行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

力は示すも、届かなかった勝ち点3。スコアレスドローで連勝ならず  AC長野パルセイロ戦

2016-08-01 20:54:47 | カターレ富山
0-0でドロー。
1万人チャレンジデーとして開催された今節、目標を上回る10377人が来場。J3新記録となる動員数を記録しました。そんななか、記録達成に勝利で花を添えんとする長野に対して、みすみす勝たせて引き立て役となるわけにはいかなかったカターレ。
それでなくとも、勝てば順位が入れ替わる大事な試合であって、アウェイだから云々は関係なく勝たねばならない大事な試合だったのですが・・・。
負けて引き立て役となり果て、大歓声のなかをシュンと落ち込みながらすごすごと去る、なんてことにこそなりませんでしたが。むしろ、逆に1万オーバーの長野サポーターを黙らせるだけの力を見せつけて勝たねばならなかったところ、それが出来なかったということでもあるかと。
それに・・・結果論ではありますが、別のところで引き立て役にはなってしまっています。
他会場で行われた1位と2位との直接対決となった大分―栃木戦において、スコアレスドローかと思われた後半アディショナルタイムに決勝点を奪うかたちで、首位の栃木が勝利。連勝を10に伸ばしました。
「本当に優勝を具体的に狙うチームというものは、しっかりと勝ち切ってみせている。それに対して頑張ってもスコアレスドロー止まりなのは、やっぱりどれだけ優勝を目標に掲げたところで、所詮はその程度ってことだろ?」
そんな、訳知り顔をしたうがった意見が聞こえてきそうなところ。
それを被害妄想とか言い切ろうにも、「だったら勝てよ、それが出来てないじゃないか」なんてあっさり返されそうでもありますが。
もちろん、奮戦した選手たちの頑張りを軽んじるようなことは、断じてありません。
勝ち目もなかったところをラッキーで引き分けただけ、という試合でなく。ちゃんと気持ちの入った、勝利への意志を見て取れたしあいであったから。
ただ・・・それだけに、余計に無念というか。だからこそ勝ちたかったのに、それが果たせなかった。
ここ一番!という試合で勝つことで得られる経験値・自信というものを獲り損なってしまった、という気持ちは・・・やはり、あります。

それはそれとして、試合を振り返ると。
前節の鹿児島戦でJ初出場・初スタメンとなった西室が、2試合連続でスタメンに抜擢、左SBを任されました。
反対の右SBには、開幕戦以来のスタメン出場となった進藤が。思い起こせば、昨年、初出場を果たしたのが8月の盛岡戦でした。その次の鳥取戦で決勝ゴールを挙げたのをきっかけに、後半戦はコンスタントに出場、結果を残してみせたのでした。2年目の今季、なかなか出場機会が得られない日々が続いてきましたが・・・この試合をきっかけに、昨年の再現としてチームの力となっていってほしい。そう願うところです。
試合のなか、目を惹いたのが長野のFW勝又 慶典と脇本とのマッチアップ。
やはり相手は百戦錬磨のベテラン、抜かれてクロスを上げられてしまうこともありました。けれど、そんな相手にも果敢に挑みかかっていく脇本の姿が印象的でした。実戦のなかで感じられる息遣い、というか・・・タイミングの計り方であるとか、間合いの取り方であるとか。経験豊富な選手との対峙で得られたものは、少なくなかったことかと。そういった感覚を、是非ともフィードバックしていってほしい、自信に変えていってほしいと思います。

残念ながら勝利できなかった今節ではありますが、そのなかでもMVPを選出するとしたら、それは三上であったと思います。
前節は右SBとしての出場であったものの、前述のとおり進藤がそこに入ったことで、今節は中盤として出場。そこで、躍動感あふれるプレーぶりを見せつけたのでした。
試合全体を通じてペースの奪い合いといった展開が続きましたが、そのなかにあって果敢にボールに挑んでいき。そしていざボールを保持したなら、簡単に奪わせはしないぞ!という気迫のこもった強さを発揮したのでした。
前後半1本ずつと数こそ少なかったものの、放ったシュートはいずれも相手ゴールを脅かすもの。つくづく、「決まってさえいれば」と残念です。しかし、それも積極的に狙っていく姿勢があってのこと。そういった前向きなところは、しっかりと評価すべきであろうかと。次節以降のブレイクに期待したいです。

「(5試合ぶりに)無失点で抑えられたのは大きい。フィールドプレーヤーが本当に頑張ってくれたので、相手に決定機らしいチャンスを与えなかった。」と永井がコメントしていますが、守備面に関して、まさにそのとおりであったかと。
ポスト直撃で難を逃れた、なんて場面もありはしたものの、問題はそこではなく。高さで勝り、しかもセットプレーに自信を持っている相手。予想通り松原のロングスローからの空中戦に晒されもしましたが、それでもしっかりとしのぎ切ったこと。
前節、課題であったセットプレーで、自分たちの甘さから失点してしまいました。けれども、今節はその反省を胸にしっかりとプレーし続け、相手のストロングポイントでもあるセットプレーで失点ゼロに食い止めた。そこは、成果としてきちんと上積みしていかねばならないところ。手応えをしっかりと自信に還元せねば。

もちろん、連勝を期して臨みながらそれを成し遂げられなかったという無念はありますが。それでもポジティブに考えるならば。
いちばん良かったところは、勝てなかったまでも、しっかりと気持ちの入ったプレーぶりが実現できていたこと。前節からの良い部分の継続ができていたこと。
第14節のYS横浜戦のように、勝ちはしたけれど内容的には全然なっていなかった、なんて試合もありました。それを思えば、勝てなかったことは残念ですが、気持ちの入っていない、勝てる雰囲気が見て取れないなかで勝てなかったというわけではないということ。
敗戦、勝てない試合が続いていたなかで見られたような自縄自縛のプレーぶりは、この2試合、見られなかったこと。決して楽ではない試合展開の中にあっても、勝利への意志がしっかり見て取れたこと。
今度は、それを確かなものとしていかねば、勝利へ還元してかねばなりません。

またしても首位との差は広がってしまったけれども。
それでも、簡単に諦めてしまえるほどには、今のカターレにかける期待というものは、そう安いものではない―――だからこそ、応援する。
その気持ちがあったならば、諦めたり投げやりになっている暇などないのであって。そんな暇があったら勝つことだけを考えろ、と。
この試合の勝ち点1を無駄にしないと決めたならば。
次なる勝利へと邁進するのみです。
コメント
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