4-1で勝利!
「勝利したことになっている」としていた未消化分の勝ち点3を、仮定でなく現実のものとする勝利を挙げました。
もし敗れてしまっていたら首位との差がさらに開くだけでなく、それがそのまま上位戦線からの脱落を意味していたかもしれない試合。
この1試合だけで優勝の可能性が潰えてしまうわけではなかったものの、それでも「捕らぬ狸の皮算用」となってしまっていたかも。実際に結果を出していないことに対してあれこれ言ったところで、肝心の結果が伴わなければ意味がない、と。それがひるがえって、「いくら可能性が残されていると言っても、どうせ優勝もできやしないんだろ?」というネガティブ思考につながっていたとしてもおかしくありません。
しかし。そんなネガティブさに待ったをかけた。希望を持ち続けることが間違いなどではないと、今季最高の結果をもって証明してみせたのでした。
今シーズン初の2試合連続無得点という事態を受けて、特に攻撃への意識向上を図りながらトレーニングして迎えたというこの試合。
試合前に「立ち上がりが非常に大事で、キーポイントは先制点。それだけではなく追加点」と指示していた監督の言葉に応えるように、試合開始から主導権を握らんと積極的なプレー。それが、9分という早い時間帯に先制点に繋がりました。
素早い状況判断がものを言ったゴール。中央で窪田が出したパスが衛藤に渡り、そこからラストパスを受けた苔口がゴール隅に冷静に蹴りこみました。決めるべき選手がしっかりと決め、勝利に向けて幸先の良いスタートを切ったかたち。2試合連続無得点でたまっていたフラストレーションを解消させるとともに、勝利・勝ち点3への意識がぐっと高まりました。
それだけでなく、25分に三上が第7節以来となるゴールで追加点、リードを広げることに成功。さらに優位に。
今季初めて2点のリードをして折り返し。ただ、「2-0は危険なスコア」とよく言われるように、確実に勝利を手繰り寄せるためには、次の1点が重要でした。
後半開始早々に得点を返されていたら、あるいは相手も息を吹き返して同点、逆転を狙ってきたかもしれませんが・・・その後半開始早々の得点は、カターレの側に入りました。
50分、チーム最多得点の萱沼が今季7ゴール目となる追加点を決め、反撃したい鳥取の出鼻をくじくことに成功。リードを3点に広げました。
この勢いでさらに追加点を奪う姿勢はもちろん、相手の反撃を許すことなくゴールを守り切らねばならなかったのですが・・・75分、フェルナンジーニョにゴールを許し、1点返されてしまいました。経験豊富なベテランの個人技が炸裂、やられた!と相手の力を認めざるを得ないゴールでした。決して油断していたわけではないでしょうが、それまでもピンチの場面でもしっかり切り抜けてきただけに、痛い失点となってしまいました。
しかし。そこでうつむいたりはしなかった。
直後の76分。自分のミスからの失点を自分で獲り返すと奮起した三上が、2得点目のゴール!ダメ押しとなる今季最多の4点目を挙げたのでした。
やられてもやりかえす。こういうプレーが見たかったんだ!と、ホーム戦に駆け付けたカターレのファン・サポーターの誰もが思ったことでしょう。
そして、試合終了。
整列のあとには選手・監督・スタッフが円陣を組んでぐるぐる回り、全身で勝利の喜びを表すという場面も。
天皇杯を挟んでリーグ戦は約1カ月間中断するものの、カターレはまだまだやれる―――その円陣は、終盤戦への決意表明のようにも見えました。
もし前節秋田戦の敗戦から変われないようなら勝利は難しい・・・その思いは、ありました。
けれど、それを自分たちのプレーで同じでないと証明し、勝利してみせた。その意義は大きいと思います。
得点を挙げた選手たちだけでなく、出場したそれぞれが奮闘。
サイドが試合展開のカギだと見るや、持ち前の運動量でもって攻守に労をいとわず動き続けた進藤であったり。
鳥取の新加入選手・バルチ ジュニオールとマッチアップした代は、身長190センチの相手にも負けないヘッドでセカンドボールを掌握したり。
印象的だったプレーがあります。前半の35分ごろでしょうか。自陣でボールを受けた北井がドリブル突破。かなり長い距離を攻め込んだというシーンがありました。
得点にこそつながらなかったものの、前節などでは消極的にさえ見えてしまっていたところの前への推進力というものが、これでもかというほど発揮された場面。
なにも、単なる向こう見ずな仕掛けではなく。サイドを走る味方の存在を相手に意識させつつ、行くと決めた自分の覚悟を信じて突き進む、という。まさに、見たかったのはこういう姿だよ!と感心せずにはいられませんでした。
勝利に向けた、しっかりとした覚悟があった。
相手の出来不出来ではなく、自分たちのやろうとするサッカーを、勝利のためにしっかりやる姿勢が、この試合には見られた。それが、あるいは今季最多得点以上の収穫やもしれません。
想定通りに「得られているはず」としていた勝ち点3を積み上げ、延期分を消化したカターレ。
暫定状態は解消され、残り10試合という条件は全チーム同じ。
リーグ戦再開はしばらく先ですが、それでも。
県選手権決勝戦、そして天皇杯と続いていくスケジュールにあっても、やるべきことは変わりません。
一層の切磋琢磨を。勝利への意志を、磨き続けねば。
