シーズンも全体の1/3を消化した段階で巡ってきた、今後の行方をかなり大きく左右する大一番。丸亀競技場に乗り込み、カマタマーレ讃岐と公式戦初対戦となる今節。
いかなる相手であっても、負けて良い試合などあるわけもなく。どんな試合でも勝ちを求めていかなければならないのは必定。
とは言いつつも。勝負である以上、勝ちたいと思っていても必ずしも勝てるわけではありません。今季にしてみれば、異常なまでに負けが込んでいることが甚だ業腹ではありますが。
しかし。
そんな原則論や理屈なんかを超越して、どうしても、なにがなんでも勝たねばならない試合というのも、また、確かに存在するのであって。
それが、まさに今節。
勝ち点5で21位のカターレ富山と、勝ち点2で最下位のカマタマーレ讃岐。現在J2で“2弱”を形成してしまっているチーム同士の直接対決。
その1勝が、その1敗が、まさに天と地ほどの明暗を分けてしまうという、単なるシーズン中の1試合ではない重要な意味を持ちます。
讃岐にとっては、ホームでの今シーズン初勝利がかかっています。勝てば富山と勝ち点5で並び、最下位脱出が見えてくるとなれば、それはもう遮二無二狙ってくることでしょう。
状況的にも、「富山に勝てなくてどこに勝つんだ?」ということになっているのではないかと。他チームはいざ知らず、ここまですでに11敗もしていて、内8試合で零封負け。得点もわずかに7点と、数字の上では1勝を挙げているかどうかの差しかない。セットプレーに弱かったり、失点の後にガックリと落ち込んでさらに失点してみたりとメンタルも脆弱。つけいる隙も充分という見方も。
いかにも勝てそうな相手にしっかり勝って、未勝利の呪縛を消し去りたいとの気持ちを込めて待ち構えていることかと。
いかに最下位といえど、岐阜や栃木で活躍・故郷の香川に凱旋した高木 和正や、J2通算200試合出場を達成した高橋 泰といった実力者が力を発揮したならば、それはやはり脅威。チームの顔である富山出身・西野 泰正も、カターレ富山を打ち倒すべく、虎視眈々と勝利を狙っていることかと。
なにより、これまでの14試合で勝つことの厳しさを身をもって味わってきたはず。それを踏まえ、勝てそうな、勝つべき相手との一戦に賭けねばならない想いというものの大きさを実感しているはず。
とはいえ。
どうしても勝たねばならないという気持ちの強さで言うならば、讃岐のそれよりも大きく、重いのがカターレなのであって。
J参入初年度の讃岐はいざ知らず、6年目のカターレがこんな成績でいて良いわけがない。過去最悪ペースは、どう考えても間違っている。
そんな中で迎える、逆天王山。
負けは論外として。引き分けすらも承伏できません。勝利以外の結果は、断じて、必要ありません。勝ちしかいらない。
どうしても勝たねばならない一方で。懸念材料は、やはりあります。
今季ここまで、いわゆるメンタルの弱さにどれだけ泣かされてきたことか。決めるべき場面で決めきれず、守らなければならない場面でやられてしまったことの、いかに多かったことか。
嫌が応にもプレッシャーがかかるこの試合。そんななかで、気持ちだけが空回りしてプレーが追いつかない、なんてことが起こってしまっては目も当てられません。
勝利への熱は確かに心に宿らせねばならない一方で、冷静勝つ確実に結果に結びつけるクールさも必要。それを、この大一番で着実に成し遂げねばなりません。
過去にも、似たようなシチュエーションはありました。
2012年の第35節・町田ゼルビア戦。勝てば自力残留がほぼ確定するという、最下位相手にどうしても勝たねばならなかった試合。
前半の早い段階で、上げたクロスが直接ゴールに入るという意外なかたちで先制。そこから突き放さねばならなかったのに、オウンゴールという不本意どころではないかたちで同点に。そこから2点を入れられ突き放されてしまい、1点差と詰め寄るもタイムアップ。大一番を落とし、結局最終節まで残留争いが続くこととなってしまったのでした。
似た展開として、2013年第42節・岐阜戦。前半の内からPKで先制点を得たというのに、オウンゴールを献上してしまい同点。さらに勝ち越し点を奪われ、逆転負けで後味の悪いシーズン最終戦となってしまったのでした。
そういった過去と現在とを比べたとき・・・残念ながら、メンタル面の向上は願うほどには成されておらず、それが現状の21位という成績にも表れています。
けれども。
だからこそ、発想を逆転させて考えてみるべきなのです。
どうしても勝たねばならない、プレッシャーのかかる試合。「これまで通り」であったならば、またしても決めるべき場面で決められず、決められてはいけない場面で決められて敗戦、なんてことも、ないとは言い切れません。
ならば、逆に考えればいい。
プレッシャーのかかる試合だからこそ、それを制することが出来たならば、その得られるモノのなんと大きいことか、と。こんな大事な試合を見事に制したあかつきには、そんじょそこらの試合ではメンタルの弱さなんて出てこなくなる、って。
勝つことこそが、特効薬。
勝てない状況が変わらなかったこれまで。それを変えるのは、勝利。勝利したなら、勝てない状況なんて変わってしまう!
