行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第4節 ブラウブリッツ秋田戦

2020-07-14 23:20:49 | カターレ富山
難しい状況が続く中で、せっかくのホーム有観客試合だったにもかかわらず、苦い敗戦を喫してしまった前節。
僅かに中3日、連続のホーム戦に、3連勝無失点という最高のスタートダッシュを決めた首位・ブラウブリッツ秋田を迎え撃ちます。
相性の良くない長野にドロー、相性の良いYS横浜に逆転勝ち、前節は相性の悪い沼津に敗戦。
そして迎える今節。相性最悪に近い秋田。しかも、連勝をさらに伸ばして首位固めをせんと意気込みつつ乗り込んできます。
これまでのような「いつも通り」に終始してしまったならば。
あえなく敗れて自信喪失、逆に連勝の秋田に勇気を与える手痛い敗戦となってしまうことでしょう。
なにも変わらなければ、変えられなければ・・・まず、そんな厳しくツラい現実を突きつけられてしまうことかと。高い確率で。
もちろん、そんなのは願い下げ。
ただでさえコロナ感染対策からの煩わしいチケット入手、平日ナイトゲーム、さらには雨も降るのではないかという悪条件が重なるなかで。
それでも、ファン・サポーターは駆け付けるわけです。我らがホーム・県総に。
ただ、カターレの勝利を信じて。
その意気込みに、願いに応えねばなりません。連敗阻止、首位撃破という結果をもって。

3年前、リーグ優勝を果たしながらもJ2昇格を成し遂げられなかった秋田。ライセンスを獲得し、再びの優勝でもって昇格をなしとげるべく臨む今シーズン。
現時点で開幕3連勝、3試合とも複数得点かつ無失点という、文句のつけようがない完璧なスタートダッシュを決めています。
ただでさえ相性の悪い秋田というクラブに、前年まで沼津を率いてカターレを苦しめ続けてきた吉田 謙監督が就任。秋田にとっては鬼に金棒、カターレにとっては・・・。
なかでも要警戒選手といえば、中村 亮太でしょうか。
昨季チーム最多得点・最多アシストという、秋田の顔。その勢いは今シーズンもとどまることはなく、ここまで既に2ゴールを挙げる活躍を見せています。
さらに彼にとってアウェイ富山戦といえば、昨シーズン2ゴールを挙げて勝利したポジティブな印象の残るスタジアム。
いや、ネガティブな印象そのものが無いかもしれません。その前年・2018年などは、のちにカターレに加わることになった田中 智大が前半だけでハットトリック、4-1で圧勝ということがあったくらいで。
ならば今回も、と意気込んでくるのではないかと。
あるいは・・・前回対戦に当たる去年の第20節、1-0のホーム秋田リードで迎えた試合終了間際。ほぼラストプレーで同点とし、執念で勝ち点1をもぎ取ったカターレ。
ほぼ手中に収めていたはずの勝利がするりとこぼれ落ち、秋田にとっては勝ち点2を失う結果となりました。
迎える今節。その借りを返しつつ、連勝をさらに伸ばしてやるぜ!と鼻息も荒いのではないでしょうか。

それでなくとも勝たねばならないホームゲーム。相手どうこうは関係なしに、力を示し、返り討ちにせねばならないカターレ。
しかし・・・。
あまり、こういう言い方をしたくはありませんが、それでも。
もし、前節からなにも変わらず、同じような、それこそ悪い意味でのいつも通りというプレーしかできないようであれば。
まず勝てない・・・負けるだろうな、と思います。
具体的に、どのような部分が問題なのかと言えば。
チームプレーに徹する、と言えば聞こえは良いですが、それによって積極性を欠いてはいないか?ということ。
もちろん、チームのルールを順守すること、規律を守ること、いわゆるディシプリンというものが大事ということは言わずもがなですが。もし、各々が自分勝手なプレーをしていたとしたら、簡単なパスひとつ満足につながらないのがサッカーというスポーツです。
しかし・・・ならば、そもそもなぜ規律を守る必要があるのか?ということです。
言うまでもなく、勝つため。
なのに。本来なら勝つための手段以上でも以下でもないはずの規律が、目的化していないか?と。
約束事を守らずに身勝手なプレーをして、それが逆に窮地を招いてしまうことに・・・なんてことは、避けねばならない。そう言われたら、確かにそうでしょうが。
ですが。
だからと言って、ルールを守ることに固執して勝利が遠のく、なんてことがあって良いはずがなく。
今のチームに限った話ではないですが・・・なんというか、カターレには伝統的に傾向としてあるのですが。
「そこはパスじゃないだろ!」とか「そこは強引にでも勝負を仕掛けるところだろうが!」とか「なんで、そこでシュートにいかないんだ!」とか。
約束事を守ることは大事。けれどもそれは、だから勝てなくて仕方ない、ということにはなりません。
得点を挙げること、勝つことが何にも増して重要ーーーそれがわかっていたら、いざというとき、シュート時にも慌てなくて済むはず。なのに、決まらないことで生じるリスクを恐れて躊躇しシュートにいかない、可能性を上げるという名目で責任逃れのようなパス、その他もろもろ。
前節も、最終盤の攻勢で、かたちなんて関係ない、なにがなんでも決める!という鋼のメンタルで押し切っていれば、勝てていたのではないかと。
結果論で語るのもいささか卑怯ではありますが、それでも。ロングスローを託されたはずの今瀬が、有効性が疑わしい変化で勢いを損ねていなかったなら・・・カウンターからの失点もなかったのではないかと。
規律は、守るためにあるのでしょう。
けれど、手段が目的になってはいけません。ルールを守ったんだから勝てなくてもしかたないよね、などありえません。
勝利を挙げるという至上命題が最優先でなくなることなど、あってはならないでのです。

