2-2のドロー。
今季初の連勝を狙って臨むこととなった今節。
目論見通り、期待の武がゴールを奪うという絶好の先制点。追いつかれはしたものの、勝ち越しゴールを挙げて再びリード。連勝は目前にまで迫っていました。
しかし。
またしても、試合最終盤に詰めの甘さを露呈。
痛恨の同点ゴールを被弾。勝利を逃してしまうことに。
「負けなくて良かった」だの、「アウェイで勝ち点1なら御の字」だの言ってはいられない・・・得られたはずの勝ち点を落とした、負けに等しい引き分け。
上位追撃のチャンスを逃すかたちの、苦い結果を突きつけられてしまったのでした。
先の3連戦から1週のインターバル。メンバー編成を、ほぼ“Aチーム”に戻して臨むこととなった今節。
そのなかにあって、これまで途中出場のほうが多かった武がスタメンに名を連ねました。
昨季まで所属していた福島への恩返しを誓っていたであろう武ですが。その彼がやってくれました。
28分、敵陣深くで中央へクロス、それを押し込んでもらうことを意図していたのでしょうが。
相手ディフェンスに当たって、ループシュートのような軌道を描いたかと思うと、それがGKファンティーニ 燦の頭上をちょうど飛び越え、そのままゴールへ。
期待に応える先制ゴールを奪い、2試合連続得点。俄然、連勝への機運が高まりました。
しかし、福島もさるもの。
35分、池田 昌生のゴールによって、すぐさま同点に。
なんというか・・・このあたりだな、と。
相手クラブにとって、富山が先制ゴールを挙げることが脅威につながっていない、というか。
頑張ればどうにかなるという、ただそれだけというか。
それもそのはず、これで開幕から全試合で失点という不名誉な記録を更新。
勝つことが最大の目標であることは言わずもがなですが。それとともに、無失点に抑えて勝つ、ということもまた、達成せねばならない課題であったことは、明らか。
にもかかわらず、またしてもそれを実践できなかった、と。
それでも。
失点しても負けるとは限らない。追いつかれたならば、引き離せば良いだけのこと。
それを体現したのは、またしても武でした。
ペナルティーエリア内でハンドの判定、前節に続き、PKのチャンスを得ることに。
2試合連続となったPKで、前節同様にキッカーは武。福島ではPKの練習相手でもあったファンティー二と、公式戦の対戦相手として対峙することになりました。
そんな経緯があってのことか。コースを読まれていたなかで、ボールはポストに弾かれ。
失敗か!と思われた直後。
しっかりと反応していた武が押し込み、ゴール!
恩返しから、さらに恩返し!この日2得点目を挙げて、勝利を近づけたのでした。
ハーフタイムを挟み、リードの状態で後半戦へ。
前節の岩手戦同様、後半に攻勢をかけてさらに突き放す展開が求められたものの・・・なかなか決定的な展開には至らず。
福島の側も、同点・逆転を目指し、アグレッシブなプレーぶり。なかなかにペースを握ること能わず。
我慢比べの様相を呈した試合展開が続く中で。
それでも、凌がねばならなかったカターレ。
リスクマネジメントを、いかに勝利につなげるか。耐え凌ぐだけでなく、突き放すだけの強かさも必要であったのは言うまでもなく。
ただ・・・やはり、次の1点を奪うには至らないままに、試合も最終盤。
88分でした。
福島のエース、イスマイラに痛恨の同点ゴールを決められてしまい。
そのまま試合終了。
勝ち試合を落とすかたちで、連勝を逃してしまったのでした。
「またかよ」というのが、正直なところ。
ここまで6試合、勝てなかった4試合のすべてが、同じ展開のもの。
つまりは、失点してはならない状況とわかっていながら、こらえきれず。
悪い意味での決定力。
これまでの反省が、また活かせないままに勝ちを逃してしまうという悪癖。
今節もまた連勝を継続、さらに無失点を続けている首位・秋田に、さらに引き離されてしまうという。
もちろん、相手あってのこと。うまくいくときもあればうまくいかないときもある。
わかっていはいます。わかってはいるのだけれど・・・。
どうにも、歯がゆいです。
他チームに対し、どうしようもなくこちらが劣っている、実力差が大きすぎて勝てる気がしない、などという状況であるのならば、いざ知らず。
贔屓目抜きに見ても、同等かそれ以上、というなかで試合を展開しているカターレであるにも関わらず。
全試合失点、こらえきれず。
勝利を、自ら手放してしまっているかのような、もどかしさ。
その結果、優勝が遠のいてしまっている現状。
やりきれないです。
負けに等しい結果。けれど、それを悔いている時間も余裕もなく、中3日で、すぐに次の試合は、やって来ます。
次節、ホーム藤枝戦。
汚名返上は、今すぐに。
次節こそ、失点を無くし、納得の勝利をファン・サポーターに届けねば。
足踏みしている暇など、片時もありません。