メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

岩合光昭さん@スタジオパークからこんにちは

2016-09-12 12:45:00 | テレビ・動画配信
岩合光昭さん@スタジオパークからこんにちは
後ろのでっかいオブジェかあいい! ちゃんとモフモフしてる 写真展にも使われたキジトラさんだそう

“この巨大ネコを作ったのは、最近話題の「リアル猫ヘッド」の制作者、猫人形作家の佐藤法雪さんです。”

スタジオにもネコさんがいる



岩合光昭の世界ネコ歩き 番組展@NHKスタジオパーク

会期:2016年7月26日(火)~10月2日(日)
場所:NHKスタジオパーク ギャラリー
開館:10:00~18:00(入場は17:30まで)
入場:200円(高校生以下・18歳未満、65歳以上は無料)
休館:毎月第4月曜日

“NHK BSプレミアムで放送中の人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」を元にした企画展で、
 岩合さんの撮影したネコ写真はもちろん、番組で訪れた世界各地のネコ紹介、
 そしてとっておきの記念となる写真撮影スポットも出現するということで、
 ネコ好きはもとより、子どもからファミリー、シニア層まで幅広く楽しめる展覧会となっています。”


イヌ派orネコ派を視聴者に聞く


ネコ派が60%だったらしい(予録だから分からないw
「思った通り。世界的にも同じくらいの数だと思う」

高畑「噂によるとイヌ派は、自分の飼っている犬が好きで、ネコ派は、全般的に好き説もある」

岩「あんなオブジェみたいな巨大なネコはいないし、ネズミみたいなネコもいない ネコは世界中どこに行っても同じサイズ
  犬は人間が作りだしたんです ネコはなかなか手を加えられなかったので、そのままの状態でいる」
(ネコも掛け合わせてるよね?


みんなのウチの自慢のネコ写真
岩「みなさん上手ですよ」「カメラを向けると表情が変わりますね」


『岩合光昭の世界ネコ歩き』について
番組スタートは2012年 世界各地40箇所以上に行っている

 

岩「撮影しててもこうやって遊びに来てしまうので、なかなか撮影しにくい時がある
  僕は嬉しいんですけど、番組にならないので、レンズの前にいってくれとお願いしてる

  お腹を出すのは、動物一般的に“服従”を表している 同時に“お腹をさすれ”って言われてるんですね
  でも、さすって手をひっかかれた経験がありますけどw
  ひっかかれるのはネコ好きとしては甘んじて受け入れなきゃいけない それで怒ってたらネコ好きとしては失格です」

 

 

Q:場所によってネコって違う?

違います。高畑さん出身の香川県で、うどんをすするネコを見たことがあります 上手なのと、得意じゃないのがいる
イタリアではパスタをすするネコがいる お国柄、人の暮らしに添って生きている その国の食べ物をやるっていうのがある
ネコと魚って日本だけじゃないかなって思う(そーなの?!
意外と肉食のほうが多い気がする/驚


「世界一ネコ視聴率が高い」

見てる!

岩「テレビを見ていてネコパンチをくりだすコもいる」

高畑「ネコさんの目はヒトと同じように映ってる?」

岩「近くはハッキリと見えている 遠くはなかなか分からない
  モニターの後ろに行って探すネコもいます
  ネコの目の高さに画面があるから身近に感じてくれているのでは?」


印象に残っているネコとの出会い
とことんネコ目線で歩くこと ネコの気持ちになること、
話しかけて、褒めて距離を縮めるのがポイント

 




別にカリカリも持ってなさげなのにすごい集まってる! ヘヴン・・・

とくに印象に残っているのは・・・?

