら問題ない」とのことであった。逆にすっかり完治している証左でもあるようだ。
 ということで、一連のガン検診に関係する再検査等の結果はすべて問題なしということで終了した。大腸がん以外は毎年の検査が必要だともいわれたが、どうなんだろうか。費用的には問題ないのだが、肝臓・腎臓などは毎年有料の高価な再検査を言われるのが眼に見えており、もったいないような気もする。
 妻も二次検査にひっかかったが問題なしといわれていた。ただし「毎年検診は受けるように」とのことをいわれたらしい。

 来年の受診についてはまた来年考えることにしよう。

ちょっと変わった?企画

2012年12月20日 18時46分52秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 さて本日、俳句の講座を神奈川大学の公開講座で受講したが、受付のスペースにこんなチラシというかお知らせが置いてあった。私は気がつかなかったのだが、先週・先々週の国際シンポジウムの際にも紹介があったらしい。





 内容が私にはとても面白いといっては失礼かもしれないが、興味深いかなと感じた。本日で終了する展示であり、先週の日曜日に終了した公開研究会だが、調査や考察の結果がどのようなものになっているのか、とても知りたいと感じた。
 はっきりいって、ただ調査をしただけというのではつまらない事例研究である。60数年という戦後の時間が市民社会にどのように沈澱していったか、どのように風化したのかしなかったのか、60数年という時間と対峙する強い意志が反映した風景とはどのようなものか、研究態度とその結果に対してとても興味がわいた。
 ちょっと考えつかないテーマではなかろうか。この研究会の成果・結論を聞いてみたい気がした。残念ながらもっと早く知りたかった。

乾燥注意報の寒い一日

2012年12月19日 20時52分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は朝からとても寒い一日。実は昨夜の夜のウォーキングの時から風が強くなり始め、途中飛ばされそうになりがら歩いた。そして寝ている間も強い風が北側の窓を打ち、幾度も眼が覚めた。朝の内は日も照らず寒かったが、9時前くらいから日が射して来たものの温かくはならなかった。
 午前中は、横浜ランドマークタワーのNHK文化センターの「日本書紀の世界と古代史を考える~壬申の乱を中心に~」の講座。今年最後の講義ということでお昼を他の受講生とともに過ごした。
 その終了後午後からは昔の職場に先日のカメラマンとして参加したイベント写真のデータをCDに落としたものを届けてきた。これで一応役割は終了したことになる。

 今晩も寒いし明日の朝の最低気温は横浜でもマイナス気温になるらしい。本日の夜のウォーキング、寒さでめげてしまわないか不安である。特に最近軟弱者と言われているので‥

 さて本日NHKカルチャーセンターの講座を二つ申し込んだ。共に1回の講座だが、ひとつは年明け1月19日から東京都美術館で開催されるエル・グレコ展を控えて、「エル・グレコ展を楽しむ」(1月30日、講師:富山県立品代美術館長 雪山行二)、もうひとつは来春三月2日から国立西洋美術館で開催されるラファエロ展の鑑賞にむけた「ラファエロ展を楽しむ」(3月16日、講師:成城大学教授 石鍋真澄)というもの。あわせて5250円。チョット贅沢だったかな?

 あすはガン検診再検査結果を聞きに行く日。俳句の講座二つを聴講した後、大急ぎで病院へ行かないと指定時間に間に合わない。あわただしい。

指が覚えていたエクセル操作

2012年12月18日 22時46分28秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 ようやくエクセルを使った会計の差引簿を作り終えた。やはり少々時間がかかりすぎた。諸帳票は今後必要になった段階でおいおい作成することにする。
 しかし不思議なものである。頭ではエクセルの操作がなかなか思い出さなくて、少しばかり不安だったが、いざ操作を始めると指が勝手に動いてくれた。多少のぎこちなさはあったが、簡単なものなので思ったよりも楽に計算式や書式を設定できた。ただし覚えている関数は限られていて、複雑な差引簿はこれでは作成できないと感じた。
 これが面倒な論理式が必要ならもうお手上げ。ほぼ完全に忘れている。ないしどこを参照すれば思い出すかがわからなくなっている。

