鹿児島、今治と続いたアウェイ連戦を1勝1分けとし、4位に浮上したカターレ。今季初の連勝を成し遂げるべく臨むホーム戦で、現在12位の八戸を迎え撃ちます。
シーズンのおよそ3分の1を経過した時点で、首位との勝ち点差は11。正直、厳しい数字ではあります。
けれども、どうしようもないとあきらめてしまうほどかといえば、さにあらず。
逆転を信じて勝ち進めるかは、これからの頑張り次第。
そのためにも。
昨年の8月下旬からの攻勢で躍進を遂げた状況を再現すべく臨まねばならないカターレ。
まずは、今節のホーム戦。勝って、2連勝から始めねば。
昨シーズンJ3で最高位の4位となったカターレですが、そのなかで唯一2戦2敗となってしまったのが、新参入チームであった八戸との対戦でした。
そのうち、前回対戦であるアウェイでの対戦は・・・0-2というスコア以上の完敗を喫してしまった敗戦でした。
カターレにとって初めてのスタジアム、さらに当日はCKやFKでセットしたボールが動いてしまうほどの強風にも見舞われていましたが。それら不利を抜きに考えても、相手の勢いに圧倒されてしまった、という内容。
正直、2019シーズンにあって唯一と言っていいほどに、「ああ、これはアカンやつだ」と思えてしまう試合であったことが思い出されます。それが、5連勝を含む終盤戦の躍進の中にあったならなおのこと、落胆の大きい敗戦でした。
そんな敗戦からのリベンジマッチでもある今節。
前節の今治戦で、初物に弱いジンクスを打ち破った直後なだけに。完勝の勢いそのままに、相手を飲み込む勝利でもって、八戸戦初勝利を挙げねば。
8月は暑さの影響も考慮してでしょう、概ね週一ペースでの試合でしたが。
今節は、またウイークデーの試合を挟む連戦の始まりでもあります。
これまでの連戦では、連勝を成し遂げることが出来なかったカターレ。
その原因が相手に通用しない選手で試合に臨んでしまったため、ということであれば、監督の起用ミスということで済む話でしょうが。
むしろ・・・なまじ通用したがゆえに、というか。AチームでもBチームでも遜色なく持ち味を発揮したサッカーが出来ていた、けれども勝利に、連勝にはつながらなかったという無念さ。それが余計に悔しかったです。
今度は、それをしっかりと勝ち点3に、連勝に繋げるべく。
まずは、今節。しっかりと勝利して連勝のスタートとせねばならないところ。
期待したいのは、大谷。
他の攻撃陣がしっかりとゴールを挙げていたなかで、なかなかチャンスをものにできないもどかしさがあったという、これまで。
しかし、前節。今季初ゴールを決めて、その胸のつっかえが取れました。
ならば、あとは心置きなくゴールを量産するのみ。
去年がそうであったように。
初ゴールを皮切りに、次々とゴールを決めていったあの頃の状況を、しっかりと再現してほしいところです。
去年挙げた9ゴールは、イージーなものばかりではありませんでした。ふつうにやっていたのでは決まっていなかったであろう得点も含まれています。
それが、決めきれたのはなぜか?
多分に、メンタルの働きがあってのことでしょう。
つまりは、気持ちが乗っていたからこそ決められたというゴール。
だとしたら。
今年もまた、去年同様、いや、それ以上の活躍でもって、チームを勝利に導くゴールを挙げてもらわねば。
まずは、今節。ホーム戦に駆け付けるファン・サポーターに、今年もまた期待していいよ!という今季ホーム初ゴールでもって、応えてほしい。そう願います。
前節、讃岐を相手に2-4で敗れた八戸。これまで開幕から未勝利であった讃岐にシーズン初勝利を献上してしまうことに。
未勝利の相手だとか、シーズン初勝利だとかはともかくとして。そりゃ、相手もプロであり、敗れてしまうこともありましょう。
けれども、同じ敗れるにしても、4失点はいただけないだろう、と。
ここまで5敗を喫し、どうにも波に乗れない要因に、守備の不安定さがあるということ。今節は、八戸にとってその反省を踏まえて臨む試合でもあります。
それでも。
迎え撃つカターレにしてみれば、「そんなもん知らん」とばかりの強靭さでもって、返り討ちにせねばならないところ。
守備に不安のある相手?だったら、徹底的にやりこめるくらいでないと。
ここまで、勝利した5試合はいずれも3得点以上。
だったら、それを今節もまた更新してやろうじゃないかと。
前回ホームゲームであった相模原戦がそうであったように、前半早々に先制して相手の出端をくじくくらいでちょうどいいかと。
アウェイ2連戦で得た手応えをフィードバックし、連勝に繋げるためにも。自信をもって、自分たちのサッカーを貫く、そんな強さを見せねばなりません。
昨季2戦2敗の屈辱を晴らすには、勝利のほかにありえない!
むしろ、相手に苦手意識を植え付けるくらいの圧倒を!
連敗の借りは、連勝で倍返しだ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
追伸
今週、夏の移籍期間の補強として2名の選手がカターレに加わることとなりました。
横浜FCから期限付き移籍でDF川﨑 裕大。
今シーズンここまで、攻撃陣の活性化は狙い通り、あるいはそれ以上である一方で・・・守備がもう少し安定したなら、という課題を抱えているカターレですが。
そこに新風を吹き込むべく獲得。本人の活躍もさることながら、守備陣全体のレベルアップにつながるような、触媒としての役割にも期待したいところです。
清水エスパルスから育成型期限付き移籍でMF滝 裕太。
清水のジュニアユース、ユースからの叩き上げで、U-15・U-16 日本代表候補、U-19・20 日本代表といった経歴も。浦和からの池髙、川崎からの宮城に続き、これまた次代を担う有望な若手が加入したものだな、と。
既にカターレにとって重要な戦力となっている2人に続いて、追いつけ追い越せの勢いで切磋琢磨し、カターレの勝利に貢献してほしいです。
清水の若手の期限付き移籍と言えば、思い出すのが白崎 凌兵。J2からの降格を経験するなど苦しい富山時代だったものの、その経験を糧に清水に復帰。背番号10を背負う中心選手として活躍しました。
現在は鹿島に移籍したものの、その活躍を実際に目の当たりにしていた滝にとって、白崎と同じく富山で成長して一旗揚げてやろう!という意気込みからの加入なのではないかと。
例年になく過密日程となっている今シーズン、途中加入選手であろうがくすぶらせておけるほどの余裕などないでしょう。加入したからには即、活躍してもらわないと。
新たな選手が、チームにどんな化学反応を起こすのか。注目です。