・最初に撮影に行ったイスタンブールのサフラン(女の子)
 

自由ネコ、僕は“野良ネコ”と呼ばない 香辛料屋さんに通っているからサフラン
 通りの向こうからカメラを構えたら、すぐにやって来てくれて挨拶してくれた
 “おはよう”て言うと“にゃ~”と答えてくれた
 じゃあ、サフランちゃんの1日を追ってみようかな」

高畑「ネコの嗅覚って鋭いんですか?」
岩「嗅覚、聴覚がすごい鋭いです 嗅覚はヒトの1万倍くらい 犬のほうが鋭い」


・シチリア
 

いろんな人からウインナーやらもらって食べ歩きして、お腹いっぱいになると教会でひと休み
教会の前にシティホールがあって、鳩をハンティングして、食べた後に、懺悔室に行く
『ゴッドファーザー』の街で、イタリア男なので、女の子に声をかけて、ネコパンチを食らっても動じない、受け止めるんです


・津軽
子猫の誕生から成長を撮影しつづけた1年間
 


どんな話から聞きたいか質問

仲良くなるコツ知りたい!


<FAX>



岩「肉球もちゃんと描かれてますね
  ネコは、常に涼しい場所を求めて、風が抜けるところとか、よく知っているんですよ、居心地の良いところ」

Q:普段はそっけない飼い猫が、私が落ち込んだ時、とくに何をするわけではないが近くにピッタリ寄り添って毛づくろいを始めます
  励ましてもらっているような気がします 岩合さんもネコに助けてもらった経験はありますか?

岩「津軽で1年間ロケをした時に、一番最後の春のロケで、今まで1回もなかったことが起きた
  ハナちゃんて名前をつけたメスが、ネコ目線で這い蹲って撮っていたら、ほっぺをペロペロ舐めはじめた
  その日が一番最後のロケの日だった 私はじぃ~んときてしまった 今までそんなことされたことなかったので
  僕が感傷的になっていたので 彼女に伝わったのではないか」(泣ける! テレパシー???

アンケート結果は、「仲良くなるコツ」!


あいさつ
挨拶はヒト同士でも同じで大切 「どういう人だろう?」て思っている時に「おはよう」とかの声かけは
とくに傷だらけのオスなんかには効果がある気がする
一生に一度もヒトから声をかけられたことがないネコにかけると
「え、オレのこと?」「君のことだよ」て言うと、まんざらでもない顔をしてくれる

 
それが美人ちゃんだと、いつも声をかけられているから違うw
僕も習いたての言葉でなかなか通じないこともある 最初の挨拶はその国の言葉で言うことを心がけている
ロンドンで「Good Morning」て言ったら、ダメでアメリカ英語だったから発音が違う
ネコは音で聞いている 優しく声をかけること


母ネコから口説く


子猫だけでいても、どこかで母ネコは見てる
津軽の時、子どもが冒険・探検を始めたら、母ネコが小屋の横で恥ずかしそうに家政婦みたいに見てるw
出産から1週間はりついて、1ヶ月たってまた行った

「何恥ずかしそうにしてるの?」てゆったら、ダーと足元に近づいてきて
クルクル回って、「みゃあみゃあ」と何回もなにか言おうとしてる

「コトラなあに?」てゆったら、「1ヶ月間どこに行ってたの?」て顔する
1ヶ月間はりついていたから、なにか勘違いされてたのかもしれない(また泣ける!

高畑「動物の場合、子どもだけ触ったらいけないって言いますよね」

岩合:
近くの農家のみなさんとかに「生まれて間もない赤ちゃんに絶対手を触れないでください」とお願いした
というのは、ニオイがついてしまうと、母親が心配して巣穴を移されてしまうことがある
「1ヶ月経ったら可愛がってください」と言った


褒めてのせる
FAXでも
Q:岩合さんの“いいコだね~”という声にウチのネコもメロメロになります
  他のネコも反応すると聞きます ネコの好きな周波数なんでしょうか?

