霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

イタチがくれたご馳走

2006-04-05 18:52:40 | 家畜
またしてもイタチに鶏が襲われた。しかも、三年目を迎え産卵が絶好調の鶏が同時に二羽もやられてしまった。これで今年になってからの犠牲者は五羽を数える。
バァチャンが春になったら全部の鶏が卵を産むようになったと喜んでいた矢先の被害だ。
被害のたびに侵入箇所を厳重に封鎖するのだが、敵もさるもので、別の僅かな隙間を見つけ穴を掘って侵入するのだ。まさに「イタチゴッコ」状態だ。

イタチはドラキュラのように首から血を吸うだけで肉は食べない。鶏の死骸は損傷なく残っているため、その処置をどうするかが問題となる。
昔、鶏は農家にとって貴重な蛋白源だった。ところが、最近は「手間ひまかけるよりも買って食べた方が良い」などというハイカラな意見がまかり通り、卵を生まなくなった鶏まで処分せずに老後を全うさせている。
「貧農の分際でこの体たらくではイケナイ。いつかはこの悪しき傾向を打破したい」と考えていたオジサン、意を決し、息子と一緒に鶏の解体というワイルドな仕事に初挑戦した。
手順は息子がジィチャンから事前にレクチャを受けていた。バァチャン愛用の庭のカマドでお湯を沸かし、熱湯に少し浸したら面白いように羽をむしり取ることができた。そのあとナタを使って首と足を取り除き、腹を割いた。
最初嫌がっていたオバサンも、二人の労作である見事な肉や内臓を見て感心し、料理する気になったようだ。
そんなわけで、今夜のご馳走は唐揚げと焼き鳥に決まった。
「焼き鳥は、ネギマ、砂肝、レバー、手羽先を塩味で」とリクエストした息子は、ルンルン気分で焼酎を買いに出かけた。



四月に入っても雪がチラツク寒さが続いている。本当は白樺林を作りたいのだが、この辺は寒さが足りず育たないという。そんな思いが伝わったのか、四月の雪が杉林を白樺林に変えてくれた。
コメント (2)
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