行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第15節 FC東京U23戦

2019-07-05 19:35:08 | カターレ富山
水曜に行われた天皇杯2回戦で挙げた勝利の勢いそのままに、リーグ戦連敗を阻止すべくFC東京U23との対戦に挑みます。
これまで出場機会の少なかったBチームが奮戦、勝利をもぎ取った天皇杯2回戦。
リーグ戦に臨むAチームーーーレギュラーメンバーも、大いに勇気をもらったことでしょう。
照準をリーグ戦に合わせてきたのは、もちろん勝利するため。
その気概を、連敗阻止に、反転攻勢に繋げなくては。

鹿屋体育大学が名古屋に3-0、JFLのヴィアティン三重が湘南に4-0など、衝撃的なジャイアントキリングが見られた天皇杯2回戦にあって。
ある意味、いちばん地味な下克上であったカターレの町田撃破でしたが。 もちろん、外野がどうこう言おうが関係なし。重要なのは、カターレが勝ちきり、勝利という確かな結果に結びつけられたという事実。 自分たちの甘さ、不甲斐なさから喫した、苦いホーム戦連敗。それを引きずって天皇杯もあえなく敗退、という可能性も、決して低くなかった・・・むしろ、過去のジンクス的には、高いとすら思えました。 
しかし、屈しなかった。 やればできると、上位カテゴリ撃破でもって証明してみせた。 タイトなスケジュールの中、やり遂げてみせた。 それを確かなものとするために。今節、勝利が必須です。 
とは言え、FC東京U23は、簡単な相手ではなく。 序盤の出遅れが響いて17位に沈んでいるものの、最近は復調傾向。特に、6連勝と好調だった熊本に待ったをかけて勝利したように、決して実力が劣るわけではないということが言えます。 
先日、代表にも選ばれて活躍した久保 健英が、FC東京から世界的ビッグクラブ・レアル マドリードに移籍することに。 U23にも出場していましたが、やはり、チームメイトたちにも、大きな刺激となったことでしょう。 誰もが同じようにできるわけではないけれど、それでも。 具体的な目標としては、現在J1首位のトップチームに割って入ること。そのために、まずはU23でしっかりとアピールしようと。 モチベーションは高まっているはずです。 
FC東京U23には、目下3連敗中のカターレ。 一昨年、首位奪取も視界に入るなか、まさかの終了間際被弾で敗れて、転落の端緒となったこと。 去年のアウェイでは、前田 遼一、久保 建英らに決められて惨敗したこと。 そしてホームでも敗れて、リベンジ失敗したこと。 明らかに、悪しきジンクスにはまっています。 けれども。 ここ最近も悪しきジンクスにはまっていた中で。 そのままであれば、これまで通り2回戦の壁に跳ね返されていたであろう天皇杯で勝利してみせた。 ジンクスに、打ち克ってみせた。 だからこそ。勝たねばならない。
 期待したいのは、柳下。 一昨年、2戦連続ゴールでヒーローになるはずが、するりと抜け落ちてしまった屈辱。それを、未だ晴らせずにいます。 今こそ、リベンジの時。 あの時には、敗戦をきっかけに転落してしまいましたが。 逆に、勝利でもって、躍進のきっかけとせねばならないのです。 今度こそ、ヒーローに。活躍ぶりを、見せつけてほしいです。 
町田に勝ったのは、マグレじゃない。カターレ富山が一丸となって掴み取った勝利だ。 その事実を鮮やかに証明する勝利を!
 必勝を期して、東京アウェイ連勝を!
 勝たれ!!!富山!!!!!

乗り越えた2回戦の壁。虎の子の1点を守り切り勝利! FC町田ゼルビア戦

2019-07-05 01:46:22 | カターレ富山
1-0で勝利!
ホームで勝たなければならない試合を落とすかたちで2連敗、過去の対戦で1度も勝ったことのない町田が相手、さらには格上カテゴリに全く勝ったことがないというジンクス。
「これまで通り」がなにも変わらなければ、普通に負けにしかならなかったであろう試合。
意識無意識に関わらず、ここ最近は特に、悪しきジンクスに呑まれて苦汁をなめてきただけに。
しかし。
今回は、そうならなかった。
これまで出場機会の少なかったメンバー中心の編成だったものの、その選手たちが奮起。少なかったチャンスをしっかりものにして先制すると、守っては無失点。
見事に、これまで成し遂げられなかった格上カテゴリの相手から勝利をもぎ取ることに成功したのでした。