岩合:
“いいコだね~”て声かけはみなさんに馴染んでいただけて、
スタッフも「流行語大賞もらうんじゃないか」て冗談ゆってました

高畑「子育てにもいいんじゃないですか? 早くゆっとけばよかったウチの息子に」
(今見ると、複雑な思いになるコメントばかり・・・

岩「床屋さんとかでも、子どもに“もうしばらくガマンしなさい!”て言うと我慢しないんですよ」


撮影ウラ話


ウルグアイの牧場で、5ヶ月のネコが絵になって、翌日にも行ったら自由ネコなのでいない
みんなで探していたら、貯水槽があって、鳴き声がして行ったら、
生後6ヶ月のブタのローリーちゃんが可愛くて撮ってたら、スタッフが「世界ブタ歩きじゃないんで」て言われてw

そしたら、そのフレームにネコが飛んで入ってきて、ブタになにか言おうとしてる
どうしてかな?と考えたら、昨日1日ネコを撮ってたのに、
「なんでブタ撮ってるのよ!」て焼きもちをやいているんじゃないか ブタに文句を言っているんです




プロフィール
1950年生まれ 父が写真家で、幼い頃から助手として各地を旅していた


岩「カメラや写真が家の中のいたる所に置いてあった 小さい頃から興味があって好きでした」
アナ「どんなもの撮ってました?」


岩「これは動物園です」(お隣りが父ではなく、この写真を撮っているのがお父さん


「18歳、友人宅で衝撃のネコとの出会い」

これも父が撮った

岩合:
高校生の時、初めて間近でネコを見た 蒲田で育った友だちが肩にネコを背負って見せてくれて、
彼は背中を向けてて、ネコは僕のほうを見ていて、その可愛さにノックアウトされて目が熱くなった
涙が出そうになって、友だちが振り返る前に誤魔化して そのウチには28匹ネコがいて


「19歳、父の手伝いでガラパゴスに行き、動物写真家を目指す」


岩合:
その頃は、一見きらびやかな世界に憧れてファッションとかに行こうかなと思っていたが、
ガラパゴスに行ったら、鳥がほんとに手の届くところでヒナを孵し、羽も1枚1枚見える

朝、目を覚ますために海に飛び込んだら、肩を叩かれて、見たら、アシカが肩を叩いてた(ヘヴン
カルチャーショックならぬ、ネイチャーショックを受けて(まだヒトが少なくて、被害を受けていない頃だったのかなあ?
帰りにロスに寄って、最初はロスに憧れていたけど、
動物から入ったんじゃなくて、大自然、水平線、地平線の世界が僕を引っ張り込んだ


「大卒後、フリーカメラマンとして活動開始」
1981年『海からの手紙』で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞

南極海の近くで皇帝ペンギンを撮った
 


岩合「ヒトの手が加わっていないところはちゃんと物事が動いている、動物たちの営みに僕は心打たれた」

1982年からは家族でアフリカ、タンザニアの国立公園に1年8ヶ月滞在
ここで撮影した写真集『おきて』は世界で大ベストセラーになり、名前が知られるようになった(全部観てみたいなあ



岩合:
カバが日中に草をはんでるのは珍しい光景 日中は水の中にいるから
最初は遠くから撮っていて、メスだったので「カバーガール」(けっこう冗談好きなんだw

彼女と一緒に2ショットが欲しかったから、ディレクターにカメラ渡して撮ってもらったら
彼女が振り向いて、大きな口を開けて「パカーン」て大きな音がした
「いい写真が撮れたぞ」て見たら、フィルムが終わってたw

カバさんは危険な動物だといわれています(野生動物にはヒトは近づいてはいけないね
でも、口をパクンとやったのは、きっと威嚇だと思います「これ以上近づかないでくれ」という


どう撮影しているのか
こだわるのは動物との距離 生き物の躍動感をとらえたい

 

 



ライオンが草食動物のバッファローに追いやられる


アラスカのザトウクジラ(クジラも大好き♪


クジラの上を撮りたかった
 

 
(バブルネットフィーディングの時だ

カナダ北極圏 地上最大の肉食動物ホッキョクグマを探す
 
(鼻がいいからニオイでバレて寄ってきちゃうよ

 