 これからウォーキング、といっても軽く汗が出る程度で5キロくらいの予定。帰宅後は筆まめのバージョンアップ版をようやく購入したのでそのインストールをしてみようと思う。
 会員名簿を作成したが、やはり自治体の平成大合併に対応していないと入力が面倒なので思い切って購入した。といっても3000円未満だったので助かった。

久しぶりにエクセル

2012年12月18日 18時52分54秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 朝から退職者会の来年の新年会にむけて、参加のお願いの文書や、会費の振込みの依頼文などを作成して、封書を作成し郵便局へ。
 印刷の傍ら会員名簿を、ハガキソフトを使用して午前中に作成した。

 昨日組合の退職者会の私の所属するブロックの分担金と、それが振り込まれた新しい通帳をもらった。
 小さなブロックだったので会計は退職者会の会計の中で一元管理してもらっていたが、ブロックの独自行動は会計上は独自に対応することになった。
 こうなると小額とはいえ、会計帳簿も備えなくてはならない。本日は、領収書添付用のノート、預金通帳や印鑑とそれらを保管する袋も購入してきた。そして本日はこれからエクセルで帳簿用のシートを作らなければならない。
 ふと気づいたが、エクセルを使うのはちょうど1年ぶり。組合の役員をやっていたときはほとんどの文書はエクセルで作っていた。会計帳簿や領収書、種々の会計用の様式類もエクセルで作成した。機関紙は一太郎で編集していたし、長文の文書も一太郎で作成の上、ワードに変換してやり取りをしていた。
 ワードは日本語の編集には向いていないといつも感じている。画像やレイアウト枠の貼り付けなど不便極まりない。こんな使いにくいソフトをよくみんな、そう全国的に使っているなと今でも不思議に思っている。細かい微妙なレイアウトが自在に出来ない。書式の設定もしにくい。一太郎の宣伝をするつもりではないが、一太郎を使い慣れたらワードはとてもとても使う気にならない。

 話をエクセルに戻すが、エクセルを1年ぶりで使うにあたり、使い方、特に数式の取り扱いに不安を覚えている。年齢の所為にはしたくないが、しかし1年、使わなかったのですでに忘れてしまっている。

 帳簿といっても小額でもあり、一目でわかるような見易い差っ引き簿と諸帳票類の作成だ。帳票類はこれまでのを表題を変えて作る直せばいいだけだが、差っ引き簿はつくり直しだ。ちょっと時間がかかりそう、そして肩もこ凝りそうだ。
 そしてこれらを作りながら、会計を扱う以上、会計監査役などお手伝いをいただく方数人を考えなくてはならない。支部の役員なら選挙で選ばなくてはならないが、退職者会という性格上、選挙ではなくお願いして引き受けてくれる方を個別にあたることになる。選挙はないので楽とはいえ、人選は会員が納得する方、そして市内に近い方にお願いするしかない。

 何事も動き始めはエネルギーがいる。引き受けさせられたものの軌道に乗るまでちょいと面倒だ。レールが出来てしまえば、軌道に乗ってしまえば楽になるのだが‥。

お見合い相手探し

2012年12月16日 20時14分43秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日は濃霧・強風・雷注意報が発令されたが、本日はうって変わって乾燥注意報が出る温かい日和。昨日は9度程度だった気温が本日は18度位まで上昇したようだ。そして明日の最高気温の予想が9度。毎日最高気温で9度の寒暖差というのはなかなか体につらい。
 さて、我が家で飼っているセキセイインコは雄で2歳。一羽ではかわいそうという妻の思いもあり、みなとみらいにある小鳥店を訪ねてみた。本当は家から歩いて15分ほどの大手の園芸店で小鳥も扱うペットショップがあり、そこで我が家のセキセイインコの相方を探す予定だった。ところがその店が突如として10月いっぱいでペットの取り扱いを停止してしまった。予告は無かったので思わず妻と顔を見合わせてしまった。餌もそこで購入していたので困惑。
 ということで、温かい気温に誘われるようにみなとみらい地区まで歩いておもむいたものの、ホームセンターの一角を占めるこの店ではセキセイインコはわずか5羽だけの取り扱いのようだ。犬も猫も、その他の小動物もごく限られた狭いコーナーに押し込められていた。売り場自体は清潔だったが理由は特にないもののちょっと購入がためらわれた。
 実際には購入はしなかったが、来春までこのようなウィンドウショッピングを続けることになりそうだ。