大一番を見事に制したならば、それはきっと大きな糧となり、心のよりどころとなるでしょうから。
期待したいのは、敬介。前節はスタメン起用に応え、攻守にわたって獅子奮迅の働きを見せました。特に守備面では、あわやという場面を救うビッグプレーも。
今節は持ち味であるスピードを活かした攻撃により力を入れて、相手守備陣を脅かしてほしいと思います。ともすれば攻撃が前の3人だけになってしまうような状況も見られるなか、それ以外の選手でも積極果敢にゴールを狙っていく姿勢は絶対に必要だと思います。敬介には、その切り込み役として、自ら先頭に立って攻撃陣に熱を注入してほしい。そう思います。
讃岐といえば、カターレ黎明期のレジェンド・ヒデこと石田 英之氏の移籍先。昨シーズンをもって現役引退後、讃岐でコーチとして後進の指導にあたっているとのこと。今節、ラジオ中継のゲストとして来場するのだとか。
敬介には、そんなかつての盟友の前で、しっかりと健在ぶりを示してほしいと思います。アローズ時代にはJFL新人王を獲得した若手も、現在は中堅からベテランの域へ。そのあいだ、変わることなくカターレ富山というチームのために力を尽くしてきたその姿を、是非ともヒデに伝えてほしい。そう思います。
そして、おなじくヒデとチームメイトとして苦楽をともにした苔口の奮起にも期待。
昨季はハットトリックを含む11得点、今シーズンもここまでチーム最多3得点。チーム攻撃陣の柱として活躍する様を、しっかりとみせつけてほしいです。
やはり、得点無くして勝利無し。
相手のやる気を削ぐような、そしてカターレに勇気を与えるような。そんなゴールが見たい。
今季ここまで、アウェイ戦ではわずか1得点。しかも、微妙な判定によるPK。
ここで、殻を打ち破ってほしい。なんなら、ハットトリック決めるくらいでもいい。
リーグワーストの得点力を、ゴールという結果で変えて見せろと。結果に、勝負にこだわる姿勢を見せてほしいです。
「さすがに富山相手になら勝てるだろ」だと?
そんなことあるか!そんなわけないだろ!
勝つことの難しさを、ときに運命の非情さを知っていたならば。そんな言いぐさ、認めて良いわけがない。
ならばこそ。
きちんと、カターレの勝利という結果で思い知らせてやるべき。
もちろん、簡単なことではないでしょう。これまでも、勝てない状況、負けてしまう悔しさは、嫌と言うほどあじわっているのだから。
だが、屈するな!!
ただ、勝つために全力を尽くせ!!その力をもって、“2弱”などではないことを、証明しろ!!
勝負は、時に非情。
今が、その非情に徹するべき時。讃岐を勝ち点差6に広げる単独最下位へと蹴落とすことも、躊躇無くやらねばならない。
やらねば、やられる。ならば、やれ!!!