 

岩合:
クマは嗅覚がすごいので、鼻が上下左右に動きます この時、彼と目が合ってしまった
動物は目が合うとよくない 初めて、この時、動物をコワイと思った
なぜそう思ったか理由があって、彼の目の中に「お前を食いたい」て感じた


高畑「温暖化でエサも減ってますしね」(鋭い

アナ「でも、なぜこんなに近くで撮りたい?」

岩合:
近くで撮ると、その動物らしさが絵の中からかもし出される
彼らのすむ環境も写しこみたい
ネコも同じ 街角や、ヒトの足元とかもクリアに撮りたい
ライオンもヒジを舐められたことがある

これは言っておきたいけれども、野生の動物はヒトを怖がっています
だから、彼らに怖がらせない努力を僕たちはいつもしている
「決して僕たちは、あなたたちに危害を与えないですよ」

ヒトは、ライオンやクマを見ると、すぐに怖いと思う “猛獣”という言葉を使う
それは逆 彼らにとってはヒトが猛獣だと思っている

傷つけられた場合は、動物と関わりあった場合です
動物園や、サファリパークだとかが多い


最近も自然番組の撮影をした
『ダーウィンが来た』で野良ネコを撮り、秋に放送される予定
「ネコも野生動物なので、そこを引き出そうとした」


岩合さんが選んだ、視聴者からの写真

「真田丸?」にゃんこの名前は“どうざん”


保護した子猫 岩「挟まれたチーズみたい」


イタズラ中?

「おかげで家中はボロボロです」

岩「悪い顔してますね~ ネコって悪いことをしている時は、悪い顔するんですよねw
  でも、必要なんです、あれは。この家は私のものだよってニオイ付け」



かわいいネコの撮り方講座 スマホ編

岩合:
スマホで撮ることはない ケータイを買いに行く時も「カメラ付いてないのください」てゆったら
売ってる女性が「カメラの使い方をお教えしますよ」て言われたw
だって、電話で写真を撮るって、写真はカメラで撮るものですから


モデルはスタジオにいるシナモンちゃんを撮る(プロのモデルネコさんかな?


岩「ネコの目線でご挨拶する」
(急に手を出すのはアウトなのでは? と思ったら、慣れているのか全然へーきでかあいい!

 

岩「ドアップいいと思います いいコだね~
アナ「あ、“いいコだね~”出ました」w



♪プルルルルルルルル~てゆって、顔を正面に向けたけど、
さすがの岩合さんも、スマホに慣れていないから、ブレてない?w

岩「やっぱり美人に撮ってあげたいから、目の汚れとか拭いてあげる
  上から急に撮ると怖がるので、下から“この手であなたを撮りますよ~”と見せてあげる」

Q:ウチのネコは黒くて、なかなかうまく撮影できません
「黒ネコは光次第」
(説明してる時にシナモンちゃんはシャックリが止まらない

あ、また途中で切れてしまった・・・


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『イリュージョン』(2011)

2016-09-12 12:44:00 | 映画
『イリュージョン』(2011)
原作:ダグラス・ケネディ 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ

出演:
(トム・リックス) イーサン・ホーク
(マーギット) クリスティン・スコット・トーマス
(アニア) ヨアンナ・クーリグ
(セゼル) サミール・ゲスミ
(ナタリー) デルフィーヌ・シュイヨー
ジュリー・パピヨン、ジェフリー・キャリー、ママドゥ・ミンテ、モアメド・アルージ ほか


9.15までの「U-NEXT」シリーズ。

いろいろ「見放題」を検索して、メジャーなのは後でレンタル屋で借りられるから
あんまりショップになさげなのにしようかと方向転換。

イーサン・ホーク主演のSFサスペンスちっくなのを見つけたから観てみた
いくつになってもハンサムだなあ どこかにいそうな役柄が似合うところも大きな魅力
フランス語も流暢だった