 帰途も夕食の買い物をしながら妻と歩いて帰宅。途中で山形県鶴岡市のお酒を手に入れた。早速夕食を待たず江戸切子のお猪口で味わってみたがこれがなかなかにおいしい。辛口ではなく日本酒度3~4ということで、控えめでいながら静かな味わいを堪能できた。



『雨ニモ負ケズ』

2012年12月15日 22時15分13秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日の連続講演会「日本文化をながれるもの」の第三回は「なぜ『雨ニモ負ケズ』が読まれているのか?」と題した王敏という方の講演。
 文化大革命後の日中国交回復後の中国から国費留学生として日本に来た方で、今回の講演は
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル

の「ワラッテヰル」に注目し、笑い・微笑みという語をキーワードに宮沢賢治そして日本文化の基層を読み解こうとする試み。
 私は宮沢賢治は「春と修羅」だけをずいぶん読んだが、その他はほとんどなじみが無い。講演会参加も当初はためらわれたが参加してみてそれなりの刺激はあったと感じた。
 日本以外の国々ではこの詩を含め宮沢賢治はずいぶん読まれているようだ。彼女は宮沢賢治の童話の理解に欠かせない言葉として笑い・微笑みに注目している。宮沢賢治の動物との交流を通した自然感を読み解き、賢治の思想の全体像を解こうという試みである。
 日本人の笑いについては、欧米では最近までずいぶん誤解を受けていたようで、意思や自己主張を隠す曖昧な微笑みという具合に欧米の価値観だけから見た相互理解の視点を欠いた印象として。しかし彼女はこの笑い・ほほえみが日本の個人のあり方、社会のあり方を読み解く重要な要素として捉えている。欧米の価値観からの一方的な批評ではなく、日本の社会に根ざした視点でこれを読み解こうと試みている。
 そして仏教や老荘の思想、陶淵明の思想にもこの微笑みという言葉に着目して、これらの思想との類似性を指摘している。
 それなりに説得力のある論考ではあったし魅力あるアプローチであったが、彼女自身の中でもう少しこなれる必要も感じた。それでもなかなか好感の持てる講義であったと思う。
 できれば資料の配布がほしかった。資料の無い中で彼女の論の道筋を追うのはこれ以上は難しい。この視点がさらに整理されて世に出ることを願っている。


 さて、濃霧注意報が出ていた横浜、ランドマークタワーなどの超高層ビルは低い雲の中に入っていて先端が見えない。夜になってからは横浜駅からはその全体も隠れていた。
 冬の霧、さびしい語感を持つ季語だ。
☆冬霧を押すやうに牛鳴き出せり(大串章)
☆月光のしみる家郷の冬の霧(飯田蛇笏)
☆橋に聞くながき汽笛や冬の霧(中村汀女)

 横浜は本日の霧でずいぶんと冬の気配が押し寄せてきた感じがした。いよいよ年末である。

濃霧・強風・雷注意報

2012年12月15日 11時58分45秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は朝から雨模様、気温は寒く予報の15度には届きそうもない。濃霧・強風・雷注意報ということらしい。濃霧注意報というのは横浜では珍しい。強風と雷は本当かなという感じで実感がない。
 仙台では学生時代に秋口に広瀬川で霧が良く発生していたのを見かけて、その風景が気に入っていた。川霧の中を川に向かって降りていく急坂の道は今でもある。霧の中を下っていくのは大変幻想的で、かつ情緒があった。衣服の湿りも心地よかった。しかし横浜に戻り霧をみることがなく、寂しい限りだ。

 午後からMM地区で講座受講予定だが雨のため歩いて会場に行くのはやめて、久し振りに電車を利用した。ボーナスサタデーということか、横浜駅もみなとみらい駅も普段の土曜日よりも人出がとても多い。家電の量販店を覗いてみたら、先週よりも値が上がっているものがあった。この時期値段の動向と予測は難しい。さてさて来週は先週の値に戻ってくれるだろうか?
 
