2-0で勝利!
連続勝ちなしのなか、前節は手痛い逆転負け。7月唯一のホームゲームで、どうしても勝利しなければならなかった今節。
攻撃に自信を持つYS横浜に対し、気の抜くことを許されないピリピリとした展開となりましたが。
そんななかにあって、しっかりと先制点を奪うことに成功。そして、前節の苦い記憶を塗り替えるには、追加点が必要不可欠であったなかで。
才藤がこの日2点目となるゴールを挙げ、リードを広げることに成功。そして、守っては久方ぶりの無失点。
やりたいサッカーを体現しきることに成功し、つかみ取った嬉しい勝ち点3。
平日夜の県総に、カターレファン・サポーターの歓喜がこだましたのでした。
日中は弱い雨が降っていたなかで、試合時間はほとんど影響なし、というのは、前節の熊本戦もそうだった、と思い起こさせました。
雨の影響はなくとも、足元の悪いなかでの試合であることには変わりなく。そのなかで、いかに慎重に、いかに確実に得点に結びつけるのか、そして勝利するのかが問われました。
ここ最近スタメンとして出場し続けている太田が引き続きゴールを守ることに。
このところ取り組んでいるところの3バックを今節も適用、好調なルーカスがCBとして存在感を見せることに。
そのほか、期待の前嶋と白石が両サイドにつくなかにあって、今シーズン初めて陽次がスタメンを外れることに。
伊藤、柳下の攻撃参加に期待がかかるなか、1トップには才藤が起用されました。
前半戦は、両者譲らずの展開。
そこかしこで激しいボールの競り合いが起こる一方で、しっかりと後方からの放り込みに警戒する、という状況が続くこととなりました。
競り合いのなかではカターレのほうがやや有利か?というなかにあっても、なかなか決定的な状況には至らず。
戦前から、YS横浜の攻撃力には要注意、ということは言われていたわけですが。
実際に対戦してみて、「なるほど」と。
浅川 隼人と進 昂平という両FWには、なんというか“雰囲気”があり。良い形でボールを持たれてしまうと一気にやられそうな、そんな危険性をはらんでいた印象でした。
決定的なピンチこそほとんどなかったものの、チャンスを得点にまで結びつけるところまではいかず。
前半戦は、お互いに我慢の時間帯であったかと。
ちょっとでも気の抜けたいい加減なプレーをしてしまうと、そこを突かれてやられそう―――そんなリスクを、いかに避けるか。
ジリジリとした展開が続きました。
前節と同じく、前半は0-0で折り返し。
ハーフタイムでの指示の確認を経て、後半戦に勝負をかける、という意味において、前節と同じ。そこで開始早々に先制に成功しながらも、逆転を許して敗れてしまった悔しさのことを思えば。
同じ轍を踏むわけにはいきませんでした。
すると。
後半開始から僅か数十秒で。
相手陣内深くまでえぐりこんだ伊藤がクロス、それを「押し込むだけだった」という才藤のゴールによって、待望の先制ゴールを挙げることに成功したのでした。
開始早々のチャンスを見事にものにしての先制点。
ただ、そこまでは前節と同じ。
逆転負けを喫した苦い経験を払拭するためには、そこからどうするか、という「宿題」をクリアせねばなりませんでした。
1点リードという意識ではなく、0-0という感じで。そこから、いかに失点を防いで守り切るか。いかに追加点を挙げて突き放すか。
試合が進むにつれて、だんだんと相手にも疲れが見え始めたりもしましたが。そんななかでも、決して気を抜くことなど許されませんでした。
67分には花井・碓井のふたりに代えて、脇本・稲葉のボランチコンビを2枚同時替え。
守備のテコ入れを図りつつ、相手にやらせてなるものか!という明確な意思が感じられる交代であったかと。
もちろん、そのまま守り切って1-0でも勝利であったかもしれません。
しかし。
ここ最近勝てていない状況が続いてしまったのは、ひとえに追加点を挙げるべき場面で決めきれなかったが故。
「宿題」のクリアには、無失点もさることながら、やはり、追加点が不可欠でした。
そんななか、試合も終盤の82分。
相手陣内での競り合いからボールを奪い取った柳下が、一気に攻め上がると。
先制点と同じようなシチュエーションで、同じように押し込んだのは、またも才藤!
決めるべきゴールをしっかり決めきった待望の追加点によって、勝利を大きく手繰り寄せることに成功したのでした。
その後、4分あったアディショナルタイムもしっかりと守り切り、無失点。
そして、タイムアップ。
「宿題」を見事にクリアし、平日夜のホームゲームに駆け付けたファン・サポーターの期待に応えることが出来たカターレ。
およそ2か月ぶりとなるホーム戦勝利を挙げることに成功したのでした。
シーズン前半戦を総括し、想像以上によくやれているにもかかわらず、勝ち点がついてこないのが残念、と語った監督。
それは、まさに言う通り、というところではあるのですが。
折り返し地点で6勝6分け5敗は、正直言って厳しい数字ではあります。
けれども。
やればできる、ということを、今節の勝利によって証明してみせた。
決して楽な展開ではなかった、このYS横浜戦。先制点を挙げながらも、前節の再現かのように逆転負けを喫してしまう可能性も、決して少なくはなかったかと。
それでも、勝ち切った。
勝たねばならない試合を、見事にものにした。
今節の勝利で、久方ぶりに訪れたホーム・県総での歓喜。
もちろん、今後も続けていかねばならないことは言うまでもなく。
この勝利を力に変えて、更なる躍進で逆襲していくために。
戦いは、続いていきます。
まずは、次節の勝利に向けて。来週の北九州戦に向けて、連勝必須の意志の下、トレーニングしていかねばならないかと。