「勝利したことになっている」としていた未消化分の勝ち点3を、仮定でなく現実のものとする勝利を挙げました。
もし敗れてしまっていたら首位との差がさらに開くだけでなく、それがそのまま上位戦線からの脱落を意味していたかもしれない試合。
この1試合だけで優勝の可能性が潰えてしまうわけではなかったものの、それでも「捕らぬ狸の皮算用」となってしまっていたかも。実際に結果を出していないことに対してあれこれ言ったところで、肝心の結果が伴わなければ意味がない、と。それがひるがえって、「いくら可能性が残されていると言っても、どうせ優勝もできやしないんだろ?」というネガティブ思考につながっていたとしてもおかしくありません。
しかし。そんなネガティブさに待ったをかけた。希望を持ち続けることが間違いなどではないと、今季最高の結果をもって証明してみせたのでした。
今シーズン初の2試合連続無得点という事態を受けて、特に攻撃への意識向上を図りながらトレーニングして迎えたというこの試合。
試合前に「立ち上がりが非常に大事で、キーポイントは先制点。それだけではなく追加点」と指示していた監督の言葉に応えるように、試合開始から主導権を握らんと積極的なプレー。それが、9分という早い時間帯に先制点に繋がりました。
素早い状況判断がものを言ったゴール。中央で窪田が出したパスが衛藤に渡り、そこからラストパスを受けた苔口がゴール隅に冷静に蹴りこみました。決めるべき選手がしっかりと決め、勝利に向けて幸先の良いスタートを切ったかたち。2試合連続無得点でたまっていたフラストレーションを解消させるとともに、勝利・勝ち点3への意識がぐっと高まりました。
それだけでなく、25分に三上が第7節以来となるゴールで追加点、リードを広げることに成功。さらに優位に。
今季初めて2点のリードをして折り返し。ただ、「2-0は危険なスコア」とよく言われるように、確実に勝利を手繰り寄せるためには、次の1点が重要でした。
後半開始早々に得点を返されていたら、あるいは相手も息を吹き返して同点、逆転を狙ってきたかもしれませんが・・・その後半開始早々の得点は、カターレの側に入りました。
50分、チーム最多得点の萱沼が今季7ゴール目となる追加点を決め、反撃したい鳥取の出鼻をくじくことに成功。リードを3点に広げました。
この勢いでさらに追加点を奪う姿勢はもちろん、相手の反撃を許すことなくゴールを守り切らねばならなかったのですが・・・75分、フェルナンジーニョにゴールを許し、1点返されてしまいました。経験豊富なベテランの個人技が炸裂、やられた!と相手の力を認めざるを得ないゴールでした。決して油断していたわけではないでしょうが、それまでもピンチの場面でもしっかり切り抜けてきただけに、痛い失点となってしまいました。
しかし。そこでうつむいたりはしなかった。
直後の76分。自分のミスからの失点を自分で獲り返すと奮起した三上が、2得点目のゴール!ダメ押しとなる今季最多の4点目を挙げたのでした。
やられてもやりかえす。こういうプレーが見たかったんだ!と、ホーム戦に駆け付けたカターレのファン・サポーターの誰もが思ったことでしょう。
そして、試合終了。
整列のあとには選手・監督・スタッフが円陣を組んでぐるぐる回り、全身で勝利の喜びを表すという場面も。
天皇杯を挟んでリーグ戦は約1カ月間中断するものの、カターレはまだまだやれる―――その円陣は、終盤戦への決意表明のようにも見えました。
もし前節秋田戦の敗戦から変われないようなら勝利は難しい・・・その思いは、ありました。
けれど、それを自分たちのプレーで同じでないと証明し、勝利してみせた。その意義は大きいと思います。
得点を挙げた選手たちだけでなく、出場したそれぞれが奮闘。
サイドが試合展開のカギだと見るや、持ち前の運動量でもって攻守に労をいとわず動き続けた進藤であったり。
鳥取の新加入選手・バルチ ジュニオールとマッチアップした代は、身長190センチの相手にも負けないヘッドでセカンドボールを掌握したり。
印象的だったプレーがあります。前半の35分ごろでしょうか。自陣でボールを受けた北井がドリブル突破。かなり長い距離を攻め込んだというシーンがありました。
得点にこそつながらなかったものの、前節などでは消極的にさえ見えてしまっていたところの前への推進力というものが、これでもかというほど発揮された場面。
なにも、単なる向こう見ずな仕掛けではなく。サイドを走る味方の存在を相手に意識させつつ、行くと決めた自分の覚悟を信じて突き進む、という。まさに、見たかったのはこういう姿だよ!と感心せずにはいられませんでした。
勝利に向けた、しっかりとした覚悟があった。
相手の出来不出来ではなく、自分たちのやろうとするサッカーを、勝利のためにしっかりやる姿勢が、この試合には見られた。それが、あるいは今季最多得点以上の収穫やもしれません。
想定通りに「得られているはず」としていた勝ち点3を積み上げ、延期分を消化したカターレ。
暫定状態は解消され、残り10試合という条件は全チーム同じ。
リーグ戦再開はしばらく先ですが、それでも。
県選手権決勝戦、そして天皇杯と続いていくスケジュールにあっても、やるべきことは変わりません。
一層の切磋琢磨を。勝利への意志を、磨き続けねば。