 講座受講後はひさしぶりに銭湯&サウナで過ごしたいが、2時間後の気分次第だ。

慌しかったが充実した一日

2012年12月14日 20時18分10秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日撮影した写真がかなり暗かったので、午前中いっぱいかけて補正した。本当は昨夜に終えたかった作業だが、晩酌の焼酎1杯ですっかり気持ちよくなって寝てしまった。早めに届けようということで、ほぼすべての画像について朝から画像の補正作業に精を出した。といっても単純な作業の繰り返し。色調を変えずに明るい画面にする作業。補正のための簡単ソフトで同じような作業を繰り返した。ただ元の画像のデータ量に較べて補正後のデータ量が1/3位に減少するので、大きく引伸ばしたときに画像が荒れてしまうのが心配になった。がそれほど大きくは印刷することはないだろうと高をくくっている。
 結果として画像は多少は明るく改善したと思う。午後になってそれを届けに関内まで(むろん歩いて)行った。

 コメントに対するコメントでも記したが、私の場合カメラはあくまでも余技である。市長も参加するイベントで、なおかつとても暗い開港記念会館という会場のため、技術云々よりも度胸とエイヤッという気概でシャッターを押すこと、そして集合写真のときにみんなを和ませる話術、これが求められる。技術は二の次という強引さ・楽しさ・図々しさが、この場合カメラマンに求められると感じる。そういった意味でもの怖じしないというか、長年この局の仕事に携わり人前で振舞うことに慣れていることで頼られていると思う。こういう人材が来年いるといいのだが‥。
 だからといっては語弊があるが、機材は大したことはない。ずいぶん前に購入した、未だにコンパクトフラッシュを使用しているニコンのイオスキッスデジタルX、レンズはシグマの17-70ミリズーム、ストロボはニッシンの24-105ミリズーム用。そして三脚。
 しかし今年の写真どうしたことかピントが甘く、これは補正できなかった。やはり技術がないな、とあらためて実感した。それでも図々しく局の担当者に補正前のデータと補正後のデータを並べてCDに落としたものを届けてきた。
 来年に予定している打ち上げに参加させてもらうことにした。むろん自分で飲み食いする分は自分で負担するのが前提だ。でも誘ってくれるのはとてもうれしい。

 その後、神奈川大学によって「ヨーロッパの芸術を旅する」という講座の五回目(最終回)を受講してきた。
 今回は「オランダの風俗画と風景画」ということで、フェルメールとロイスダールを取り上げて説明を受けた。ロイスダールは名前を聞いたことがあるといった程度の知識しかなかったが、オランダ・西ドイツの森を題材とした豊かな自然描写にとても惹かれた。その絵画に描かれたものが象徴する理念などとても興味深かった。
 そして今回のシリーズはこれで終了するものの、来年5月・6月にこれ以降のヨーロッパ絵画の歴史を概観する5回連続講座を同じ講師で予定しているとの予告があり、これも申し込もうと考えている。
 フランスのロココからクリムト、ルネラリックまでの絵画を中心としたヨーロッパの芸術の歴史をたどる、とのことだ。絵画の歴史には疎い私にはとても刺激的だし、また講師の伊坂教授の講義の仕方、話のテンポなどとても満足している。引き続き楽しみである。

本日は無償労働の日

2012年12月13日 20時52分41秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は先日記載したとおり、昨年まで在籍した職場のイベントのカメラマンとしてのお手伝いをしてきた。朝9時から16時までの予定で。本当は担当するスタッフの中でカメラマン役をこなすべきなのだが‥。私などの定年退職者がしゃしゃり出ることは決して好ましいことではないと思うが、このイベントの担当者が困っているのを冷たく拒否ことは私にはとてもできないので、引き受けた。
 そうはいってもカメラマンとしてはごくごく初心者。一眼レフカメラを持っているからといってそれを使いこなしているわけではない。その年によって映した画像に出来不出来もあり、恥ずかしい限りだ。
 しかし懐かしい顔に再開したりする楽しみもある。行く年か前にやはり退職された先輩が地域でボランティアで活動されていて、このイベントに市民の立場で参加され、思いもかけない再開にお互いにびっくりすることもある。そういった意味では実に楽しいイベントではある。