期待したいのは、池高。具体的には、J初ゴールでもってチームの勝利に貢献してほしいと願います。
前節、沼津の渡邊 りょうに決勝ゴールを奪われ、敗れたわけですが。
昨年、ルーキーながら開幕戦から出場するなど活躍を嘱望されていたものの、ケガによって不本意なシーズンを送ることとなったという渡邊。
今年こそは!という決意のもと、強い気持ちで臨んだ試合。そこで、見事にJ初ゴールを挙げて勝利に貢献した、ということのようで。
池高に望むのは、まさにそれと同じことで。
名門のビッグクラブである浦和レッズを離れ、富山を修行の地に選んだ決断。それが間違いでなかったと、回り道に見えて実は成長への近道だったとーーーそう証明するための期限付き移籍のはず。
開幕から出場しているのは、依怙贔屓などでは決してないはず。チームの勝利に必要な戦力とみなされているからに他ならないはず。
だったら。
それに対し、結果でもって応えねばならないでしょう。
悪い意味でのいつも通りに陥ってしまうかもしれないカターレを救う、救世主になってほしいです。

今節の秋田戦、多くの人が「嫌だな」と思ったのではないかと。
2015年の初戦に勝ってからというもの、1度も勝てていない相性最悪の相手。しかもここまで完璧なスタートダッシュを決めているという。
もしあえなく敗れてしまった日には、さらに勢いづかせてしまうこと必至。同時に、「圧倒的に勝って優勝・昇格する」とした今季カターレの目標が掻き消されて雲散霧消してしまうのではないかという危惧。
あえなく敗れてしまったあかつきには、ただの1敗以上の深刻な大ダメージを被ること請け合いでしょう。
けれど。
ここで悲観するのではなく、ちょっと冷静に俯瞰してみてほしいところ。
なぜ、秋田を「嫌だな」と思うのか?
決まっています。これまで、そう思わせるに足る実績を残しているが故です。
もし、その「嫌だな」を真に受けてしまったら。
それは、戦う前から不利を背負うということにほかなりません。
いや、むしろ強いチームとは、かくあるべきだとも思います。戦う前からすでに優位に立つことが出来るようなチームであるべき、と。
ならば。発想を逆転させるべき。
もちろん、敗れたらただの1敗以上の深刻なダメージ。
けれどそれは、勝てたなら、ただの1勝以上の付加価値のついた勝利ということ。
完璧なスタートを切った秋田を止めた!というインパクト。それを、カターレ富山が今シーズンのリーグ優勝を目指すクラブである、という認識を改めて知らしめるきっかけとすることが出来たならば。
次に対戦する岩手などは、間違いなく思うはずです。「俺らが4失点でボコボコにされた秋田をも倒した富山、嫌だな」と。
最大のピンチは、最大のチャンス。
ならば、是が非でも、ものにするしかないでしょうよ。
そのためには、悪い意味でのいつも通りに囚われている場合ではありません。
理屈抜きに、勝ちに行く。
石にかじりついてでも、遮二無二勝ちに行く。
秋田のお株を奪う、複数得点&無失点で勝ちに行く。

逆境を力に変え、ピンチを乗り越える強さを!
優勝を目指すクラブとして、恥じない戦いを!
昇格に賭ける揺るがぬ意思を、難敵撃破で知らしめろ!

勝たれ!!!富山!!!!!