行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第16節 ロアッソ熊本戦

2019-07-13 19:32:32 | カターレ富山
連敗こそ阻止したものの、天皇杯2回戦の勝利の勢いを活かしきれず、ドローに終わってしまった前節・FC東京U23戦。
言うまでもなく、勝利によって流れを良化せねばならない今節。7月3試合目のアウェイ戦として、首位・ロアッソ熊本と対戦します。
もちろん、容易には勝てないであろう相手。連続勝ちなしを更新、シーズン後半戦の逆転優勝への意気込みを断たれるような、手痛い敗戦を喫する可能性も、低くないどころの話ではなく・・・ともすれば、現実的ですらあろうかと。
しかし、それでも。
それでも、屈してはなりません。
勝たねば、変わらない。
納得できない現状を打ち破るには、勝つしかない。そのあたりまえを、あたりまえにやりきること。
首位相手でも例外でなく。いや、首位相手だからこそ。
必勝を期して、勝利をもぎ取らねばなりません。

前々節に対戦した讃岐と同じく、J2から降格し、初のJ3を戦うこととなっている熊本。
当然のように1年での復帰を目指す中で。思い通りになった部分、ならなかった部分を含め、ほぼ折り返し地点となる今節までの間に首位に立っているという状況は、まずは及第点というところかと。
このまま優勝をなしとげるために、まずは今節。同じく降格組ながら既に5年目と、J3沼にどっぷりとはまってしまっている富山を叩いて違いを見せ付けねば、というところではないでしょうか。
「あんなふうになってはいけない」という、悪い見本扱いやもしれません。
最後の対戦は5年前。それまでも、ビギナーズラック的に喫した2009年の2敗以外は、まったく負けておらず、苦手意識も無い。
熊本にとってみれば、当然のように倒す相手のひとつに過ぎない、勝ち点3を奪い取るための供給源にすぎないのではないか・・・などとは、ちょっと卑屈になりすぎでしょうか?
それでも。
讃岐戦と同じく、前回対戦を知るカターレの選手が苔口ひとりしかいません。その苔口ですら、カターレでの対熊本戦は、いちども勝てていないという。
相性の悪い秋田にまた負けた、初物対戦に弱くて八戸に負けた、前回対戦のマイナスイメージを拭い去ることに失敗し讃岐に負けた―――どうにもこうにも悪しきジンクスに囚われて敗戦を積み重ねてしまった6月。
ならば、と切り替えたはずの前節も勝ち切れず。
悪しきジンクスに囚われる、という意味で言えば。あるいは、殊更に相性の悪いイメージしかない熊本戦は、これまで通りになってしまうのであれば、まず負けてしまう試合となるのではないかと。
しかし。だからといって屈して良い理由など、微塵もありません。
なぜなら、出来ないことをやれと言っているわけでは無いのだから。
ジンクス通りにしかできない、ということであったなら、先の天皇杯2回戦も、格上カテゴリの町田に対し、普通に負けてオシマイということになっていたはずです。
打ち破る力が、無いわけでは決してない。
それを、発揮できるか、勝ち切れるか。それだけの話であって。
そして、今節が、その発揮せねばならない正念場であるという、それだけの話であって。

「何かを変えないと、このままずるずるやっていても、「カターレは毎試合、どんな相手に対しても、シュートを10本、15本打ち、それもペナルティーエリア内の決定的なチャンスを2、3度つくる」というそれだけで終わってしまう。」
前節の試合後の監督コメント。まさに、今シーズンここまでの現状そのままかと。
とはいえ、監督がそのような直接的な表現を使ってコメントしたことは、これまでほぼ無かったような。
裏を返せば、それだけ現状に危機感を抱いていることの表れ、とも言えるかと思います。
それでなくとも。
今節の相手・熊本は、15試合中10試合で複数得点を挙げ、スコアレスはドローの1試合のみ。高い決定力を誇り、それを結果に繋げているチーム。
それが出来ていないカターレにとっては、どうにも面白くない相手ではありますが。
そんな相手に、悪い意味でのこれまで通りの試合をしていたとして、勝てるわけがない。
良い意味でこれまでを捨て去るような、ブレイクスルーを起こさねば―――相手に自信を与え、自分たちは自信喪失という・・・待っているのは惨めな敗戦でしかないことでしょう。
もちろん、意気込んだところで結果が伴わなければ意味は無し。
そう、先の5年ぶりのリベンジを期した讃岐戦で、結果を残せず敗れてしまったように。
それをまた繰り返すのか?
そんなこと、許されるはずがない。
悪しきジンクス、ここで打ち破らずしてなんとするのか。

期待したいのは、田中。
ここ最近、このブログで書いているところの表現である、「そんなもん知らん」という力。
ストライカーとしての胆力、とでも言えばいいでしょうか。
個人的に、今のカターレにおいていちばんそれを持ち合わせているように評価している彼に、その力を存分に振るってほしい。そう願うばかりです。
運だとか偶然だけで結果を残せるほどJ3は甘くないということは、熊本よりも4年分も「先輩」であるカターレが、嫌というほど知っているはず。
そんな中で、悪しきジンクスなどに足を引っ張られていては・・・いや、実際に引っ張られてしまっているのですが、だからこそ。
それを跳ね除けるだけの「そんなもん知らん」という力が、絶対に必要なのです。
苦戦は必至。とえ優勢だったとしても、前節のようにシュート数で圧倒しようが勝てなければ無意味。
そんななかで、状況を打ち破って勝利に導く力。
今発揮できずして、いつ発揮するのかと。

もし今節、首位と8位という現状通りの結果として普通に敗れることとなってしまったならば。
これまでと、何も変わらないということが裏付けられてしまうのではないでしょうか。
すなわち、勝ったり負けたりはあっても、具体的に優勝争いをするようなチームに勝つことができない、だとか。
なんだかんだで上位戦線から脱落し、優勝争いに絡めもせずに蚊帳の外でシーズンを終えることになってしまうだとか。
シーズン中盤、ここでの負けは、これまでがそうであった、取り返しのつかない道へ進んでしまう1歩かと。
栄光への道では決してない、失意と落胆への道。

そんなのは、願い下げ。

上位相手に勝てないなどという悪しきジンクスに、絶対に屈してはならないのです。
それなりに頑張る、では、浮上など出来ないのです。
上位を蹴落として成り上がることでしか、栄光への道は拓けないのです。
その、あたりまえのことを、あたりまえにやるための戦い。

ジンクスというならば。
悪しきジンクスじゃなくて、良きジンクスを更新してみせろ、と。
そう、今シーズンここまで1度もアウェイ戦で負けていないというジンクス。格上の町田にすら例外ではなかったジンクス。
もちろん、首位・熊本だって例外なはずはない。
ジンクスにのっとるかたちで、勝ってみせろと。勝ち点3を、奪い取ってみせろと。

出来ないはずはない、できないなどとは言わせない首位撃破。
いずれ、その首位の座を奪い取るために、今、勝て!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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