行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

繰り返す悪癖。連勝ならず ガイナーレ鳥取戦

2020-08-04 04:55:23 | カターレ富山
0-2で敗戦。
「誰が出場しても変わらない」というコンセプトの下で今シーズンを戦うカターレですが。
それはあくまで、「誰が出場しても戦力がダウンすることなく勝利できる」ということであって。
「誰が出場しても変わらずに同じ展開で負けてしまう」ということでは決してないのですよ、と。
もちろん、カターレだけが突出した強さのチームなわけでなし、力のある対戦相手に対しては、やはり苦戦は免れないでしょう。
けれど、だからこそ。
そこでしっかりとチーム全員が一丸となって立ち向かうこと。そして、誰が出場しても変わらずに勝利に繋げる強さをみせること。それこそが肝要なのであって。
だというのに。
また、繰り返し。
試合終盤の決められてはならない状況で、あえなく失点。しかも、相手の期待の若手にJ初ゴールを献上するという、これまで幾度も見てきたシチュエーションのおまけつき。
また、このパターンか、と。

やはり前節より大きく変更し、いわゆるAチームで臨むこととなった今節。
武や平松らを中心に攻める時間帯もあったものの、得点にまでは至らず。
一方でクロスバーに救われて難を逃れるという危ない場面もあったりなど。良いときであれば、主導権を握っている、と見てわかるほどに躍動感を感じるものですが・・・。もちろん、相手あってのことであり。やりやすさ、やりにくさというものは、それぞれの試合で異なって当然ではあるものの。
それでも。
どうにも、得点のにおいというものに乏しい展開が続き。
前節同様に、0-0で折り返し。
前節はそこから好機を逃さずにものにして、それを勝利に繋げたのでしたが。
今節は、チャンスをつかむどころか、だんだんと相手に主導権を握られることに。後半、さらにゴールのにおいというものが乏しくなっていった印象。
そんななかで。
またか、と。
試合最終盤の86分、鳥取にとっては攻勢に出て攻め続けた結果がついに出た!というかたちで先制点。
たとえ残り時間が少なくとも、意地を見せて最低限同点にはしなければならなかったのですが。
アディショナルタイム、安藤 一哉にJ初ゴールとなるダメ押し点を決められ。期待の若手に自信がつくゴールを献上してしまい、そのまま試合終了。今季3敗目を喫することに。

シーズン開幕から8試合目。
上位チームにとっては、継続して取り組んできていることを結果に、勝利に繋げるというサイクルが、いよいよしっかりと回ってきた、というところかと。
前の試合で、勝てば大きかった熊本との2位どうしの直接対決でドローだった鳥取。くやしさを晴らし、さらに勝っていくために重要であった今節、見事に勝ち切る力を見せました。
翻って、カターレは。
ホーム初勝利の勢いを連勝に繋げる、そして上位を撃破して追撃をかけるという意味で、非常に重要であった試合。
けれど、そこで結果を残せず。
これで、早くもシーズン3敗目。
しかも・・・負けてもあきらめがつくほどに戦力差がどうしようもなかった、とかではないのに。
あきらかに、自分たちに責のある敗戦。
確かに、移動を伴うアウェイ戦という条件ではありましたが。それでも、コンディションを考慮してスタメン大幅変更という方針を採っているなかでの試合。言い訳は出来ません。
そこをとやかく言ってしまうと、「だったら固定メンバーで実績最優先のほうがよかった」と言われておしまい。現に、鳥取はそうしていたわけで。
3連戦の3戦目、固定メンバーではきつい状況でもあったでしょう。
それでも、勝利への意思を前面に出し、ついにそれを勝利に結びつけた鳥取。
対して、同じ失敗を繰り返すかたちで敗れたカターレ。
本当に・・・なんというか。
「誰が出場しても変わらない」というのは、誰が出場しても変わらず同じ負け方をしてしまうということではありません。
同じように勝つ。そのためのチーム総力戦であるはずなのに。

上位との差がさらに広がってしまう、手厳しい現実を突きつけられてしまいましたが。
ここで、最もやってはならないことはと言えば。
柔軟性とは別の意味で、方針を変えてしまうことでしょうか。ブレる、と言ってもいい。
ここでブレて、方針転換してしまうようであれば、これまでやってきたことはなんだったのか?ということになりかねません。
結果が出ていないのに初志貫徹もないだろう?という意見もあるでしょうが。
それでも、チーム方針の芯である部分が揺らぐことは、すなわちチーム崩壊を意味します。
やるべきことは、右往左往することなどではなく。
失墜してしまった優勝への信頼を、1試合でも・・・いや、1分1秒でも早く取り戻すこと。それ以外にありません。
少なくとも、技術やコンディション云々ではなく勝利への気迫で負けてしまっていた今節の反省を、バネにすること。
苦い経験を、そのままにしないこと。
連戦でなくとも、望む望まざるにかかわらず、すぐに次の試合はやって来ます。
勝利への意思を、結果に変えるために。
勝ちにいかねばなりません。