勝ち点3しか、いらない!勝利だけが、必要!!
ならば、勝て!!!勝って、弱さを断ち切れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
いかなる相手であっても、負けて良い試合などあるわけもなく。どんな試合でも勝ちを求めていかなければならないのは必定。
とは言いつつも。勝負である以上、勝ちたいと思っていても必ずしも勝てるわけではありません。今季にしてみれば、異常なまでに負けが込んでいることが甚だ業腹ではありますが。
しかし。
そんな原則論や理屈なんかを超越して、どうしても、なにがなんでも勝たねばならない試合というのも、また、確かに存在するのであって。
それが、まさに今節。
勝ち点5で21位のカターレ富山と、勝ち点2で最下位のカマタマーレ讃岐。現在J2で“2弱”を形成してしまっているチーム同士の直接対決。
その1勝が、その1敗が、まさに天と地ほどの明暗を分けてしまうという、単なるシーズン中の1試合ではない重要な意味を持ちます。
讃岐にとっては、ホームでの今シーズン初勝利がかかっています。勝てば富山と勝ち点5で並び、最下位脱出が見えてくるとなれば、それはもう遮二無二狙ってくることでしょう。
状況的にも、「富山に勝てなくてどこに勝つんだ?」ということになっているのではないかと。他チームはいざ知らず、ここまですでに11敗もしていて、内8試合で零封負け。得点もわずかに7点と、数字の上では1勝を挙げているかどうかの差しかない。セットプレーに弱かったり、失点の後にガックリと落ち込んでさらに失点してみたりとメンタルも脆弱。つけいる隙も充分という見方も。
いかにも勝てそうな相手にしっかり勝って、未勝利の呪縛を消し去りたいとの気持ちを込めて待ち構えていることかと。
いかに最下位といえど、岐阜や栃木で活躍・故郷の香川に凱旋した高木 和正や、J2通算200試合出場を達成した高橋 泰といった実力者が力を発揮したならば、それはやはり脅威。チームの顔である富山出身・西野 泰正も、カターレ富山を打ち倒すべく、虎視眈々と勝利を狙っていることかと。
なにより、これまでの14試合で勝つことの厳しさを身をもって味わってきたはず。それを踏まえ、勝てそうな、勝つべき相手との一戦に賭けねばならない想いというものの大きさを実感しているはず。
とはいえ。
どうしても勝たねばならないという気持ちの強さで言うならば、讃岐のそれよりも大きく、重いのがカターレなのであって。
J参入初年度の讃岐はいざ知らず、6年目のカターレがこんな成績でいて良いわけがない。過去最悪ペースは、どう考えても間違っている。
そんな中で迎える、逆天王山。
負けは論外として。引き分けすらも承伏できません。勝利以外の結果は、断じて、必要ありません。勝ちしかいらない。
どうしても勝たねばならない一方で。懸念材料は、やはりあります。
今季ここまで、いわゆるメンタルの弱さにどれだけ泣かされてきたことか。決めるべき場面で決めきれず、守らなければならない場面でやられてしまったことの、いかに多かったことか。
嫌が応にもプレッシャーがかかるこの試合。そんななかで、気持ちだけが空回りしてプレーが追いつかない、なんてことが起こってしまっては目も当てられません。
勝利への熱は確かに心に宿らせねばならない一方で、冷静勝つ確実に結果に結びつけるクールさも必要。それを、この大一番で着実に成し遂げねばなりません。
過去にも、似たようなシチュエーションはありました。
2012年の第35節・町田ゼルビア戦。勝てば自力残留がほぼ確定するという、最下位相手にどうしても勝たねばならなかった試合。
前半の早い段階で、上げたクロスが直接ゴールに入るという意外なかたちで先制。そこから突き放さねばならなかったのに、オウンゴールという不本意どころではないかたちで同点に。そこから2点を入れられ突き放されてしまい、1点差と詰め寄るもタイムアップ。大一番を落とし、結局最終節まで残留争いが続くこととなってしまったのでした。
似た展開として、2013年第42節・岐阜戦。前半の内からPKで先制点を得たというのに、オウンゴールを献上してしまい同点。さらに勝ち越し点を奪われ、逆転負けで後味の悪いシーズン最終戦となってしまったのでした。
そういった過去と現在とを比べたとき・・・残念ながら、メンタル面の向上は願うほどには成されておらず、それが現状の21位という成績にも表れています。
けれども。
だからこそ、発想を逆転させて考えてみるべきなのです。
どうしても勝たねばならない、プレッシャーのかかる試合。「これまで通り」であったならば、またしても決めるべき場面で決められず、決められてはいけない場面で決められて敗戦、なんてことも、ないとは言い切れません。
ならば、逆に考えればいい。
プレッシャーのかかる試合だからこそ、それを制することが出来たならば、その得られるモノのなんと大きいことか、と。こんな大事な試合を見事に制したあかつきには、そんじょそこらの試合ではメンタルの弱さなんて出てこなくなる、って。
勝つことこそが、特効薬。
勝てない状況が変わらなかったこれまで。それを変えるのは、勝利。勝利したなら、勝てない状況なんて変わってしまう!
