行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

無念の敗戦。6ポイントマッチを落とし、連続試合得点も途切れる 松本山雅FC戦

2022-07-10 13:31:07 | カターレ富山
0-1で敗戦。
8試合ぶりに敗戦を喫することとなった試合。その率直な感想が、「これじゃ、いつもと逆みたいだな」でした。
実に5試合連続でウノゼロ勝ちを収めてきたカターレが、それをやり返されるかたちでのウノゼロ負け。
勝てば順位が入れ替わるという上位対決に敗れ、連続負けなしがストップ。
そして、開幕からずっと続けてきた連続得点試合も途切れてしまうことに。
ただの1敗以上の重さを伴う、ダメージの大きい敗戦。
松本の地までアウェイゴール裏席を埋め尽くさんと駆け付けたファン・サポーターの期待に応えられず、苦い黒星を喫する結果となってしまったのでした。

実に8年ぶりに臨むこととなったアウェイ松本戦。
前回2014年当時はサンプロ アルウィンという現在のネーミングライツも採用されておらず、アウェイ側スタンドも逆側に設定されていたことを思えば。
カターレがずっとJ3でくすぶり続けている間、J1に上り詰めていたようなクラブは・・・やはり違うな、と感傷にふけってしまったり。
この日の動員数は7968人。これでも、それこそJ1にいたような最盛期にくらべては問題にならないほど少ない数字なのでしょう。
カターレが降格後に3000人を割り込んでしまっていることと、同じに考えるわけには・・・さすがにいかないか、と。
とはいえ。
クラブ規模の差、クラブの歩んできた歴史の差を見せつけられたところで、やるべきことが変わるわけでもなんでもありません。
同じJ3カテゴリに所属するクラブ、そしてJ2復帰を目指すクラブという立場には、なんら変わりはないのだから。

18時開始のナイトゲーム、その開始前のピッチ内練習くらいの時間帯に雨が降り出して。
それでも、いわゆるにわか雨で、試合のあいだは止んで影響はありませんでした。
先週の福島戦のように30℃を超えるなかでの試合とならなかったこと、なにより、先のホーム長野戦のように雷雨の影響で中断などの事態とならなかったことは僥倖であったかと。
おおむねこれまでのメンバーを踏襲するかたちとなったスタメンにあって、大きな変更が、安藤が外れたことでしょうか。
ゴールを挙げた天皇杯も含めて、今シーズンここまでのリーグ戦で、まさに八面六臂の活躍ぶり。まさに石﨑イズムの体現者として活躍を続けてきた彼でしたが。
前節・福島戦での負傷の影響でしょう、メンバー外となってしまったのでした。
代わって松本がスタメン入りし、「富山のMF松本」と「松本のMF外山」という実況泣かせの状況がつくりだされたりもしましたが。
そのほか、サブメンバーにはマテウスとルイスの両ブラジル人選手の名が。
特にマテウスに関しては、日曜に行われた富山新庄クラブとのトレーニングマッチでキレのある良い動きをしていただけに、期待していました。

キックオフ前に陣地変更を行い、試合開始。
もちろんピッチ条件やチームの思惑などで変更があることそのものは普通にあり得ることではありますが・・・それでも、個人的には、どうも良いイメージが無くて。
よもやJ3離れした松本のゴール裏の圧力に怯む、ということもないとはおもうけれど、それでも。
スタンドの隅に追いやられて詰め込まれたようなカターレ側サポーターとしては、後半の勝負所の攻撃でこっちに飛び込んできてほしいという願いが叶わないのは、ちとおもしろくないところはありました。

前半20分に、CKの流れからミドルシュートを放たれ、弾いた山田であったものの・・・それをDF常田 克人に押し込まれてしまい、先制点を奪われてしまいました。
前回の敗戦試合であるところの鹿児島戦以来、実に8試合ぶりにビハインドを背負うこととなってしまったカターレ。
ここまで全試合で得点してきたものの、それでも。相手を圧倒する攻撃力を発揮してきたわけではないだけに、いかに相手の攻勢をしのぎながらしぶとくとくてんするか?そして突き放す追加点を挙げるか?という課題があったなかでの試合でしたが・・・。
このところ、持ち前のしぶとさに守備の安定感が伴ってきた感のある松本に対して、先制をゆるしてしまうというのは、いかにもまずい展開。
同点、逆転のためには最低2点は必要とされた中で、いかに事態を打開するか?
ただ・・・正直、この試合でも、あまりうまくはいきませんでした。
ここ最近は相手の攻勢をいかにしのぐか、少ないチャンスをいかにものにするかということにフォーカスされていた感のあるカターレ。
その象徴ともなったのが、5試合連続ウノゼロ勝ちでもありました。
そして、先制しながら追いつかれ、勝てなかった前節・福島戦。
それだけに、どうにかして先制、さらに追加点ということがマストであったなか、ビハインド状態と。

