行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】剥がれたメッキ。自滅で敗れ、長崎にJ初勝利を献上  V・ファーレン長崎戦

2013-03-21 23:49:42 | カターレ富山
0-1で敗戦。
確かに、長崎の側にもホームで今季初勝利を挙げようという意気込みがありました。そつのないしっかりとしたサッカーをしており、侮りがたい相手ではありました。
だからといって、死に物狂いで挑みかかってきたわけでもなく。その迫力に気おされてしまったわけでもなく。もちろん一概に比較はできませんが、想定以上のポテンシャルでもって対応不能だったわけでもなく。
今季ここまで3試合で見せてきたカターレのサッカーが出来ていたならば、たとえ簡単にはいかずとも、勝つ可能性は十分にあったと思います。
しかし。
それが、出来ませんでした。
中2日の日程だったから?スタメンを変更したから?そんなことは言い訳にはなりません。長いシーズン、1人も代わることなくずっと同じスタメンなど考えられません。誰が出ても同等の力を発揮しなければ勝っていくことは出来ない―――けが人が続出した去年、嫌というほど思い知ったはずですが。
同時に、どんな相手であっても自分たちに成しうる最大限の力を発揮して挑まねば勝利はおぼつかない。それが、初対決の相手であればなおのことでしょう。
ですが。
それが、できなかった。

寄せの素早さとスピーディーな攻守の切り替えで主導権を握る今季ここまで見せてきたカターレの姿は、輝いて見えていました。
本当に、これまでとは違うぞ!とワクワクさせられました。こんなスタイルで臨めば、去年の二の舞にはなるまい。もっと高みを目指せるはず。そう思えました。

・・・それは、メッキだったのでしょうか?

正直、観ていて辛かったです。
そのメッキが剥がれて出てきた地金は、去年の連続勝ちなし中に閉塞感が半端ない状況で見られたプレーそのものだったから。
ボール保持者に対し、フォローが足りなくて半端なプレーになってしまう。ボールを持っても、精度の低いパスで奪われてしまう。相手に切り込まれるとずるずると後退、そこから反撃しようにも距離がありすぎ。
結果的に試合を決することとなった72分の佐藤洸一のゴールにしても、そう。
なんとか体を張って守ったはいいけれど、そこからのクリアが中途半端になってしまい、それをかっさらわれ、結果として失点。去年の悪いときにも見た、見覚えのある失点シーンがまた再現された格好です。同じ失敗です。もちろん冷静に決めた佐藤の能力を軽んずるわけではありませんが、これは明らかにこちら側の自滅。
それでも、勝利を目指すならばまずは追いつき、さらには逆転する必要がありました。
ですが。
この試合に向けて、決定力の向上を目指して詰めの部分、ラストパスからシュートにかけてのトレーニングを積んできたとのこと。なのに、それがまったく活かされませんでした。
積極的に狙っていって、それでも決定力に欠いて決められなかったというのであれば・・・いや、それも問題ではありますが、まだ救いもあるのですが。
それ以前の問題。
失点直後に西川、三根、その後に國吉を途中出場させて巻き返しを狙いはしましたが。
それ以前の問題。
それもまた、去年の悪い時期に何度も見た嫌な展開。
攻撃のセオリー通りにしようという意識が凝り固まっているのでしょうか。中盤でタメを作れず、とりあえず前線に出してFW頼み、とか。せっかく前線に運んでもフォローがなくて結局つながらず、あげくに奪われてしまうとか。そこでなりふり構わずシュートに行けよ!というところでパス、結果不発に終わってしまうだとか。
去年のワーストゲームであるアウェイ横浜FC戦やアウェイ熊本戦でそうであったような、どうにもこうにも反撃の可能性が感じられない、嫌な展開でした。

スコアとしては同じ0-1の敗戦であっても、水戸戦はまだ可能性を感じた敗戦でした。
しかし、今節は・・・。スコア以上の惨敗であったと言って過言ではないでしょう。
目指すべきサッカーに至る道は険しいでしょう。一朝一夕に完成するものでもないのでしょう。
それでも。
それでも、開幕からの3試合で、可能性を見せてくれました。苦汁を飲んだ去年とは違う、今までのベースにさらに上乗せされた力を発揮してくれるものと、期待しました。
ですが。
ひとたびそれが崩れてしまうと、元のガッカリなサッカーに逆戻りですか?1歩進んで2歩下がっていませんか?
落胆するのは、期待の裏返し。
だからこそ、歯がゆいのです。

今季4試合目にして、シーズンワーストゲームとなった今節。
1勝を挙げることの大変さを骨身にしみて味わった昨季。なのに、それをみすみすJ初勝利という形で長崎に献上してしまった、このやるせなさ。
これを、悔しいと思うのならば。もういちど、立ち向かうしかありません。
もういちど原点に立ち戻り、再びあの期待感あふれるサッカーが取り戻されることを願います。

それと。
今節の観客数は2093人で、リーグワースト。18000人を集めたというガンバ戦と比較するのもどうかという気もしますが、それでも少ないでしょう。
これで、北九州・水戸に続いてアウェイ3戦連続のワースト。
つまり、なめられているってことです。「無名の弱小クラブである富山なんて観ても仕方ない」と。
それを覆すためには・・・答えは、シンプル。勝つしかない。勝って、実力をもって偏見をあらためさせるしかありません。
もちろん、道は険しいでしょう。
ですが、現状に甘んじて成長がなければ、いつまでたっても雑魚クラブ扱いのまま。
それを良しとしないならば。
やるしかありません。やり遂げるしかありません。
コメント
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