大一番を見事に制したならば、それはきっと大きな糧となり、心のよりどころとなるでしょうから。
期待したいのは、敬介。前節はスタメン起用に応え、攻守にわたって獅子奮迅の働きを見せました。特に守備面では、あわやという場面を救うビッグプレーも。
今節は持ち味であるスピードを活かした攻撃により力を入れて、相手守備陣を脅かしてほしいと思います。ともすれば攻撃が前の3人だけになってしまうような状況も見られるなか、それ以外の選手でも積極果敢にゴールを狙っていく姿勢は絶対に必要だと思います。敬介には、その切り込み役として、自ら先頭に立って攻撃陣に熱を注入してほしい。そう思います。
讃岐といえば、カターレ黎明期のレジェンド・ヒデこと石田 英之氏の移籍先。昨シーズンをもって現役引退後、讃岐でコーチとして後進の指導にあたっているとのこと。今節、ラジオ中継のゲストとして来場するのだとか。
敬介には、そんなかつての盟友の前で、しっかりと健在ぶりを示してほしいと思います。アローズ時代にはJFL新人王を獲得した若手も、現在は中堅からベテランの域へ。そのあいだ、変わることなくカターレ富山というチームのために力を尽くしてきたその姿を、是非ともヒデに伝えてほしい。そう思います。
そして、おなじくヒデとチームメイトとして苦楽をともにした苔口の奮起にも期待。
昨季はハットトリックを含む11得点、今シーズンもここまでチーム最多3得点。チーム攻撃陣の柱として活躍する様を、しっかりとみせつけてほしいです。
やはり、得点無くして勝利無し。
相手のやる気を削ぐような、そしてカターレに勇気を与えるような。そんなゴールが見たい。
今季ここまで、アウェイ戦ではわずか1得点。しかも、微妙な判定によるPK。
ここで、殻を打ち破ってほしい。なんなら、ハットトリック決めるくらいでもいい。
リーグワーストの得点力を、ゴールという結果で変えて見せろと。結果に、勝負にこだわる姿勢を見せてほしいです。
「さすがに富山相手になら勝てるだろ」だと?
そんなことあるか!そんなわけないだろ!
勝つことの難しさを、ときに運命の非情さを知っていたならば。そんな言いぐさ、認めて良いわけがない。
ならばこそ。
きちんと、カターレの勝利という結果で思い知らせてやるべき。
もちろん、簡単なことではないでしょう。これまでも、勝てない状況、負けてしまう悔しさは、嫌と言うほどあじわっているのだから。
だが、屈するな!!
ただ、勝つために全力を尽くせ!!その力をもって、“2弱”などではないことを、証明しろ!!
勝負は、時に非情。
今が、その非情に徹するべき時。讃岐を勝ち点差6に広げる単独最下位へと蹴落とすことも、躊躇無くやらねばならない。
やらねば、やられる。ならば、やれ!!!
勝ち点3しか、いらない!勝利だけが、必要!!
ならば、勝て!!!勝って、弱さを断ち切れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!