 予定より早め15時過ぎに後片付けも無事終了し、関内から思いカメラ機材を背負ったまま1時間半ほど歩いて帰宅した。

 これから撮影した画像の編集を行い、来週半ばには担当者まで届けなければならない。


 先ほど横浜市内で震度2の地震。振動が速いので近いと思ったが、案の定震源は千葉県北部ということで近かった。しかし深さは80キロと深かった。

川瀬巴水展

2012年12月12日 12時24分29秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 



本日は西馬込駅から歩いて6~7分ほどのところにある「大田区立郷土博物館」に出かけた。西馬込駅、初めてのところで都営浅草線の終点であった。これまでなじみがなく、この駅までどう行っていいのかも分からず、ネットで検索してようやく、東横線-大井町線中延駅-浅草線という経路を探し当てた。京急線利用は往復で400円以上の差が出るらしい。
 この大田区立郷土博物館で現在「馬込時代の川瀬巴水」展を24日まで開催している。川瀬巴水(1883(M16)~1957(S32))はその創作活動39年の大半の31年という長い時間、戦争末期の栃木県疎開を除いて大田区で過ごしたらしい。このうち1944年の疎開まで15年暮らした大田区馬込時代を「さほど豊かではなかったが、一番面白い時代でもあった」と表現していること。戦後も大田区上池台で亡くなるまで暮らした。その関係でこの郷土博物館で、疎開までの作品を並べて展示が行われている。
 私は恥ずかしながら川瀬巴水という名を知らなかった。11月始めに訪れた横浜美術館での「はじまりは国芳」展で初めてその名を知った。「東京二十景」の版画がとても気に入った。それで今回たまたまこの展覧会を知って無性に見に行きたくなった。
 「東京二十景」(1931(S5))からはチラシの表の「馬込の月」のほか3点が出ていたが「はじまりは国芳」で見たのとは違うものであった。しかしどれもなかなかいい配色と構図、そして陰翳が濃くて、浮世絵の歴史の末に連なる画面が特徴だ。広重風に近景というか主題というかをことさらに大きく描き、遠景を極端に小さくして遠近を強調する画面が特徴である。その上に近景の大きな樹木や建物などがさらに大きく浮き出るような配色が特徴である。この浮き出るような配色が版画の迫力を一層高めている。
 しかし1935年(昭和10年代)以降は本人も納得の行く作品が出来ていないと言っていたらしいが、このデフォルメされた遠近、強調が影を潜め平面的なおとなしい画風に変わってしまった。これを打破するために誘われて朝鮮旅行に出向き、それを期に終戦までの新しい画風を獲得したらしい。
 確かに朝鮮旅行での作品は大きな風景を明るい画面で遠近法にいろいろ苦労した様子があり、ひきつけられる作品群である。帰国後の作品を見ると、西洋画のいわゆる空気遠近法を極端に取り入れ、遠近を強調している。特に遠景の雲や山々にあたる透明感のある明るい太陽光の効果にはびっくりする。陰翳も再び濃くなっている。
 そして川瀬巴水の版画のもうひとつの特徴は月などが配された夕景・夜景、そして雨・雪の景色ではないだろうか。人物画・静物画もあるが、やはりこの抒情ある風景画が真骨頂のようだ。
 今回の展示でもうひとつの工夫が、「二重橋の朝」は4種の刷りが同時に比較展示されていて、陰翳の差、描かれているものや配色の違いが説明されている点。また「野火止 平林寺」という作品の順序刷が6点展示され、刷りが重なるにつれ画面が大きく変わっていく様がわかるようになっている点。これはなかなか勉強になる。作者のこだわりなどが手に取るようにわかるようだ。