けれど。
攻守の切り替え、カウンター時のスピード感、そしてなにより、ゴールを狙う積極的な意志---それらで上回っていたのは、松本のほうでした。
同点、逆転を狙わねばならなかったカターレでしたが・・・頑張っていたことは頑張っていました。しかし、なんというか・・・「自分たちなりに頑張る」止まりであった、とでも言いましょうか。
正直言って、万難を排して勝ちにいく、死にものぐるいで点を獲りに行く!という意思をプレーで体現出来ていたのか?と言われては、どうにも首肯できません。
それは、相手の松本にとって、頑張ればなんとかなる、なんとかできる相手止まりという評価で、脅威という意味では不足していたと言わざるを得ません。
プレーの端々にミスがあって、それが自分たちの流れに持っていけない要因になってしまったことを反省せねば―――連勝中にあっても、言い続けられてきたことです。
しかし。
この試合でもまた、それを繰り返してしまい。
改善しきれないままに不利な状況、それを覆すだけの底力も発揮しきれず。

あきらめることなくプレーを続け、決定的な事態には、追加点を許して勝負の行方を決定的にしてしまうようなことには、しなかった、させなかったカターレ。
けれど一方で、相手に「一瞬でも気を抜けばやられる!」というだけのヒリヒリした脅威を与え続けられたかと言えば、さにあらず。
スコアが動かないままに時計が進み。
マテウスやルイスといった攻撃カードを切って事態の打開を図るも、奏功せず。
冷静に自分たちのサッカーを貫く松本を相手に、それを覆すだけの底力を発揮できなかったカターレ。
終了間際には、最後の力を振り絞っての攻勢。その中では、GKの山田も攻撃参加し、最後の抵抗を試みるという場面も。
そう、連続ウノゼロ勝ちのときに、対戦相手がそうしてきたように。
しかし・・・最後の最後まで、相手ゴールを割ることは出来ませんでした。
試合終了。
0-1で敗れ、シーズン5敗目を喫する結果となってしまったのでした。

松本にとっても「ここ一番」という試合であったなか、見事にウノゼロ勝ちを成し遂げ、3連勝を達成。今後さらに波に乗っていくためにも大きな勝利を手にすることに。
一方の、敗れたカターレ。
連勝ストップの前節、そして連続負けなしストップの今節。さらに連続得点試合も途切れる、と・・・芳しくないどころの話ではありません。
なによりも。
課題であったところの得点力が克服できなかったこと。これまでの反省点を改善してフィードバックできなかったこと。
それ以前に、松本のそれよりも明らかに劣っていた、ゴールを奪う執念。
勝利への渇望、そのための揺るがぬ意志というものが足りなかったと断ぜざるを得ません。
リーグでも屈指の実力を有する松本ではありますが、それでも。
難敵相手だから負けても恥じゃない?前節に同じく7戦で連続負けなしがストップした岐阜みたいに0-5負けを喫したわけでなく、僅差の0-1負けだから、って?
そんなわけないだろ。
相手が強豪であるなら、なおさらそれを打ち破って勝って見せねばならなかったところでしょうが。
前線出来れば勝敗は二の次、負けたとはいえ惜敗、善戦できた、なんてマインドであれば、この結果も悪くないなんて言えるでしょうが。
そんなわけないだろ。
対戦する17のクラブ、その全てを上回って優勝せねばならない。それが、カターレの究極の目標。それは、なにがあっても、どんな相手でも不変のはずでしょうが。
正直、ガッカリです。
同じ負けにしても、相手にとって「次回は相手のホーム戦かよ嫌だなぁ」と印象付けるだけの負けであったか?
そうは言えないでしょう。
なぜなら、相手を上回るだけの勝利への意志を、体現しきれなかった末の敗戦だから。
ハッキリ言って、甘い。
ミスの繰り返しや向上しない得点力など、いつまでも同じ課題を克服できないまま。
その上、相手を上回るだけの、なにがなんでも勝つんだという気迫を出せていない。
他クラブから見て、今のカターレはどうか?

たまたま上手くいっていた6月、そのメッキが剥がれてみれば、所詮はこの程度か

そんな見方をされてしまってはいないか?
そんなことを考えるだけで、やるせない、忸怩たる思いが募ります。

リーグ前半戦を首位で折り返すことが不可能になったわけですが。
それでも、次の試合は待ってくれません。
ズルズルと連続勝ちなしを3に伸ばして6連勝の勢いを自らフイにしてしまうのか?
それとも、死にものぐるいで勝ちにいき、10勝に到達しつつリーグを折り返すのか?
後者でなければならないことは、言うまでもなく。
自分たちで道を切り拓いていかねば、優勝には届かない―――そのあたりまえの真理について、よくよく心に刻み込まねばなりません。
ガムシャラに、遮二無二勝ちにいく。
この敗戦を無駄にしないために、と言うのなら。
次節は、イレギュラーな金曜開催。
それを前に、今一度、闘志の火に燃料をくべるべく。
必勝を誓い、喝を入れていかねば。
コメント
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