あらすじ(ネタバレ注意

森に少女の惨殺死体

「妻がフランス人で一緒に住むんだ」と空港で話すトム


元妻ナタリーと娘クロエのいるアパルトマンに行く
ドアを開けるなり拒絶される「接近禁止命令は?」
「娘に会わせてくれ」とムリヤリ入るが、娘は部屋にいない
妻は警察に電話する



外でクロエに会う
「牢屋にいると思った」「入院してただけだよ」
そこにパトカーが来て全速で逃げる

バスの終点まで寝てしまい 荷物が盗まれたことに気づく
(そこら辺が日本と違うよね 日本なら電車の荷台に忘れたものも戻ってくるから

見つけたレストランに入り、財布も盗まれたと分かり、経営者ゼゼルに
「部屋を1、2泊借りたい 後で払う 時計も指輪もやるよ」
「要らない アメリカ人は信用する」

トムの職業は大学教授と知り、パスポートを預かり、部屋に案内される

翌日、妻子の様子を盗み見る

書店で自分が書いた唯一の本を見ていると
「『森の生活』を書いた人だろ? 文学の集いに来ないか?」と店主に誘われる

隣りの男にトイレが汚いと苦情を言うが、相手にされず
ゼゼルに「流すようゆってくれ」と頼む
「パスポートを返してくれ」「金を払ったらな」
6時間座ってるだけの仕事の提案を受ける


