農業は道楽？

先日、花巻に行ったときに、花巻空港駅の近くにあるお鮨屋さんに入った。オヤジさんとは花巻時代に仕事上でもつながりがあった。いつも美味しいお鮨を食べさせてくれるので、昨年の8月まで花巻勤務だった長女も、時々お世話になっていたようだ。

「今はどこへ行っているんですが?」と訊かれ「今年から会社を辞めて農業をやっています」と答えたら、「ヘェーそうなの。どうせ道楽なんでしょう」とアッサリ片付けられた。
それに対し「道楽ではなく専業で取り組んでいるんですよ」と反論しかけて躊躇した。
このオヤジさんは自分でもリンゴ園を持っており、農業の置かれている状況は十分に認識しているのだ。
広辞苑によると、道楽とは「本職以外の趣味などにふけり楽しむこと」だそうだ。
農業は本職なのだが、残念ながらその収入ですべての支出を賄えてはいない。
本職で生活が出来ていないのであれば、道楽或いは趣味みたいなもので、「道楽」と言われても反論できないのだ。

　「仕事を趣味に思えるぐらい幸せな人生は無い」と昔何かで読んだことがあったが、私は今その境地に達っしたのかも知れない。



写真は西日を浴びる東側の風景。朝、昼、夕と太陽光により雰囲気が変わる。