 展示総数94点という大規模な展覧会で、入場料無料、カタログが300円というのはちょっと信じられない、とてもうれしい展覧会であった。ただ欲を言えば、カタログ300円と低価格な分、展示全作品が掲載されているわけではない。それほどの来館者を想定していないらしいので全作品のカタログは用意しなかったのかもしれないが、これはファンからすればちょっと残念。別途全作品のカラーカタログはほしいものだ。そして展示では川瀬巴水自信の言葉を添えて詳細でかつ丁寧な年表があった。これはカタログかあるいは別資料で是非配布してほしかった。無料とは思えない充実した展示に対して、あまりに過大な期待・要望で申し訳ないが‥。

鳥と牛蒡の鍋

2012年12月11日 20時57分55秒 | 料理関連&お酒


 本日の夕食は、鳥と牛蒡の鍋、野菜の味噌付け焼その他という今回も簡単で時間のかからない献立を考えてみた。

1.鳥と牛蒡の鍋
 材 料:鳥もも肉150グラム、鳥つくね150グラム、ホウレンソウ1/2束、ネギ1本、牛蒡1本、なめこ1パック、油揚げ1/3枚、そばつゆ1/4カップ、鳥がら粉末スープ小さじ1杯、塩少々、水500㏄。
 作り方:ア、鳥もも肉を適当な大きさに切り、水を張った鍋に入れ、弱火で20分ほど加熱する。
イ、ネギは3cm位、油揚げは細切り、なめこは石突を落とす、ホウレンソウは根元を切り落とし、ザク切り、牛蒡はささがきにして冷水にさらしておく。
ウ、アのもも肉に火が通り、アクを取ったら水分を若干足してから、鳥のつくねを加えてさらに火をとおす。
エ、ウのつくねに火が通り、アクを取ったら鶏がらスープを加える。
オ、そばつゆを1/4ほど加え味見をして必要なら塩を加えたり、水を加える。少々濃い目の味で良い。
カ、肉以外の材料を加え、中火にして沸騰するまで熱を加え、沸騰したら味を調えて出来上がり。

2.野菜の味噌付け焼
 材 料:長芋6cm位、レンコン6cm位、みょうが3本、味噌少々
 作り方:ア、長芋は1㎝の厚さに切り皮を剥く。
     イ、レンコンも1cmの厚さに切り皮を剥き、冷水にさらす
     ウ、みょうがは縦に半分に切る。
     エ、ア、イ、ウの片面に指で薄く味噌を塗る。
     オ、エをガスレンジ等で表面の味噌が少しこげる程度まで弱火で火をとおし、出来上がり。仲間で火が通っていないようならば電子レンジで短時間加熱する。

3.野菜サラダ
 材 料:ミニトマト適宜、セロリの薄切り適宜、サンチェ適宜、好みのドレッシング少々
 作り方:省略

 今回は魚料理ではなく、鶏肉を使った鍋。入れる野菜にはセリやシュンギクがいいと思ったが手に入らないのでホウレンソウにした。最近のホウレンソウはアクも少なく下茹でしないでそのまま鍋に放り込める。楽といえば楽だが、少々物足りない気分だ。ナメコのほかにシメジなども入れようと思ったが量が多すぎるようで止めた。
 濃縮の蕎麦つゆを利用したが少々塩味が足りなかったので私は塩を小さじ1杯追加してみた。また鶏がらスープは不要かもしれない。蕎麦つゆはいろいろな使いでがある。
 今回はシヨウガを加えなかったが、加えたほうが味にアクセントがついたと思う。毎回同じような反省をしている。また油揚げをもう少し多くしてもよかったかもしれない。

 野菜の味噌漬け焼は、レシピ本では何もつけずに焼いたあとに塩をふると記してあったが、最初から味噌を薄く塗ってみた。これはなかなかよかったと思う。鍋に蕎麦ツユを使ったので塩分摂取を少なくするためにごく薄く塗った。電子レンジを使わずに食卓に並べたが、味はとてもよかった。ミョウガは前回初めて火をとおして食べたのだが、これがなかなかいい。再度挑戦してみた。妻の採点もよかった。

 サラダのセロリはごく薄く切った。また今回はサラダにはドレッシングを加えずそのまま食べた。

 食卓テーブルには夕べの残り物のオデン1皿と海苔、そして妻はぶどう酒、私は芋焼酎の水割り。お酒のつまみとして野菜の味噌付け焼はとてもよかった。ご飯を食べるときの肴にもなった。