讃岐戦の苦い敗戦から中3日。次節・FC東京U23戦との兼ね合いもあり、11人中8人を入れ替えるスタメン編成となりました。
試合間隔が中2日しかなく、しかも同じく東京でのアウェイ戦。それを考慮し、この天皇杯2回戦では、レギュラー選手ではなく、これまで出場機会の少なかった選手が中心。
言わば、“Bチーム”として臨むことに。
リーグ戦の間、週半ばの水曜日開催という条件は同じながら、ホームの町田は、さらに大幅に入れ替え。11人を総とっかえという編成でした。
どちらかでも、いわゆる“ガチメンバー”であったら、あるいは違った展開になったかもしれませんが。
それでも。こう言っては身も蓋もありませんが、一発勝負のカップ戦よりもリーグ戦のほうを重要視するのは自然なこと。そのあたりはお互い様ということで。
とは言うものの。
監督が「我々は普段からリーグ戦に出てない選手も練習を積んできており、選手層はほかのJ3のクラブより厚いと思っている。リザーブ組がJ1、J2のチームと練習試合をしているが、そこで良いパフォーマンスをしている。」と語っているように、確たる信念のもとで送り出した選手たちだった、ということのようで。

試合は序盤からJ3とJ2との差を意識させられる展開であったようで。序盤から立て続けにCKのピンチを招くなど、厳しい状況に。
「最初に失点していたら、ズルズルといってしまったかもしれない。」と監督が振り返っていますが、まさにそのあたりが勝負のあやというか。
それを凌ぎ切ったことで手応えを感じ取れた、ということなのでしょう。
すると、ピンチの後にチャンスあり。
22分。才藤のアーリークロスから、決めたのはイッキ!鮮やかなるボレーシュートが決まり、先制に成功したのでした。
イッキの活躍と言えば、昨季最終戦の試合終了間際の劇的ゴールが思い出されますが。その彼が、大事な試合でまたも大仕事。“持っている男”っぷりを見せつけたのでした。
そして、アシストを決めた才藤。
もちろん彼一人のせいではないにせよ、やはり、前節のPK失敗はキツかったかと思います。
しかし、そこでうつむいてしまうのではなく。直後の試合で、しっかりと貢献。なんとも頼もしいことです。
「よくあることではあるのだが、相手のファーストチャンスで、簡単に点を与えてしまった。リーグ戦でも起きているようなことがまた起きてしまった。それが最後まで重苦しくのしかかってしまった。」とは、町田の相馬監督の談。
「「攻守一体で戦う」をスタイルにして、できるだけ前に、ということを志向している中で、多少の入れ替わりなどは起こりうるが、最後までしっかり戻るということで対応できることが多々あると考えている。エアポケットに陥ったような、スローインからではあったが、そういったかたちで失点した。」とのこと。
なんだか、身につまされる話のような。
エアポケットに陥ったような状況からの失点、というなら、先の八戸戦の失点などがまさにそれ。まったく他人ごとには思えません。わかります、わかりますとも。
そんななかにあって。
ゲームキャプテンを務めた谷奥のコメントが印象的でした。
「相手よりもよく走ったと思う。町田はよく走るし、前への推進力もあるチームだが、彼らに負けないだけ走ったという感じはある。」と。
相手を知り、リスペクトしつつも、自分たちにやれることをしっかりやる。その、一見あたりまえのようなことをしっかりやり遂げることができた結果だったのだろう、と。

その後、スコアは動かず。さすがにレベルの差を感じさせられ、なかなか自分たちのスタイルというものを見せることは叶わず。
それでも、やり遂げた。
交代選手を含め、全員が最大限に集中し、ゴールを許さず。
そして、タイムアップ。
クラブ発足から11年目にして、初の上位カテゴリ撃破。2回戦の壁を乗り越え、J1・仙台と対戦する3回戦へと駒を進めたのでした。

敗れた町田にしてみれば、「天皇杯ではホーム・野津田で勝てていない」というジンクスにまたしても屈した、というかたちになったようで。
悪しきジンクスに屈するという無念さは、身に染みて理解しているが故に、察しますが。
対して、ジンクスを打ち破ってみせたカターレ。
3回戦の仙台戦を頑張るのはもちろんですが。
この成功体験を、しっかりとフィードバックしていかねばなりません。
やればできる、ということを格上撃破をもって証明してみせた。
悪しきジンクスに屈しなかった。
それを、次なる勝利へと繋げなければ。

リーグ戦の次節は、すぐにやってきます。
まずは、連敗阻止。勝利をものにし、逆襲への足掛かりとしなくてはなりません。
Bチームメンバーの奮起に、レギュラーたるAチームメンバーも触発されたことでしょう。
だったら、勝たねば。
アウェイ東京2連戦を、2連勝へ。
気を引き締めて臨まねば。