3-2で勝利!
4試合ぶりに先制を許し、無失点が途絶え。逆転しながらも追いつかれるという苦しい試合展開。
これまでのカターレであれば、ドロー、あるいは逆転負けもあり得たかもしれません。
けれど、勝ち切った。
しぶとく勝ち越しゴールを挙げ、見事に勝利!連勝を伸ばし、JFL時代の2008年に記録して以来の5連勝を達成したのでした。
ガンバ大阪は、トップチームが金曜日にリーグ戦、水曜と日曜にルヴァンカップを戦うという過密スケジュール。しかもルヴァンカップでは若手も登用せねばならない、と。
そんななかで、U23チームの編成は難航したようで。約半分を高校生の2種登録選手が占め。J3においては経費削減のためにアウェイ戦でベンチ入りメンバーを減らす、ということはしばしばありますが、ホームチームがベンチメンバー3人とは、あまり聞かない話です。
さらに、チームの大黒柱として活躍してきたDF松田 陸が出場停止という。
とはいえ。
だからといって、経験の浅い選手が多いから勝てる、というわけではないことを、先制点を奪われるというかたちで証明されてしまうことに。
いつものようにボールを支配しながら攻勢をかける、というかたちには、なかなか至らず。
ここまでリーグ2位の総得点というチームスタイルを今節もガンバ大阪U23は貫いていた、ということのようで。
攻め合いの展開の中、その均衡を破る失点を喫してしまい、中断明け初戦の相模原戦以来のビハインドを背負う展開となりました。
それでも。
攻めの姿勢を失うことなく、虎視眈々とチャンスをうかがい続けたカターレ。
チャンスがありながらも決めきれない、というシーズン序盤から中盤の「いつも通り」展開に陥ってしまうのか?とも思われたなかで。
勝負強さを発揮、34分に平松が2試合連続ゴールで同点に。
試合を振り出しに戻し、ならば、前半のうちに逆転を!と願っていたところ、その願い通りに。
43分、花井のゴールが決まり、逆転に成功してハーフタイムを迎えたのでした。
監督としては「できれば避けたかった」というところの攻め合いの展開ということだったのですが。
お互いに攻めるからこそのミスも、両チームともままあり。気を抜けない展開がづづきました。
それでも、勝機はカターレの側にある、と見ていました。
相手の編成上やむなしの部分もありますが。やはり、チームとしての連携の部分では、絶対的にカターレのほうが上であったから。
ただ・・・。
それでも気をつけねばならなかったのが、ガンバ大阪U23選手の、個の力。
直近の公式戦敗戦試合である天皇杯でも、仙台を抑え込みながらも個の力で打開され、屈してしまったのでした。
ならばこそ、チーム力でもって、その力を出させないかたちに持ち込んでいかねばならない。
・・・ということだったのですが。
まさに、そのかたちで。
67分、ペナルティーエリアでテクニカルなドリブルを見せた唐山 翔自に冷静に蹴り込まれ、同点に。
やられたくないかたちで、手厳しい失点を喫してしまったのでした。
もちろん、逆転がフイになるドローはなんとしても避けねばならず。逆転負けなどもってのほか。
そこを、勝ち切る強さをみせねばならなかったところ。
その期待に、応えてくれました。
試合も最終盤の83分、平松がこの日2点目で再び勝ち越し!前回アウェイであった讃岐戦に続く2ゴールで、勝利を引き寄せることに成功。
そして、タイムアップ。
難しい試合を制し、見事に勝利。連勝を継続することに成功したのでした。
課題も多い試合で。
榎本のファインセーブがなければ、あと2点くらいは決められてしまっていたやもしれません。それほどのピンチにさらされる場面も。
一方で、こちらもあと2点くらいは獲れた試合。特に、同点ゴール直後に大谷がGKと1対1の場面で決められなかったのは残念でした。
それでも。
課題も多かったながらも、それでも勝った。
勝ち点3の、重さ。
今節は、なんと上位4クラブがいずれも勝ち点3を積み上げられず。
群馬と藤枝の直接対決がドロー、というのはまだしも。北九州がセレッソ大阪U23に、熊本がFC東京U23にそれぞれ敗戦。想定外の黒星となってしまった、というところかと。
同じU23のガンバ大阪に苦戦を強いられたカターレがどうこう言えた立場ではないでしょうけれど。それでなくとも、それら2クラブとの対戦をまだ残しているわけだし。
それでも。
まだ立ち直る猶予のある上位クラブに対し、後のないカターレ。そこで、勝ち点を詰めてみせた価値というもの。
迷っている暇などなく。勝ち続けることでしか、道は拓けないのだから。
クラブ史上最多タイの5連勝も、まだ通過点。
一般的に、残り試合数と同等の勝ち点差までが逆転へのリミット、というふうに言われますが。
それで言うなら、まさにそのリミットギリギリのカターレ。
とはいえ。
そんな、彼我の勝ち点差をいちいち意識している暇などなく。そんな暇があれば、勝つことだけを考えろ、と。
勝ち続けていれば可能性が僅かでも上がるなら。今節のように差を詰めて可能性が上がるなら。
次節は、上位対決として絶対に勝たねばならない熊本戦。
それでなくとも前回対戦で敗れた借りを返さねばならないなら。
勝たねばならない理由しかないなら。
愚直なまでに、勝ち続けるのみ。精進あるのみです。