連続勝ちなしを2試合で食い止め、シーズン前半戦最後の試合で勝利したカターレ。
首位と勝ち点差5の5位で折り返し、迎えることとなる後半戦。
その初戦、アウェイ・ニッパツ三ツ沢球技場にてY.S.C.C.横浜と対戦します。
現在最下位の相手、そして前回対戦でも5-1と圧倒して勝利していますが、それでも。
前節、逆転勝利と出来たから良いものの、下位の八戸を相手に苦戦を強いられてしまったこともあります。
勝利が、勝ち点3奪取がマストではあるものの、それを意識しすぎるあまりに空回り、結局勝利を逃してしまうようなことがあっては、本末転倒。
プレーは熱く、マインドはクールに。
ホームに続きアウェイでも勝利し、勝ち点3を持ち帰り連勝を成し遂げねばなりません。
今シーズンJ3リーグは今節・第18節より後半戦ですが。
正確には、現時点ではまだ折り返していないチームがあります。
前節・第17節で、新型コロナ感染の影響で今治-YS横浜戦が開催中止、8月6日に順延となりました。
予期せぬかたちで、1週ぶんスケジュールが空いてしまうこととなってしまったYS横浜。
しかもそれが、前の試合で今季ホーム初勝利を挙げ、その勢いで連勝を!という試合であったというのだから。
今シーズンは序盤から苦戦が続き、監督交代も経験したYS横浜。9試合指揮を執った三枝 寛和監督が解任され、第10節より星川 敬監督体制に。
交代間もない北九州戦で今季初勝利を挙げたものの、その後も連敗は続き。
それでも、第16節の八戸戦では、今季新加入の元日本代表・松井 大輔の2ゴールを含む3得点を挙げて快勝。
それだけに、まさに勢いに水を差される格好となってしまった試合中止には、やるせない思いもあったことかと。
もちろん選手たちも気をつけていたでしょうが、昨今の第7波という感染者数急拡大のなかにあっては、感染を自覚が足りないからなどと責めることも出来ないでしょう。
限りなく不可抗力に近い、言わば事故のようなもの。
それでも。
昨シーズン、やはりコロナの影響で、アウェイ戦の現地入りまでしながら直前に中止、順延となった試合とというものを経験したカターレ。
単純にそれのみが原因ではないのかもしれませんが・・・その予期せぬアクシデントによって、前の試合で3-0で勝利した勢いを繋げることができなかったばかりか、その後2連敗を皮切りに大きく調子を落としてしまい。結局、それが昇格失敗につながってしまった、ということがありました。
たかが1試合空いた、ということではなく。そんな致命的な失速につながるきっかけにすらなってしまう、ということ。その重さを、カターレは知っています。
とはいえ。
アクシデントによってYS横浜が不利を抱えることがあったとしても。
それに同情していられる余裕など、カターレにはありません。
前節、やはり下位で、それこそ最下位のYS横浜に敗れていた八戸が相手であったものの。下位だからと圧倒出来たかといえば、さにあらず。それどころか、自分たちでまずい展開を招き、先制点を奪われさえしました。
結果的に逆転勝ち出来たからOK、とかそういう話ではなく。
今節にしても。
いかに最下位で前回対戦でも圧倒しているYS横浜が相手とは言え、だから楽勝、と言い切るのは、自惚れが過ぎるというものでしょう。
決して、油断などして良い相手などではない。
さりとて、勝ち点3奪取を失敗するわけには、決していかない。
そのあたりで、いかに自分たちを厳しく律することができるか。
驕ることなく侮ることなく、優勝を目指すクラブにふさわしい力でもって、勝利をもぎ取ることが必要。そのために全力を尽くせるかどうか。
そして・・・ここまで相手のYS横浜のコロナ感染の影響だけを書いてきましたが、実は、カターレにとってもまったく他人事ではなく。
試合前日の段階で、選手4名の新型コロナウイルス陽性診断を確認、隔離措置となった、ということのようで。さらに、濃厚接触の疑いも3名だとか。
基本的にはそれら選手を除くメンバーでやりくりすることで、試合そのものは成立させられる見通しであるとのことではありますが。
それも、試合開始前のスクリーニング検査の結果次第では、その限りではないとのことですが。
プライバシーの問題やらなんやらで、どの選手が該当しているかの特定に関しての公表はありませんが。
とはいえ・・・主力メンバーを固定する傾向のある石﨑監督体制のカターレにあって、前節までの出場メンバーから外れる選手がいたならば、バレバレというところではありましょうが。
それでも、なんとかするしかない。やりぬくしかない。
試合前日で詳細について明らかになっていない現時点では、どうこう言うことは出来ません。
確実に言えるのは、出場するメンバーが全力をもって戦い、勝利せねばならないということ。
相手云々じゃない。自分たちが、いかにやり切るか。
そのミッション完遂に当たっては、相手が最下位だからとか気にしている余裕などないでしょう。
ただ、勝利に向けて全身全霊で邁進するのみです。
メンバー編成に関しては不確定要素もありますが、それでも。
期待したいのは、川西。
昨シーズンのJ3得点王としては、今シーズンここまで4得点は、いささか物足りない数字ですが。
とはいえ、前節の決勝ゴールアシストしかり、チームに対する貢献度の高さというものに関しては、疑いの余地はありません。
もちろん、シーズン後半戦にもチームを勝利に導く活躍というものを期待するのは当然のこと。
そんななかで、得点という要素にフォーカスするならば。
YS横浜に対しては、前回対戦で2得点を挙げる活躍で、大きく勝利を手繰り寄せました。
相手としても当然のように警戒してくることでしょうが、それを上回るだけのパフォーマンスを発揮してほしいです。
なんなら、2点と言わず3点、ハットトリックを決めて得失点差にプラスをもたらすような、そんな活躍が見たいです。
そんな川西の頑張りに触発されるかたちで、ほかの攻撃陣も奮起出来たなら、まさに鬼に金棒。
再びの圧倒的勝利が見たいところです。
福島戦、松本戦と、7月はアウェイで不覚を取ってしまっているカターレではありますが。
ホームであろうがアウェイであろうが、どちらにせよ勝たねばならないことに違いはありません。
シーズン後半の追い上げで、現状の5位より浮上し、最終的に優勝を成し遂げるために。
そのためにも勝たねばならない、2巡目初戦。
必ずや、勝ち点3を持ち帰れ!
勝ちきる強さを見せて、逆転優勝への道を、いざ進め!!!
勝たれ!!!富山!!!!!