場所は地下


「毎晩10時にカギをかけて、6時間画面を見て、怪しい奴がきたらブザーを押す
 合言葉は“モンドさんに会いにきた”だ 1晩50ユーロだ」


昼間は妻子の監視をし、その後、文学の集いに行き、ある女性に興味をもつ
庭で声をかけると「夫も作家で、あなたと同じく不幸せだった そこが魅力なの」



名前はマーギット 通訳をしている
「電話して 4時以降ならいつでも」
(こんなにカンタンに出会いがあるものかね


例の部屋に行く
“2人で考えた魔法の森を覚えてる?”と娘に手紙を書いていると
ブザーが鳴り、合言葉を言う男が来て、ドアを開ける


翌日、役所?に相談する

「妻は弱い女だ 僕は娘のそばにいたい
 定収入もある 次の小説は期待できます」

「養育権に関する裁判にはお金がかかります 1万ユーロ準備してください」


クロエに会いに行くと、「知らない人と喋っちゃダメ」と注意される



時々、森のフクロウの映像も入る



例の部屋にまた2人組が来る
「こいつら何しに来てるんだ?」
トムは様子を見に行くが誰もいない


トムに気があるようなウェイトレス
マーギットに電話をかけると
「5時に来て 住所は名刺にあるわ」


クラシックをかけ、お風呂に入れる すごい男の扱いに慣れてる




「本当の自分はどこか別の場所にいる気がする
 文学賞をとり、めかしんこんだ妻と、娘のピアノの発表会に行く
 でも、ここにいるオレは悲しい代役だ」





何度も森のシーンが出てくる

例の部屋にいると、声が聞こえる
「おい、中の作家、殺してやる!」と怒鳴られる


ウェイトレスが来て「本を読んだわ」
ポーランド語で読んでもらう「いい声だ」


また幼稚園に行ってからMの家に行く
「試練は再生のはじまりよ みんななにかを犠牲にしている 私はあなたを信じてるわ」


例の部屋 小説を書くトム また音がして様子を見に行く
奥の部屋が怪しい なにか血しぶきのような跡を見る




ウェイトレスがアパートの部屋に来る
屋上に連れていき歌をうたう(モテモテだな



「どうして故郷に帰らないの? ここにいてはダメ」
「故郷などない」

「魔法の森は? 小説に出てくるチンガタンクの森」
「あの森は実在しない」


自分の部屋に戻ると「ゼゼルの女と寝ただろ」と隣りの男に言われる
「バレたら殺されるぞ!」と金を要求され
「明日、金を払わないと殺す」と部屋にメモが入れられる

Mに助けを求める
「隣りの男をどうしたらいい?」
「なにも あなたの可能性も無限大よ」


帰ると、トイレで隣人男が惨殺され、トムは警察に捕まる
「昨日の5時頃どこにいた?」
「恋人のところだ」

あっさりマーギットの名前と住所を言い、その夜は留置所に入れられる

刑事「家に行ったがすでに死んでいた 自殺してた」
「2日前に会った」

「自殺したのは1991年だ
 この男が、夫と娘をひき殺した カダルは報復し、自宅で自殺した 他にアリバイは?」


「真犯人が見つかった」と留置所を出されるトム ゼゼルが逮捕されるが
「あいつが殺したんだ あいつのナイフだ!」


Mを訪ねるが家にいない
他の住人が「何年も空き家ですよ」


なぐさめにくるウェイトレス


「一緒にいて」
「僕は病んでる 触れるものすべて破壊する」


娘の部屋に来るとMがいる
 

「君は幻だ」
「私は現実よ あなたと同じ 私はあなたを完全に理解できる」
「二度と来ないよ」
「お互い多くを失った、私たちは同類なの」
「もう近づくな」



ウェイトレスが起きるとトムはいない

「娘さんが消えた」とまた警察が来る

あの森の子はクロエなの?

妻と話そうとするが拒まれる
「僕はやってない 必ず連れ戻す!」



Mの首を絞め「娘に何をした? 娘を返せ!」
「妻子のことは忘れて、ポーランドの女神のことも忘れて 私のそばにいて」
「永遠に?」
「もちろんよ」


“パパの中にある闇から守るためだ パパの光の部分はいつも君と一緒だ”


クロエはボロボロになって母親のもとに戻る
(スティーヴン・キングみたいになってきたな

書いた原稿の半分だけ残して、あとは捨てる
「愛している パパより」の部分だけを娘に郵便で送る

Mのもとへ行き、光に包まれる






出た、フランス映画特有のワケ分かんないままのFIN
(フランス、ポーランド、イギリス合作? ウィキ参照
これはタイムリープ系か?

タイムトラベル映画25選
(『ドニー・ダーコ』が好き

でも、森の死体は誰? 小説のイメージ?
うう、モヤモヤするけど、イーサンがカッコよかったから許してやろう

観終わるとすぐに、似たようなテイストの映画を薦めてきて、これまで観たことのないものばかりで気になるんだけど
今観たばっかりのと同じ世界をまた続けて観るのは、精神力が必要だからやめた。またいつか

『ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星』
『ザ・ドア 交差する世界』
『ブロークン・アイデンティティ』


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『ヴァイオリニスト』ガブリエル・バンサン(BL出版)

2016-09-12 12:43:00 | 
『ヴァイオリニスト』(BL出版)
ガブリエル・バンサン/作・絵 今江祥智/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。


NAVERまとめ 美しくて切なくて温かい。心に響く、大人向け絵本、25選。
こんなサイトを見つけて、数冊借りた中の1冊

ガブリエル・バンサン(ウィキ参照

勝手に男性だと思っていたら女性でビックリ! しかも、もう亡くなられてしまったのか
『アンジュール―ある犬の物語』で知って、てっきりブログに書いたと思っていたけど、ない ってことはまだ見てない???
スケッチだけの本で、強い印象が残ってたんだけど

あとがきにある通り、映画の絵コンテを観ているよう
ちょっとした目の表情など、誰かモデルがいるのだろうか?
一体、どんな曲を弾いているのか? いろんな想像をかきたてる

コンクールで賞をとって、華やかな舞台で拍手喝采を浴びるのはほんの一握り
でも、音楽にかぎらず、芸術は自分と周りを楽しませるためにある

親との気持ちのスレ違いに強く共感してしまった
「放っておいてほしい」
そうなんだ、ほんとそれだけ

だけど、本当は、どんなに長い手紙で、何度も、何度も、非難されても
自分が自分自身を認めて、ありのままの自身を受け入れることが救いであり、
本来の自然のあり方だと気づくことができた



