花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「オーストリアの旅」(15)

2014年10月18日 | 海外旅行「中央ヨーロッパⅠ」オーストリア、ハンガリー、スロバキア

≪メルク修道院≫

旅の9日目は「ザルツブルグ」を後にして、バスで2時間半かけ、東北東に213kmの距離を「メルク」に向かった。距離的には「ウイーン」に近い場所にある町なのだ。
30分走った所で雲が低く漂う景色が見えた。湖から立ち上った水蒸気が、冷えて雲になったらしい。幻想的で美しい景色だった。
山側の丘の上には農家が見えたが、屋根に太陽光発電パネルをつけていた。

 







「メルク」の町に入った。ここは現在、人口僅か5200人ほどの田園光景が広がる町だが、この町の特徴は「メルク修道院」の存在だ。
最初は11世紀にベネディクト派の修道院として建てられたが、18世紀に改築されて、現在のような「バロックの宝石」といわれる豪華な姿になったという。
またこの修道院を有名にした出来事は、「マリー・アントワネット」が1770年にフランスへ嫁ぐ途中、ここで一泊したことである。



バスを降りて小さな階段を下りると門が見えた。

 

正門を抜けると広い中庭に出た。



中庭の奥の入り口から修道院の建物に入った。内部はフラッシュ撮影が禁じられていた。
「大理石の広間」の天井画は、まるで宮殿の大広間と間違えてしまうような豪華さだった。

 

「付属教会」を外から見てから、内部を見学した。ここも華麗な装飾が施されていた。

 

10万冊の蔵書を誇るという付属図書館も教会に隣接していた。豪華だったが、内部は撮影できなかった。付属教会を出て空を見上げたら、秋の鰯雲が出ていた。

 




「オーストリアの旅」(14)

2014年10月18日 | 海外旅行「中央ヨーロッパⅠ」オーストリア、ハンガリー、スロバキア

≪「ザンクト・オルフガング」という町≫

この町は、「ザルツブルグ」からバスで1時間40分程のところにある人口2800人の小さな町だ。
「オーストリアの旅」(7)に書いたように「ヴォルフガング湖」の湖畔にあって、標高1783mの「シャーフベルク」山に登る登山鉄道が出ている。
今回は、5日目と6日目にこの町で連泊したが、町の散策は出発する7日目の朝に、各自で1時間ほどしただけだった。こじんまりとした町だったが、とても美しかった。

まず出発の準備をしてから「地区教会」に行った。15世紀に書かれたという祭壇画が重厚な雰囲気を醸し出していた。

次に小さな船着場に降りて見た。船着場の傍にはホテルやレストランがあり、花で素敵に飾られていた。この辺りが映画の撮影舞台として使われたことがあるそうだ。

 







≪チロルの伝統的な木造建築のある町≫

5日目に立ち寄った町「ハル」「アルプバッハ」には、歩道の面白い絵や花で美しく飾られた家々、「牛祭り」の行列、湖畔に立ち並ぶ風光明媚な町があり、見るだけで心が癒された。
日本では敷地も家も塀や生垣などで囲って、外部の人には見えない様にすることが多い。
ヨーロッパを旅行すると、いつも行きずりの人を意識して住まいを表現する。「おもてなし」とは何かを教えられるのだ。