前節、なかなか思うようにいかない苦しい試合だったながらもガンバ大阪U23に競り勝ったカターレ。内容的には課題も多かったものの、それでも勝ち切ることが肝要であった試合を制した価値というものは、やはり非常に大きいものであったことは確か。
そして迎える今節。ホームでロアッソ熊本を迎え撃ち、クラブ新記録の6連勝を成し遂げるべく戦います。
一時は「さすがに厳しくはないか?」と、あきらめムードすらあったのでは?という上位クラブとの勝ち点差。
しかし、それを成しえる最大限の頑張り、すなわち連勝によって縮めてきたカターレ。
4位・熊本との勝ち点差は4。今節の結果だけで上回ることはできないものの、それでも。
敗れることで突き放されると、上位追撃の勢いが委縮してしまうであろう一方で。
勝てば、上位戦線にピタリと食い込むことができ、他のチームにも大きなプレッシャーを与えること請け合い。
だだの1勝、ただの勝ち点3ではない、それ以上の価値のある試合。
こと、熊本に対しては勝ち点6ぶんがダイレクトに影響する試合と言えるかと。
それでなくとも、前回対戦で敗れてしまった借りを返さねばならない試合であって。
勝たねばならない理由しかありません。
ラグビーW杯開催の影響でアウェイ戦が続くこととなっている熊本。
前節は同じく影響を受けているFC東京U23と、宮崎県で対戦するというイレギュラーな試合であったようで。
11戦連続で勝利がなく、最下位に沈んでいたFC東京U23。そんな相手に対し、よもやなめてかかっていたわけではないでしょうが、0-2で敗戦。零封負けで7試合ぶりの黒星を喫しました。
前日、首位の群馬が藤枝とドロー。差を詰める大チャンスであったなか、思わぬ敗戦によってそのチャンスを逃してしまった格好です。
そして迎える今節。
前々節も不調の讃岐にあわや敗戦というところでドロー、そして前節の敗戦と、不本意な試合が続いてしまっている熊本にとって、正念場と言える試合かと。上位に踏みとどまるため、絶対に落とせない、と。
しかし、絶対に勝たねばならないのは、むしろカターレのほうであって。
クラブ最多タイの5連勝も、記録を作るのが目的ではなく、あくまで過程であって。
今節あえなく敗れてしまったならば、無意味とまでは言わないまでも、大幅に価値が減ずることは必定です。
正念場というなら、カターレのほうがより当てはまる状況。
「ここぞ!」という試合であることは間違いなく。
ここ最近で、1試合5得点の壁を、4連勝の壁を、5連勝の壁を次々に打ち破ってきたカターレですが。
本当に、いまの強さが本物であるのならば。
この、どう考えても勝つ以外にない試合、勝ち点6ぶんの価値がある試合を制することで。これまで、「ここぞ!」という試合をものにできずに苦汁をなめてきたカターレが、これまでとは違うんだ!という力をーーー本物の強さを証明する、絶好の機会であろうかと。
だったら。
その重要な試合で勝たずになんとするか。
不可能なんてないことを、ここまでの勝利で見せつけてきた。だったら、それをさらに上書きする勝利でもって、大事な試合を勝ち切らねばなりません。
期待したいのは、ホーム戦3試合連続ゴール中の大谷で決まりでしょう。
いまや、ビギナーズラックだと思っている者はいないかと。相手としても、要警戒選手としてみていることは間違いなく。そんななかで、上位を争う実力チームであるところの熊本に対しても、力を発揮できるかどうか。その真価が問われます。
前節は無得点で途中交代。疲労を考慮して、というところはあったでしょうが、それでも絶好機を外してしまった、という悔しさの残る試合であったかと。
今節こそ!という思いを、存分にぶつけてほしいです。そのうえで、上位チームの守備陣にすら屈しないガッツでもって得点を挙げ、チームを勝利に導いてほしい。そう願います。
その大谷を活かすパスをつなげる、という意味において、中盤からは花井、サイドからは前嶋、柳下といった選手たちの働きも不可欠。
もちろん、相手が大谷に気を取られている隙をついて自ら狙う、というパターンもアリ。実際、岩手戦での柳下のゴールなどは、まさにそういったかたちだったわけで。
今節もまた、そういったかたちでの得点が見られたら、と。
前節のガンバ大阪U23もそうでしたが、今節の熊本もまた、攻撃力に定評のあるチーム。
それでなくとも、前節零封負けを喫してしまっただけに、熊本攻撃陣の得点に対する意識は高いことでしょう。
その勢いを削ぐくらいの得点でもって、機先を制してほしい。そう願います。
無論、そのためには相手を抑え込む守備陣の頑張りも不可欠。
勝利したながらも、2失点を喫した前節。守備を預かる今瀬、代らも、思うところはあったのではないかと。
それでなくとも、前回対戦での借りがあります。今度こそは抑え込み、相手に2試合連続零封負けをプレゼントしてやろうじゃないかと。
そんな意気込みでもって試合に臨んでほしいです。
前回対戦からちょうど3か月。
せっかく先制しながら逆転負けを喫して敗れた悔しさを、忘れてはいません。
熊本の7本を大きく上回る15本のシュートを放ちながら、決定力に欠け敗れてしまった悔しさ。
あれから3か月。
そのころとは比較にならないほどに上がった決定力。それに伴う、やればできるという自信。
そしてなにより、勝利への意思。
このリベンジマッチで、余すところなくぶつけ、勝利をつかみ取らねば!
台風の影響により、試合開始時間が14時から16時に変更される今節。あるいは、通過後ながらも風の影響などはあるやもしれません。
それでも。
やらねばならないことには、なにひとつ変わりはなく。
勝つこと。
それ以外にないのだから。
リベンジマッチを制し、上位に喰らいつけ!!!
実力チームかどうかはもんだいではなく。ただ、目の前の相手を打ち倒すのみ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!