少年がヴァイオリンの音に耳を澄ませて、真剣に聴いている顔もさまざまな動きがある
驚いたり、感動したり、音の世界に没頭して、その旋律のとおりに変わっていく様子が伝わる

この最初の1人の小さなファンによって、青年が絶望の淵から這い出て
弾く喜び、人を楽しませ、感情を揺り動かす喜びを知った

そして、その時初めて、彼の奏でる音にも大きな変化がおきて、より美しい旋律へと変わっていったことだろう


ほかの作品もぜひ読んでみたい


あらすじ(ネタバレ注意

青年は父親に買ってもらったヴァイオリンを毎日部屋で弾いているが、
父親から再三来る「みかけだおしだ」などの非難の言葉に傷つき、絶望している




“ほうっておいてほしいんだ。好きにさせてよ”


彼の弾くヴァイオリンに惹かれて、毎日通う少年は、青年がなにか大きな心の痛みを抱えていることを知る



毎日通い、窓から覗く少年に気づき、なぜ通ってくるのか気にかかるようになる青年
そんな風に窓を挟んだ無言のやりとりが続く

また父から同じ繰り言の長い手紙が来る


“名もない音楽家-だってかい。それはそのとおり。
 しがない音楽家-だってかい。おっしゃるとおりですとも、さ。”



青年の窓には、いつしかいろんな人々が聴きに来るようになる
中には日参する者もでてきて、最初はひやかしかとも思うが、

 

“みんな、ちゃんと聴きにきてくれてるんだ、ん。”
“わしらのために弾いてくれとるんだよ。”

(よく見ると、この人たちは、高いチケットを買ってコンサートを観に行けないのかもしれない
 そういう人たちにこそ、心にやすらぎを与える音楽は必要だ




父も来て、“とうさんか。もう顔を見たくはなかったな。”
(父は身なりがいいから、成功した音楽家なんだろうか?




“ほっといてほしいんだ。たのむよ。”

“たのむから、ひとりにしてほしいんだ。なんにもいわれたくはないんだ。”





また少年がやって来て、青年の顔にも、少年の顔にも微笑みが浮かぶ
青年は彼のためだけに演奏する

 


“「みかけだおし」でいいんです。
 でも、うれしい「みかけだおし」なんだよ。
 そういうこと。
 そんなのもいるんだ。
 わたしもそうなんだから。”


青年はいつしか窓を開け、少年を部屋に呼び入れる
少年は自分も青年のように弾いてみたかったんだな
教えてあげると約束する

そして父に手紙を書く

“父上のご期待どおりとはいきませんでしたが、後悔はしておりません。
 コンクールだとか、賞だとか、世間の評判だとかとは、ご縁がなかったのです。
 出世だとか、成功だとかは、わたしには遠いことなのです。
 そんなことより、すぐそこの窓のむこうにあるものこそ、大切なのです。
 おわかりいただけないでしょうが。”





「いつからはじめるの?」
「いまからだよ」



【バンサンさんの想いをゆっくりと・・・今江祥智 内容抜粋メモ】

さきの『ナビル』と並んで、本書も、まず日本で出版されるオリジナルの1冊として描かれたことは嬉しかった
生きる喜びと死への想いの間を、大きく揺れ動く振子のような気持ちで、
絵本のストーリーを考え、描き続けてきたように思えるバンサンさん

この画家が、もっと自由に、もっと広く絵本の世界を探ろうとしているのに、
そうした作品の出版が少しずつ難しくなってきた
、と聞いて、
私たちは、日本ならまだまだお好きなように描かれたものが出せます、と申し上げ
それに応えて描かれたこの2冊でした

この2冊の大作は、絵本のもつ力~「視覚言語」というのでしょうか~を改めて私たちに示してくれました



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