行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

奇襲も不発。首位撃破ならず連敗 ブラウブリッツ秋田戦

2020-07-17 04:33:20 | 日記
0-1で敗戦。
優勢に試合を進めながら決定力を欠き無得点、ならばせめてスコアレスドローとせねばならなかったところ、こらえきれずに失点、手痛い敗戦を喫した前節。
中3日で迎えた今節。大胆にもスタメン総入れ替えという、相手の秋田も想定していなかったであろう奇襲をもって挑みました。
キャンプの頃から選手層の厚さを実感し、誰が出場してもチームが機能するという手応えからの確信的な起用。それに選手たちも応え、これまでのメンバー編成と遜色ないほどのプレーぶりを見せていました。
しかし。
優勢に試合を進めながら決定力を欠き無得点、ならばせめてスコアレスドローとせねばならなかったところ、こらえきれずに失点・・・同じことの繰り返し。
それでなくとも勝たねばならなかったホーム連戦。にもかかわらず、勝利どころか1得点すら挙げられないままに連敗という、最悪の結果に。

過密日程考慮のスタメン変更は予想できたことですが、それが総入れ替えとまでは、さすがに想定外でした。
ここまでの試合でスタメン経験のある椎名や陽次などはともかくとして。岡や柳下は今シーズン初出場初スタメン、戸根と松澤に至ってはJデビュー戦となりました。
弱い雨が断続的に降る中で、試合開始。
開始から10分もしないうちに、アクシデント発生。
松原が負傷してしまい、続行不可能ということで花井に交代。今シーズンは1試合5人まで交代が認められているものの、意図せぬかたちでの交代を余儀なくされた格好です。
それでも。
開幕から前節までの基本メンバーをAチームとするなら、スタメン総入れ替えの今節はBチームとでも言うべき編成でしたが。
チームによっては、主力メンバーとサブメンバーで実力に大きな差があって、主力が抜けるシチュエーションにおいては、いかにその穴埋めをしていくか?というところもあるでしょうが。
正直なところ、「これだけ変わっているのに?」と、驚きもありました。
シーズン開幕前から、監督はどのメンバーが出ても遜色ないくらいに実力差が小さい、という趣旨の発言をしていましたが。それは、こういうことだったのかと。
その一方で、AチームとBチームが完全に同じかといえば、さにあらず。“ならでは”といった部分も、しっかりと見て取れました。
ゴールを守る岡の冷静なプレーぶり、そして大きな声でのコーチング。豊富なプレー経験からの安定感は、頼もしかったです。
初出場の戸根とルーカスのCBコンビは、練習でもやっているかたちだとか。
そのルーカスですが、後方でボールを繋ぐだけでなく、折を見て中央からボールを鋭く前へとプッシュしてみせたり。今瀬・林堂コンビでは見られなかったオプションに、感心させられました。
前線でも、チーム最長身の松澤がその体躯を活かしてポストとなる動き。これぞFWというプレーぶりは、可能性を感じさせるものでした。

持続性を重視し、中3日のアウェイ連戦ながら、メンバー変更なく臨む選択をした秋田。
もちろん、ホーム連戦かつメンバー大幅変更というカターレの状況とは、単純な比較はできないでしょうけれど。
それでもなお。
カターレのほうが、優勢でした。
あるいはコンディショニングが充分ではなかったのかもしれません。カターレのそれに比較して、どうにも試合に入り切れていない感があった秋田。
もし万全であったなら、この程度ではないのではないのか?と思わせるような。
逆に言えば、カターレのチャンスにほかならなかったわけで。
だからこそ、前半のうちに先制点を挙げて試合の主導権を握りたいーーーそう思っていたのですが。
どうにも、決めきれない。
優勢さは見て取れるのに、やはりフィニッシュ精度か・・・どうにも、得点にまでは至らず。

0-0で折り返し、後半にはさらに攻勢に出るカターレ。
前節と同じようなパターン。
そう、前節と同じ・・・。
すると、77分。
それまでの我慢とチャンスを逃さない瞬間的な爆発力が奏功したということでしょうか。
カウンターから失点。
前節と同じく、獲られてはいけない時間帯に、ガックリとダメージの大きい獲られかた。
82分には5人の交代枠を使い切るかたちで、新加入のチーム最年少・宮城がカターレデビュー。反攻に打って出ましたが・・・。
そのままスコアは動かず。
前節と同じく攻勢が報われずに無得点、ワンチャンスをものにされての敗戦となってしまったのでした。

勝てば、ただの1勝以上の価値があったはずの、重要な一戦でした。
しかし、待っていたのは、2試合連続で頑張りが報われない無得点負け。
この日の観客は、715人。
コロナ禍という前提に加えて、平日のナイトゲーム、さらには雨天というトリプルパンチで、いささか以上に寂しい動員数と言わざるを得ませんでした。
それでも。
言い換えれば、そんなネガティブ要素が満載ながらもそれだけの人が、駆け付けたということ。
もちろん、カターレの勝利を信じて。
しかし。
その期待を、裏切る結果に。
2戦連続で同じような負け方。応援が制限されるなかで歓声も自粛ということでしたが・・・勝利はおろか、得点を挙げて盛り上がることさえできず仕舞いのホーム2連敗。
さすがに、やるせなさを感じます。
これがもし、秋田が首位らしくとてつもない実力でもって圧倒してきての完敗、というかたちであったなら、また印象は違ったかもしれませんが。あるいは、ハーフコートの試合か?というくらいに防戦一方で勝機が見いだせなかった、とか。
そうじゃなかった。
前節も含め、勝てた試合だったし、勝たねばならない試合だった。
決して実力が劣っていたとは思いませんし、むしろ相手より優れていたところも少なくなかったなかにあって。
ここぞ!という場面で、力を発揮しきれない。結果に結びつけることが出来ない。
待っていたのは、ホーム2連敗という屈辱。
やりきれない気持ちばかりが募ります。
「優勝するんじゃないのかよ!!」
試合後、ゴール裏に挨拶に来た選手たちに向けて、そう叫ぶつもりでしたが・・・。
大声を張り上げることが禁じられるなかにあっては、それも叶わず。
もちろん、ネガティブに落ち込んだところで、なにが好転するわけでもありません。
しかし、それでも・・・。
序盤戦の躓きが尾を引く形で、終盤戦の頑張りむなしく昇格まで届かなかった昨シーズンのことを思うならば。
こんな状況で2連敗などして良いわけがなく。
こんなところで躓きを繰り返していては、先に待つのは同じ無念だけ。
まだ序盤戦?まだ4試合目?
なにを言うか。もうすでに自力優勝の可能性がなくなって、競争相手がコケてくれるのを願うようなみっともないことをせねばならない状況じゃないか。
勝ち点差8を埋めるには、最短でも3試合は必要。あと30試合「しか」ない。
悲観的に過ぎる?
楽観して追いつき追い越せないのでは、意味がないと言っているのです。
この苦い敗戦を、受け入れがたい現実を、どう消化し、活かしていくのか?
次の試合は、中3日ですぐにやってきます。