1-1でドロー。
クラブ最多記録更新の7連勝を目指した一戦であったものの、果たせず連勝ストップ。
せっかく先制点を挙げて下地を作りながらも、6試合ぶりの失点で追いつかれてしまい、勝ち越し点を奪うことが出来ないままにドロー決着。上位3クラブが揃って勝利したため、勝ち点差2ぶん離される結果となってしまったのでした。
例年にない連日の猛暑で、早々と梅雨明け。まだ7月も始まったばかりというなかでも、真夏かという条件を想定しながらの試合に。
暑さのピークこそ過ぎた17時開始であったものの、それでも気温32℃。厳しい条件下で戦うことになりました。
連勝を重ねてきたここまでと変わらないスタメンで挑むこととなった今節。
継続性を信じての選手起用。だからこそ、ここまでの全試合得点を継続している唯一のクラブとしての力を発揮、連勝継続に繋げねばならないところでした。
そうしたなか、19分。
カターレ側のFKから、ピッチ中央付近でボールが行き交う流れ。そこから左サイドに展開した林堂にボールが渡ると、ゴール正面へと狙いすましたクロス。
それに頭で合わせたのが、神山!
見事に決まり、先制に成功。神山にとっての、嬉しいJ初ゴール。連勝継続に向けて、その要件を整えることが出来たのでした。
前節決勝ゴールを挙げた吉平や、ここまで4ゴールの川西らを警戒していたであろう相手にとってみれば、想定外の選手だったかもしれません。
けれども、ある意味今季のカターレらしいというか。
圧倒的な力でもってねじ伏せる絶対的ストライカーがゴール量産、というかたちではないですが、それでも。このところ1試合1得点が続いているけれど、それでも。
それでも、決める。誰かが、決める。
そうして続けてきた、全試合得点。
この日も、カターレの日にせねばなりませんでした。
しかし。
悪い意味でも、このところのカターレらしい試合であった、というか。
この日のスタッツを見ても、ボール支配率がカターレ35%に福島65%。シュート数もカターレ6に福島12、CKもカターレ1に福島9などなど。
明らかに、劣勢。それを耐え凌ぐ展開。
ただ・・・結論を先に言えば、耐えきれませんでした。
53分、前半から積極的に狙ってきたMF橋本 陸に決められてしまい、同点に。
ゴール前を横切るような逆サイドへのクロスに対応できず、相手にとっての理想的なかたちを作られてしまい、してやられることに。
甘さ、と断じてしまうのもどうかというところではありますが、それでも。
どうしても防げなかったのか、決められても仕方なかった失点なのかと言えば、さにあらず。
古巣対戦となった鎌田も、「相手の人数が多かったのもありますが、1人1人がもう一歩ずつ寄せていれば防げたと思うので、その辺の意識と、もっとボールに対する寄せる意識を高めていかないといけないと思います。」とコメントしていますが。
相手の流れをなんとか止めつつのカウンターを狙っていかねばならない、という状況であっただけに。苦い失点のしかたとなってしまった感がありました。
5試合連続無失点が途切れたけれど、それが即勝てない結果につながるわけではない。
・・・そうはわかっていたものの、それでも。
同点から、一気呵成に逆転を目指す福島の勢いの前に、なかなか反転攻勢に出られないカターレ。
そんななかで、今瀬が痛んでピッチ外に運ばれる、という場面があったりも。
おいおい、控えにDF登録の選手がいないぞ?というか、鹿山、大畑に続いてこれ以上DFに離脱者を出すわけにはいかないだろうが!
それでも、なんとか試合に復帰して胸をなでおろす、と。
ただ、劣勢は変わらず。
例によって交代で大野、陽次、高橋らを投入して打開を図るも、奏功せず。
連勝を続けながらも課題であったところの「次の1点」というものに、どうにも結びつきませんでした。
逆に、79分には個人的に宿敵認定している樋口に決定機を作られてしまい。
スルーパスからGKと1対1、あとは冷静に流し込むだけ、という場面に、「やられた!」と覚悟。
しかし、ラッキーにも、本当にラッキーにもポスト直撃でゴールならず。冷や汗もので難を逃れることに。
なかなかチャンスは作れず、防戦を強いられ。勝ち越しゴールは遠く、逆転ゴールに恐々としながらの展開。
それでも。
そのままスコアは動かず、試合終了。
結果、1-1のドロー。
連勝記録が6でストップしてしまったという無念さは、当然にあったけれど。
一方で、負けなくて良かったという安堵も。
結果論で言えば、上位3クラブが揃って勝利し、カターレだけ置いてけぼりをくらうかたちに。
それでも。
これで負けて連勝ストップと、ドローでのストップでは、やはり意味が違い。
勝てなかった。けれど、ダメージを最小限に食い止めた意義というものは、決して小さくはありません。
劣勢を強いられ、苦しい試合展開であったものの。
逆転負けも有り得た流れの中でも、そうはさせじと奮闘。
勝利こそならなかったものの、敗戦という最も避けねばならない事態は回避。勝ち点を1ながらも積み上げ、踏みとどまることが出来たカターレ。
記録更新がならなかったことは残念ではあるけれど、それはそれとして。
最終目標は、優勝すること。
ベストな結果は残せなかったけれど、ベターではあった、と割り切るとして。
この勝ち点1を次につなげていかねばなりません。